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神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS第12話(最終回)『希望:vivace』の感想レビュー

2009年06月21日 19時38分29秒 | 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS
世界が救われるという結果は同じものの、その過程はかなりキネティックノベル版と変わっていた印象の最終回でした。

一つのアニメシリーズとして見れば綺麗にまとめられていて好印象でしたが、微妙にニュアンスが変わった部分もあり、感動と納得具合では原作ノベル版の方が上かなという気も。
世界の種子を8枚羽根になったコーティカルテがほぼ力技で押さえてしまったのは、構図的にはわかりやすかったですが、もう少しボルゾンという孤高の天才を精神的に打ち負かす原作のやりとりを重視して欲しかった気がしました。
その分、ライカの死がピックアップされていたのは、シリーズを通じたライカイベントのしめとしてふさわしかったと思います。

というか、世界の種子に巻き込まれて消えてしまうはずだった嘆きの異邦人キャラクター達が生き残り、自ら後始末をつけるために場に残る展開は意外でした。

テロにも意味があったとするイツキ達の言は、その後の世界の変化について語られなかったので、ぶっちゃけ説明不足かなという気がしましたが、死を選びつつ、震えの止まらないサモンを、イアリティッケが抱き締める演出はある意味自然で良かったと思います。
その前に精霊と人間の認識の差異についてフォロンに語っていたシーンがあったのを踏まえていた感じで、説得力がありました。

結局、奏世楽器は海底に沈み、フォロン達は無事卒業してめでたしめでたしとなった上、エピローグ部分でツゲ神曲楽士派遣事務所の様子が描かれたり、孤児院の屋根でコーティと語らうシーンが追加されたのはとても良かったと思います。
さり気にエレインドゥースも無事な様子が映し出されたあたりはニヤニヤでした。

最終回全体としては、音楽をテーマにした作品らしく、荘厳な旋律があふれる様子が印象的でとても良かったです。
しかし、このエピソードのハイライトである、ユギリ姉妹やダングイス達が演奏と歌でフォロン達を応援するシーンのみを取り出して考えるならば、音楽と歌詞と地の文、イベント絵のカメラワークの相乗効果が神がかっていた原作は一度見ておいて頂きたいところかと。
演奏することでダングイスの心境に起きた変化と、それを見たレンバルトの呟きシーンは結構重要なシーンだと思いますし、ここまでダングイスを引っ張ったのに指揮だけではちょっともったいないかと。
ただ、プリネシカだけでなく、ペルセルテも一緒のツープラトン靴投げは、妙に面白かったのでニヤニヤでした。

また、現在刊行中の、ストーリーを追い抜いてしまったライトノベル版クリムゾンSでは、何か変化があるのか気になります。

放送前は、1期のアレコレのせいでかなり不安視されていた印象のポリフォニカでしたが、十分満足のいく内容になっていて良かったと思います。
このクオリティが1期の時にあれば、今頃は赤ポリだけでなく、黒ポリや白ポリもアニメ化されていたかも?と思ってしまったり。
何にせよ、マイナスイメージは払拭出来たわけですし、これもスタッフの皆さんと、根強いファンの方々の応援があってこそだと言えそうですね。

スタッフの皆様、旧ブログ時代からトラックバックでお世話になったブロガーの皆様、記事をお読みいただいた皆々様に感謝とリスペクトを。
本当にありがとうございました。
m(_ _)m



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