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非モテの呪いで俺の彼女が大変なことにの感想レビュー(ライトノベル)

2013年10月09日 11時18分49秒 | ライトノベル・小説
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに』(藤瀬雅輝先生原作、荻pote先生イラスト)が発売中です。
第4回このライトノベルがすごい!大賞の<優秀賞>ということで話題ですね。

表紙はヒロインの繭香。
こんな可愛い子が彼女になってくれたら、さぞや楽しい高校生活が遅れそうですな(;゜∀゜)=3ムッハーと思った方も多そうですが、彼女と付き合うまでの物語ではなく、付き合い始めてからのあれこれが描かれるのでリア充爆発し(ry

お話的には、クラスメイトの繭香への恋心を自覚して告白、そのままカップルになってテンション上がりまくっていた主人公の貫平でしたが、ひょんなことから学園に伝わる「非モテの呪い」システムが発動してしまい、常識外の事件に巻き込まれることに…という、カップル解消阻止奮闘系ラブコメ展開です。

呪いシステムの詳細については実際に読んでいただく事にして、ざっくり言うと、犯人が自身の願いを叶えるために、繭香と自分の特定の要素を入れ替える→貫平がそれでも繭香を愛し続け、尚且つ期日中に犯人を見つけ出せれば呪いが完全に成就せず、無効になるというのが基本的な流れです。

見た目や性格を入れ替えられ、本来とはかけ離れた状態の繭香の境遇には同情させられましたが、完全に被害者でありながら、自分をこんな目に合わせた犯人に対してまで優しく接しようとする彼女の姿は正に女神並みの慈悲深さとしか言い様が無かった件。
かなりストレスの溜まりそうな状態へと立て続けに追い込まれる彼女ですが、貫平に支えられながら決して投げ出さず、困難に立ち向かっていく芯の強さが好印象でした。

また、彼氏となった貫平も、繭香の大きすぎる変化に最初は面食らいながらも、嫌いになるという選択肢ははじめから全く無く、たとえ呪いが成就してもその状態の彼女を愛し抜く!と豪語するほどの覚悟を見せてくれたので頼もしかったです。
見た目もどちらかと言えばなよっとした感じですし、一般的な男子高校生というイメージが強かった貫平ですが、とある過去の経験によって女性との交際には彼なりの深い考えがあって…というのが後半で語られ、説得力があったのも良かったかと。

くっつくまでが結構あっさりしていたので、交際開始早々に理不尽な目に合わされまくるのは流石に堪えるかなと思いましたが、初心者カップルらしく、初々しく想い出を積み重ねながらお互いを知っていく様子が丁寧に描かれ、むしろ逆境の中で燃え盛る恋!的な状態になっている部分もあって(・∀・)ニヤニヤでした。
個人的には、もうちょっと嫌われるんじゃないかと不安になってビクビクしてしまうシーンなんかがあっても良いかなとも思いましたが、こういう性格のふたりだったからこそ波長が合ったんだろうとも考えられるので、これはこれでありかなと。

4つの事件のどれもが入れ替わりものとしての定番シチュエーションだったので、それぞれの状況を想像しやすかったです。
犯人確定後に初めてそのキャラの人となりが描かれるという流れなので、純粋に多数の登場キャラの中から犯人を当てる推理作品タイプの楽しみ方が出来ないのは残念でしたが、貫平たちが犯人像を予測しつつそれにどう立ち向かおうとするのか?という様子にワクワクさせられました。
また、変化が起こったあとの繭香とのやりとりも、毎回本来のイメージから大きく印象が変わっていて面白かったです。
ある意味では、キス以上に衝撃的なナニなんかもあったりですが…あれはセーフなんかなw

先にストーリー的なプロットありきで、それに合わせた世界観やキャラを組み合わせたからなのではないかと思うのですが、やや展開が唐突、ご都合主義的に感じられた部分もあったかと。
3つ目の事件まではなんとか二人三脚で乗り越えつつ、それだけでは越えられない4つ目の事件で大ピンチに!という流れも鉄板だとは思うのですが、文章的な伏線から4つ目の事件が一番犯人を予測しやすく感じられたのは個人的にはマイナスでした。
コウカンゴジョカイのメンバーが裏で連携しているという設定なわけですから、それぞれの事件の裏側でも、組織だって犯人を守るなり、取引するなりの様子が描かれたり、4つ目の事件の犯人がさりげなくなんらかの行動を起こしていたりする場面が描かれていると更に良かったかも。

事件に綺麗にオチをつけつつ、エピローグでは今後の新展開についても上手く引いていたと思うので、卒業まで様々な事件に巻き込まれながらも、ラブラブパワーでそれを乗り越えていく二人の様子が描かれていくと良いですね。
呪いシステムに関しても、単なるギミックではなく、お話の核としてその悪しき風習自体を根本から解決できるような大団円を目指していただきたいところです。  


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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