gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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とらドラ!第11話『大橋高校文化祭【前編】』の感想レビュー

2008年12月11日 15時10分03秒 | とらドラ!
『もういいよ。あんたがそう言うなら・・・。だから、もうそんなツラ、するんじゃない。「良い事」なんでしょうよ。そう思うことにするよ。思えるかどうかわかんないけど。でも、あんたが言うから、そう思うことにする。』
文化祭の準備で慌しくなる中、不意に訪れた人物の正体とは?

2学期が始まり、文化祭の準備が始まる季節に。
生徒会室ではすみれ兄貴と北村をはじめとしたメンバー達が会議中。
ちらりと原作番外編「とらドラスピンオフ!」の幸太とさくら(すみれの妹。2人合わせて狩野姉妹ww)が映っているみたいでファンならニヤニヤという感じです。

『今年の文化祭・・・何が何でも盛り上げてやる。なにしろ私にとっては最後の大きな学校行事なのだからな・・・!』

兄貴の呟きが印象的です。
3年最後の文化祭、という意味で普通に感じられる所でもありますが、実は伏線だったり。
とりあえず、開催期間が1日に縮められた分、ド派手な祭にしてやるぜ!という感じですね。

竜児のクラスでは文化祭実行委員である春田が、出し物を決める前に男子を集めて悪巧みを。
メイド喫茶やチャイナ喫茶を出し物にすれば、合法的に女子のコスプレ姿を見られるぞとあおります。
しかし、どの衣装にするか、各人の好みが分かれて意見がまとまらない一同。
好みは人それぞれって感じですね。
竜児の好みはロリなファッションですかww
むしろ普段の快活なイメージとは真逆のものを着たみのりんが見たい!というギャップ萌え狙いなのかも。
妄想の中にみのりんだけではなく、大河も出てきているあたりに竜児の深層心理が垣間見える様ですね。
マスコットの手乗りタイガーがカワユスでした。

『コスプレ喫茶・・・ってことにすれば、全て解決するんじゃないか?』

『『『それだ!』』』

北村の助け舟で団結する一同。
普段なら女子の意見も聞いてから公平に多数決を取りそうな北村ですが、今回は文化祭を大成功させるためにより盛り上がる方へと誘導していく感じですね。


『そ、そういえば、さ。その後、UFOって・・・。』

『いや~、やはりダイエット戦士としては、インスタントラーメンは敵ですな!』

みのりんに話しかけようとする竜児でしたが、わざとらしくはぐらかされてしまいます。
みのりんにも心の整理期間が必要っぽいですが、夏休みが明けるまでの何日かの間では足りなかったのでしょうか?
逆にバイト先で別の男にときめいていたり!みたいな展開が無かっただけ良かったかもしれません。

『ほっといて、って言ってるでしょ?再婚して邪魔になった私に、マンションだけあてがって、家から放り出すような男なのよ!私を捨てたのよ。そういう冷酷な男なの。』

『どんな男だろうと父親は父親だろう?』

大河の携帯に何度も連絡が来ますが、絶対に出ようとはしません。
彼女の態度に納得できない竜児は、自然と彼女を説得するようなセリフを口にしますが、大河はクソジジイ呼ばわりして毛嫌いする一方です。
どちらの言い分が正しいのかは、今後の展開のポイントだと言えるでしょうね。
見ている方としては、過去に何があったかわからないものの、竜児のセリフが正しいと思うのが普通だろうというところかと。

『あ、ごめんなさい。それは、駄目なの。気持ちは嬉しいんだけどね?私、ミスコンの司会をすることになってて・・・。』

出し物を決める会議では文化祭実行委員である春田と亜美が議事を進行しますが、クラスの出し物とは別に、学校全体でのミスコンが開催されることが決まっており、亜美はその司会役をつとめるため、クラス代表にはなれないと説明。
目立ちたがり屋の亜美にしては意外な役回りに思えますが、その真意はミスコン当日に明らかになりそうですね。
代わりに亜美が推薦したのは大河。

『だ・め・だ・ぞ、タイガーちゃん?クラスの一員なんだから、こういうイベントには積極的に参加しないと!』

亜美のセリフにいきり立つ大河でしたが、

『まあまあ、おさえておさえて。逢坂なら、本当に優勝しちゃうかもしれないゾ?』

北村にも太鼓判を押され、ミスコン出場が決定。
あいかわらず北村の前ではメロメロです。
亜美にしても、単なる嫌がらせという感じではなく、クラスを盛り上げようという姿勢が伝わってきます。

本題であるクラスの出し物についての議題へ移り、ほぼ全員の男子の願いであるコスプレ喫茶が提案され、どよめく女子達。
ぶっちゃけ女子には「その服を着たい願望が無いと、なんのメリットも無い出し物」という感じがするので、不評になるのは当たり前な気がしますが、マンガやアニメなら避けて通れない展開とも言えますねww
自分の経験では、コスプレがあろうとなかろうと、文化祭の中で喫茶や屋台などの飲食系企画は最も人気の高い出し物だったので、よく抽選になっていましたが、最近の高校では変わったりしているんでしょうか。

『えへへへ、えーとね?あ、あのね?意見っていうかね?まあ別に、私がやりたい訳じゃないんだけどね?私はそういうの嫌いだけど、みんなが楽しめたら良いかな~?って思ってね?えーと、お、おおっ、おばっ・・・ふぇっ?へへへへ・・・は、鼻血、出ちゃった・・・。ご、誤解しないでね?変なこと言おうとしてるわけじゃなくて・・・。私は、その、お、お、お化け屋敷・・・!』

『櫛枝。その辺でもうやめとけ。体がもたんぞ。』

お化け大好きのみのりんが1人テンションを上げますが、クラスの喧騒にかき消され、答えたのは北村のツッコミのみ。
仮にもメインヒロインの1人なのに、こんな体をはった笑いを。
でも、そんなみのりんが大好きだ!ww

教室は、担任の恋ヶ窪先生も乱入してますますカオスな展開に。
約30歳から、真30歳になった恋ヶ窪先生の不幸(主に婚期のやばさ)オーラがクラスを包む中、

『とにかくこれじゃ埒が明かない!決選投票だー!!』

という春田の声で議事は進行。
(ふっ。女子が何を書こうと、所詮は烏合の衆。男子連合の敵ではない・・・!)

出来レース決定か?と思いきや、

『みんな書いたか?それじゃいくぜー!シェイク&くじびき!』

出てきた紙には「プロレスショー(ガチ!)」の字が。
自分だけ置き去りにしてみんなで楽しませたりさせないわ!という恋ヶ窪先生の執念の仕業でした。
教育者としてどうよww

『っていうか、何でお前多数決にしねぇんだよ・・・?』

『・・・oh!』

春田、自分で提案しておきながら気付くの遅すぎる(汗)
アメリカっぽい発音が余計に笑えます。
次回以降のコスプレ喫茶回に期待した視聴者の純情が露と消えましたが、それだけたくさんのくじの中から恋ヶ窪先生の書いた紙を引き当ててくるなんて、どんだけww

『あれ、なんで?・・・変、お金、おろせない。』

コンビニのATMで生活費を引き出そうとする大河でしたが、残金は0円。

『ありえない・・・。電話ずっと無視してたからだ。こういうことするんだ・・・信じられない。』

大河の父親が非常手段に出たせいで、このままでは生活できない!というピンチに。
仕送りを止めること自体は普通の家庭でもありそうなものですが、娘を追い出した本人が自分の都合でそれをやめさせるという自分勝手さは、それとは別の問題でしょう。
折り良く電話に呼び出しが入ったものの、大河の取った対抗手段は、

(何故、俺が、1人で会いに来ることになる・・・。)

竜児1人を父親にあわせ、お金を取って来させる作戦でした。
いやいや、それはないから!と突っ込みたくなる展開に見えてしまいますね。
ここは原作では、言い争う内に追い詰められた大河が、涙を浮かべつつ竜児の服の裾を持って力なくお願いする・・・という流れになっていたので、アニメ版では受ける印象が大分変わっていると思います。

『そっか・・・わかった。とにかくうちの娘は、ここには来てくれないんだね。大河に、どうしても会いたかったんだ。だけど、余計に嫌われたかな・・・。』

喫茶店で、大河の父、陸郎に面会する竜児。
大河の言葉ほど、ひどい印象では無い父親に、安堵しつつもあっけに取られます。
やはり大河の評価は自分に都合のいいように置き換えられたものだったのでしょうか?

『そうだ、忘れないうちに、これを。』

お金を差し出す大河パパ。
いくらお金持ちだからって、見ず知らずの他人にお金を預ける神経はちょっと理解できない気がします。
本当に心配しているなら、無理やり乗り込んででも直に渡すのが筋の様な気がしますが・・・。

『大河からうちの事、色々聞いてるよね?再婚した相手が、若すぎたんだ。だから大河は、どうしても新しい暮らしになじめなくて・・・。それで、いろんな誤解が絡まりあって、今の奥さん「夕」って言うんだけどね?大河か夕か、どっちかが家を出るしかなくなっていって・・・それで、大河が。大河と、暮らしたいんだ。また一緒に。今日、それを伝えたかったんだ。もう絶対、間違えない。大河と2人、やり直すつもりでいる。夕とは近々別れるんだ。それで、大河と暮らす。「親子」だから。彼女を愛しているから・・・!』

(大変だ・・・。お前の親父、お前を迎えに来るってよ・・・?)

大河パパの言葉に事態の深刻さを思い知る竜児。
家族同然の間柄になった大河ですが、本物の家族にはやっぱり勝てないのか?という気持ちもあるのかもしれませんね。
竜児の場合は、大河自身に本当に幸せになってもらいたいという気持ちがあるでしょうから、今の関係性から少し遠くなってしまっても、大河を父親と仲直りさせてあげたいと考えるのも普通ではないでしょうか?

『親父さん、お前に無視されて落ち込んでた!かわいそうだったぞ!』

『・・・あたしの方がかわいそうよ!』

はじめはやんわりと大河を説得していた竜児でしたが、大河があまりにかたくなな態度を崩さなかったためにヒートアップ。
しかし、大河も口調とは裏腹に、心は追い詰められていました。
涙混じりで立ち去る大河に、竜児も後を追うことが出来ません。
竜児にしてみれば、変わり者とは言え、父親の方から頭を下げてきているのだからと不思議になるのも無理は無さそうです。

『よっしゃぁ、みんなに回ったか?俺、責任感じたんだよね~?だから、これ作ってみた。プロレスショーの台本!』

責任を感じている割にはあんまりそうは見えない春田の弁に、クラスはしらけムード。
しかし、恋ヶ窪先生の執念のせいで、企画は正式に受理されてしまった後。
仕方なくプロレスショーをしなければならないか?と思われたその時、

『へぇ~、これって結構面白いかも!みんなにちゃんと役あるし、春田君、意外とやるなぁ。』

助け舟を出したのは亜美でした。
クラスの中心人物である亜美が推薦するのならと、まとまりなおすクラスメイト達。

『あ~みん、何か最近、変わったよね?』

『ああ、そうだな・・・って、お前それなんだ!?』

竜児の隣に現れたみのりんのあたまには、某名トレーナーライクなハゲヅラがww
それはプロレスじゃなくてボクシングだろ!というツッコミは無しの方向で。
背景のイメージ絵でもみのりんの後姿が描かれていて芸が細かいです。

『今年の文化祭はクラス対抗戦!1位になったクラスには豪華景品が出る!』

・今年度いっぱいクラスに据え置き冷蔵庫設置
(ジュース、冷やしたくネ?)

・来年から交換予定の最新型うるおいたっぷりエアコンを優先的に設置
(うるおい、欲しくネ?)

・現在使用禁止になっているトイレの電源開放
(コテ、巻きたくネ?)

・スーパーかのう屋の割引券
(割引券、欲しくネ?って、あれ?)

北村の情報に沸き立つクラスメイト達。
竜児の反応したのはかのう屋の割引券だけで、他とは全く逆の反応でしたが。
ちなみに、生徒会長の狩野すみれ兄貴の実家がスーパーかのう屋です。
職権乱用というか、公私混同ww
それだけ、今回の文化祭にかける意気込みが強いぜ!という気持ちの表れなのでしょうね。

『ごめん。ここで待ってたんだ。ずっと・・・その・・・。』

竜児と大河が帰宅すると、家の前で大河パパが待ち伏せ。
感動の再会かと思いきや、

『・・・このストーカー野郎!』

実の父親に股間キック。
大河の恨みは相当に根深いものだとわかります。

『大河!いい加減意地はるのはやめろよ!』

『離してよ、バカ犬!あんたはあいつの味方なの?ひどい!あんただけは私の味方だと思ってたのに!』

『お前の味方だから言ってんだろーがよ!』

玄関先で言い争いになる2人。
大河が竜児に対する信頼をナチュラルに吐露しているのがいい感じではありますが、大河を思えばこそ、竜児も必死に説得を続けます。

『お前、捨てられたって泣いてたじゃねーかよ!?素直になれ!素直になれよ。本当は帰りたいんだろ?』

『あんたなんかに私の何がわかるの?もういらないの、あんなやつ。「私が捨てられた」んじゃない、「私が捨てた」の!いらないゴミだから捨てたの!』

『てめぇ、あれが、あの人がお前には本当にゴミに見えるのか?うちの親父なんてどんだけ望んだって帰っちゃこねぇ(・・・はっ!?大河のためじゃない・・・俺は・・・。)』

無意識のうちに自分の境遇を大河に重ねてしまっていた竜児は、それに気付いて何も言えなくなってしまいます。
自分にはかなえられない幸せだから、大河には幸せになってもらいたい、という自分のエゴ、身代わりの論理だということなのでしょうが、個人的にはそれが悪いことだとはあんまり思えませんでした。
きっかけがそうだったのだとしても、竜児が大河を思って行動したことが全て無意味なことだと決めるのは早計だと思います。
それでも、竜児にとっては、そんな自分の醜い気持ちは、許せないことだったのでしょう。

『悪い、大河、俺・・・。』

『もういいよ。あんたがそう言うなら・・・。だから、もうそんなツラ、するんじゃない。「良い事」なんでしょうよ。そう思うことにするよ。思えるかどうかわかんないけど。でも、あんたが言うから、そう思うことにする。』

大河の呟きは、諦めを含んだものではありましたが、竜児をこれ以上傷付けたくないというものでもあったのではないでしょうか。
竜児を信頼しているからこそ、自分の気持ちを押さえつけてでもあえて父親の元へ帰ろうとする大河が切ないですね。
執拗に父親を嫌っている大河ですが、過去にどのようないざこざがあったのかについては、明らかにされていません。
大河パパからの言葉のみを鵜呑みにしている竜児には、それ以上踏み込むことは、まだ出来ないとも思えます。

(良かった・・・良かったんだ、絶対。・・・だろ?)

自分自身を無理やり納得させようとする竜児ですが、果たしてうまくいくのでしょうか?
大河パパの方は手放しで喜んでいる様子ですが、大河の方はむしろ思考停止状態に入っているような気もして不安ですね。

次回、第12話、『大橋高校文化祭【中編】』

大河パパ編はしっかり3話構成にするみたいですね。
今回の前編では大河パパの性格についてあまり描写されていなかったわけですが、本当の彼が描かれるのはいつになるのか、目が放せませんね。
原作を読んだときはかなり衝撃を受けたので、未読の方がどんな感想を抱かれるのかも、個人的に楽しみです。
責任感がなく、調子の良さが印象的な春田が今回は活躍していましたが、春田の存在自体が一種の伏線と捉えてみるのも一興かと。





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2 コメント

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Unknown (イオン)
2008-12-12 19:21:31
だるだる日記ver.2のイオンです。

TBありがとうございました^^

今回、TBが弾かれてしまったのでコメントでて失礼します。


>大河パパの性格

なんだか軽い人だなぁという印象しかありませんでした(^^;


>未読の方がどんな感想を抱かれるのかも、個人的に楽しみです。

原作未読なので楽しみです^^
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>イオン様 (gurimoe)
2008-12-12 21:08:21
・コメントありがとうございます。
こちらこそお世話になっております。

gooブログのトラックバックに関しては、NGワードがあるみたいで、例えば今回のお話の中では、竜児のセリフの『○○ータ』という部分が入っている記事ですと、はじかれてしまうみたいです。
自分で禁止ワードを追加することは出来るのですが、何も設定していない段階でも、あらかじめいくつかの単語が禁止ワードとして設定されているみたいなので申し訳ございません。
(多分ブログのプロバイダー毎に禁止ワードが違うのでしょうね。)

今回他のブログ様の記事を読ませていただいていると、未読の方で、大河の父親に対する態度がいただけない!とお怒りの方が結構多かったかなという印象でした。

自分も原作を読んでいる途中ではそう思っていたので、共感する一方、今、そういう風に思っている方にこそ、これからの2話をご覧になっていただきたいなとも、既読者として思いました。

また記事をお書きのようでしたら、トラックバックさせていただきますね。
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