TIGER & BUNNY（タイガー＆バニー）第17話の感想レビュー

サブタイトルは『Blood is thicker than water.（血は水よりも濃い）』です。

実家に里帰りでイイハナシダナー回でしたが、親子３代に渡る絆を真正面から丁寧に描いていて好印象でした。
てっきり虎徹の能力が楓の目の前でバレる系のお話かな～？と思っていたのですが、むしろ楓がNEXT能力に目覚めていた…だと！？

ヒーローとして地道に活躍を続けて来た虎徹でしたが、妻である友恵さんの死に目にも会えず、犠牲にしてきたものも多かった、という独白が切なかったですね。
能力減退に対する不安からホームシック的に有給休暇をとった虎徹でしたが、隠していても兄や母親には何かあったことが見抜かれてしまっていた、というあたりに離れていても家族の絆を感じ取ることが出来ましたね。
バーナビーを相手にしているときは保護者役の虎徹ですが、身内が相手だと昔のようにやんちゃ坊主に戻ってしまう姿は、なんだか萌えですねｗ
能力減退について会話する虎徹と兄貴の本音のやり取りもシブかっこ良かったですね。
でも、多感な年頃の楓には完全に嫌われてしまって虎徹カワイソスｗ

というか、バーナビーのファンだった楓ですが、部屋の中にポスターを貼ってあったり、雑誌の切り抜きを机の中に大切に仕舞っていたりと、アイドルの追っかけの様にゾッコンでワロタｗ
本人自ら託されたサイン本は凄くお気に召したようで何よりでした。
しかし、バーナビーのデレっぷり（・∀・）ニヤニヤ過ぎる。

とはいえ、もので釣られて全て丸くおさまるほど楓も甘くなく、ほとんど家に居ない虎徹に対する姿勢はかなり手厳しい物のまま。
その状況を一変させたのがお祖母ちゃんが倒れたことだったわけですが、重病かと思いきやただのぎっくり腰でほっと胸をなで下ろす虎徹に対し、楓の心はかなり傷付いた模様。
兄からの助言と、実際に『自分にとって唯一の家族、という認識のお祖母ちゃんが倒れたことで不安がる楓』を見たことで彼女の孤独にようやく気付いてあげることが出来た虎徹でしたが、豪雨のせいで楓が神社に閉じこめられてしまって大ピンチに。

携帯も圏外＆バッテリー切れで連絡がつかない状況でしたが、能力を使って聴力を強化することで楓の声を聞き取ろうとする虎徹。
ここ一番という時に、『助けて、お父さん！』という呼び声に気付いて駆け付けるのはかなりベタ展開でしたが、心の底では虎徹の事を信じていた楓の気持ちもよく伝わってきましたし、娘のためには危険を省みず、体を張ってヒーローであり続けようとする虎徹の想いも熱かったです。
友恵さんとの約束でもありましたし、自分がヒーローを続ける一番の理由に気付けたのは大きな収穫でしたね。

ただ、それに気付いたからこそ会社に辞表＝ヒーローを引退することを決意したというのが皮肉でもあるわけですが。
それでも、この時点では虎徹は完全に吹っ切れていましたし、『雨降って地固まる』を地で行く展開が熱かったです。

てっきり、楓を助けようとしているところを見られてヒーローバレするのかと思っていましたが、全く逆で、楓がNEXT能力に目覚めるとは、完全に想定外でしたねｗ
今回もうまいことシナリオ担当さんの手のひらで踊らされてしまいましたが、こういうのは大歓迎♪
虎徹にとっても嬉しいサプライズだっただけでなく、仮に自身の能力が消えても楓の中で新たな能力が芽生え、育っていってくれるのなら気持ちの上で救われる部分も多いでしょうし、親子としての絆を感じることも出来るかと。
また、楓自身がNEXT能力に目覚めたことで、今後仮に虎徹の正体を知ったとしてもこれまでの様に疎遠になったりせず、むしろ理解が深まる→引退しないでヒーローを続けてね！みたいな展開もあり得るかも。

ちなみに、楓に父親としての自分が必要としてもらえていることを実感できたことはもちろん重要でしたが、バーナビーがもう十分にヒーローとして独り立ちしていけることを確信出来たことも、重要な要素だったかも知れませんね。
本来なら、ウロボロスの事も解決しましたし、これならば！というところなのですが…。


次回、第１８話『Ignorance is bliss.（知らぬが仏）』

どうもバーナビーの過去の事件にはまだ秘密というか、ミスリードが残っているっぽいような匂いがぷんぷんするぜぇｗというわけで、大どんでん返し回になりそうな予感ですね。
バーナビーの身にかつてないピンチが訪れて、虎徹が引退することが出来ないような事態が起こってしまうのかしら？



詳しくは公式サイトの方でご確認を。

『TIGER & BUNNY』 公式サイトはこちらから



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