10月9日。AM5:50
サイクリストの朝は早い。
もう一時間前から、日の出の瞬間を今か今かと待っている。
なんてったってここは標高1,400mの四国カルストのど真ん中だ。
太陽が昇ってきた瞬間、いったいどんな光景に出合えるんだろう。
富士山のてっぺんから見たご来光くらいの感動が得られるかも。
否が応でも期待は高まる。
・・・・・・・
・・・・ん?
な・・・何も見えません!!!!(´;ω;`)ブワッ
出発する時は晴れ予報でしたやん・・・
むしろ昨日より今日の方がバリバリの快晴マークでしたやん・・・
湿った空気、おのれなにやる気だしとんねん・・・
前日早くに就寝したもんだから4時には目が覚めまして、その時点でこの霧を見て呆然としました。
でも・・・夜が明ければ一瞬でも晴れてくれるかもと思ってずーっと玄関の前で待ってたんですけどね、
朝飯食べたりしながら三時間は待ちましたが、結局その思いは届きませんでした。
その後の予定もあるので、もうこれ以上は待てない。
それでも諦めの悪い男は四国カルストの中を走り出す。
(晴れてれば)絶景!!!
(晴れてれば)なんて素晴らしいんだ!!
(晴れてれば)日本とは思えない!!
少し走るだけで全身がしっとり濡れていく濃霧、そして風がすごく強い。
ペダルを漕ぐ脚にも全然力が入らなく、力なくただここを移動するだけ。
だって、せめて定番ポイントで写真くらいは・・・
そんな事をやってたら、濃霧は霧雨へと変わる。
そう、まさかの雨だ。 天気予報・・・orz
雨の地芳峠のロングダウンヒル。ブレーキ効かないから酷く疲れました。
ウエットな路面ってほんと苦手。
縁起のいい名前のバス停がありましたが、天気は不合格じゃ!
R440 天気が良ければ快走ロードでしょう。
高知版ラピュタ?
しかし四国の内陸部は山深い。
R33→K212→R494と面河川に沿って北上していきます。
下界に下りたからなのか、ようやくこの頃には路面もドライに。
でっかい岩すごいお。
豪快なトンネルだお。
水きれいだお。
そして、山。
また、山。
またまた、山。
またまたまた、山。
またまたまたまた、山。
もうお腹いっぱいですw
面河ダムを過ぎると、道は表情を変える。
国道、いや酷道494号だ。
山陰側と山陽側が大山をはじめとする中国山地を境に気候が全然違うように、
この四国でも四国山地を境として南部は太平洋側気候、北部は瀬戸内型気候と大きな差がある。
でもどちらにも共通するのが「多雨」、いわゆる雨が多いということ。
そういえば台風ニュースでは毎回のように四国が通り道になってる気がします。
Chromoly on 黒森峠
クロモリラバーな自分としては、早く来なければと思ってた場所。
まあ展望もないし、ただこの看板があるだけの場所なんだけど。
さあ、ここからは基本下り。
でもまだ100kmくらい走らないと・・・
しばらく林の中で全く展望が望めない区間が続いてたんだけど、突然視界が開けた。
爽快。 長らく展望のない道を一人寂しく走ってたんでなおさらです。
右方向には雲海も見える。
ここも「天空の道」と言えるよなー。
R11号に合流までの10km強のダウンヒル区間は爽快だった。
やっぱ下りは一車線の道の方が楽しい!
走行中のかなりやっつけの写真ですが、
日浦という地区、これまた石積みの棚田と里山の風景が美しい場所。
とっても見事な棚田でしたが、調べてみても棚田百選には選ばれていません。
先日訪れた場所もそうですし、岡山の棚田を巡ってみた時もそうでしたが、
棚田百選の基準がよく分からないし、そもそもそれ自体が微妙なんじゃ?って思うのです。
R11号 = 小松街道はトラックが多くてちょっと走りにくかった。
でも下り区間はトラックのドラフトに入って今まで経験した事ないくらいの速度の巡航が出来ました。
出発時間遅れて時間押してたんで、コンビニでおにぎりくらいにしておこうと思ってたんですが、
道すがら入った場末の食堂で、婆ちゃんのカツ丼が死ぬほど美味かった。
なんなんだろ、あのカツの美味さ。ただ腹が減ってただけとは考えにくい。
今治市内に入った。
ただ淡々と進み続けるだけ。
すぐに寄り道しまくる普段は、こんな走り方絶対しないだろなw
景色がずいぶんと賑やかくなってきた。
見覚えのあるでっかいペラ。ってことは市役所前=今治市街地ど真ん中だ。
ようやくここまで辿り着いたぞ。
そして・・・見えてきた。
来島海峡大橋、しまなみ海道だ。
いいですねー。この橋にアクセスしていく雰囲気。
疲れてるのに、ワクワクとかウキウキな感情が溢れ出てくる。
これこそがしまなみ海道の最大の醍醐味だと思います。
来島海峡大橋は夕暮れが似合う。
個人的にこの時間に通りたい場所NO.1ですね。
大島の海沿いで、やっと・・・やっと本日の目的地伯方島が見えた。
最後の橋を渡る。
伯方島の宿に到着してサイコンの数字を見ると、実に走行距離172km。
今まで140kmくらいしか走った事なかったんですが、いつかやらなきゃと思ってた100マイル。
ようやく達成できました。
でもやっぱ自分の走力だと100kmくらいにしておいた方がゆっくり楽しめていいなw
汗を流して、三人で乾杯します。
三人??
実は、仕事での取引先のお偉いさん方が、
「広島での会議の後にしまなみに行くよ」 → 「じゃあ現地で合流しますか!w」って冗談で話したのが、
なんか知らない内にあれよあれよと「宿の予約したから合流よろしく♪」ってなってて・・・w
それが今回の旅のきっかけです。始まりなんてそんなもんです。
年齢は親子ほど離れてますが、日常を離れて、おまけにこんな非日常の場所で過ごすと話も弾みます。
食事時だけではお酒も足りるわけもなく、部屋でも盛り上がって飲み続けてたら隣の部屋の人に怒られました(´∇`;)アハハッ
四国三日目、ある意味絶対忘れられない日。
特に四国カルストの天気の残念さ。
絶対にリベンジしなきゃならないですが、ということはまたあそこまで登るのか・・・と思うとちょっと憂鬱w
ともかく、よく走って、よく飲みました。
あらためて、旅って最高!
長過ぎな日記を読んでくれてありがとうw
にほんブログ村
サイクリストの朝は早い。
もう一時間前から、日の出の瞬間を今か今かと待っている。
なんてったってここは標高1,400mの四国カルストのど真ん中だ。
太陽が昇ってきた瞬間、いったいどんな光景に出合えるんだろう。
富士山のてっぺんから見たご来光くらいの感動が得られるかも。
否が応でも期待は高まる。
・・・・・・・
・・・・ん?
な・・・何も見えません!!!!(´;ω;`)ブワッ
出発する時は晴れ予報でしたやん・・・
むしろ昨日より今日の方がバリバリの快晴マークでしたやん・・・
湿った空気、おのれなにやる気だしとんねん・・・
前日早くに就寝したもんだから4時には目が覚めまして、その時点でこの霧を見て呆然としました。
でも・・・夜が明ければ一瞬でも晴れてくれるかもと思ってずーっと玄関の前で待ってたんですけどね、
朝飯食べたりしながら三時間は待ちましたが、結局その思いは届きませんでした。
その後の予定もあるので、もうこれ以上は待てない。
それでも諦めの悪い男は四国カルストの中を走り出す。
(晴れてれば)絶景!!!
(晴れてれば)なんて素晴らしいんだ!!
(晴れてれば)日本とは思えない!!
少し走るだけで全身がしっとり濡れていく濃霧、そして風がすごく強い。
ペダルを漕ぐ脚にも全然力が入らなく、力なくただここを移動するだけ。
だって、せめて定番ポイントで写真くらいは・・・
そんな事をやってたら、濃霧は霧雨へと変わる。
そう、まさかの雨だ。 天気予報・・・orz
雨の地芳峠のロングダウンヒル。ブレーキ効かないから酷く疲れました。
ウエットな路面ってほんと苦手。
縁起のいい名前のバス停がありましたが、天気は不合格じゃ!
R440 天気が良ければ快走ロードでしょう。
高知版ラピュタ?
しかし四国の内陸部は山深い。
R33→K212→R494と面河川に沿って北上していきます。
下界に下りたからなのか、ようやくこの頃には路面もドライに。
でっかい岩すごいお。
豪快なトンネルだお。
水きれいだお。
そして、山。
また、山。
またまた、山。
またまたまた、山。
またまたまたまた、山。
もうお腹いっぱいですw
面河ダムを過ぎると、道は表情を変える。
国道、いや酷道494号だ。
山陰側と山陽側が大山をはじめとする中国山地を境に気候が全然違うように、
この四国でも四国山地を境として南部は太平洋側気候、北部は瀬戸内型気候と大きな差がある。
でもどちらにも共通するのが「多雨」、いわゆる雨が多いということ。
そういえば台風ニュースでは毎回のように四国が通り道になってる気がします。
Chromoly on 黒森峠
クロモリラバーな自分としては、早く来なければと思ってた場所。
まあ展望もないし、ただこの看板があるだけの場所なんだけど。
さあ、ここからは基本下り。
でもまだ100kmくらい走らないと・・・
しばらく林の中で全く展望が望めない区間が続いてたんだけど、突然視界が開けた。
爽快。 長らく展望のない道を一人寂しく走ってたんでなおさらです。
右方向には雲海も見える。
ここも「天空の道」と言えるよなー。
R11号に合流までの10km強のダウンヒル区間は爽快だった。
やっぱ下りは一車線の道の方が楽しい!
走行中のかなりやっつけの写真ですが、
日浦という地区、これまた石積みの棚田と里山の風景が美しい場所。
とっても見事な棚田でしたが、調べてみても棚田百選には選ばれていません。
先日訪れた場所もそうですし、岡山の棚田を巡ってみた時もそうでしたが、
棚田百選の基準がよく分からないし、そもそもそれ自体が微妙なんじゃ?って思うのです。
R11号 = 小松街道はトラックが多くてちょっと走りにくかった。
でも下り区間はトラックのドラフトに入って今まで経験した事ないくらいの速度の巡航が出来ました。
出発時間遅れて時間押してたんで、コンビニでおにぎりくらいにしておこうと思ってたんですが、
道すがら入った場末の食堂で、婆ちゃんのカツ丼が死ぬほど美味かった。
なんなんだろ、あのカツの美味さ。ただ腹が減ってただけとは考えにくい。
今治市内に入った。
ただ淡々と進み続けるだけ。
すぐに寄り道しまくる普段は、こんな走り方絶対しないだろなw
景色がずいぶんと賑やかくなってきた。
見覚えのあるでっかいペラ。ってことは市役所前=今治市街地ど真ん中だ。
ようやくここまで辿り着いたぞ。
そして・・・見えてきた。
来島海峡大橋、しまなみ海道だ。
いいですねー。この橋にアクセスしていく雰囲気。
疲れてるのに、ワクワクとかウキウキな感情が溢れ出てくる。
これこそがしまなみ海道の最大の醍醐味だと思います。
来島海峡大橋は夕暮れが似合う。
個人的にこの時間に通りたい場所NO.1ですね。
大島の海沿いで、やっと・・・やっと本日の目的地伯方島が見えた。
最後の橋を渡る。
伯方島の宿に到着してサイコンの数字を見ると、実に走行距離172km。
今まで140kmくらいしか走った事なかったんですが、いつかやらなきゃと思ってた100マイル。
ようやく達成できました。
でもやっぱ自分の走力だと100kmくらいにしておいた方がゆっくり楽しめていいなw
汗を流して、三人で乾杯します。
三人??
実は、仕事での取引先のお偉いさん方が、
「広島での会議の後にしまなみに行くよ」 → 「じゃあ現地で合流しますか!w」って冗談で話したのが、
なんか知らない内にあれよあれよと「宿の予約したから合流よろしく♪」ってなってて・・・w
それが今回の旅のきっかけです。始まりなんてそんなもんです。
年齢は親子ほど離れてますが、日常を離れて、おまけにこんな非日常の場所で過ごすと話も弾みます。
食事時だけではお酒も足りるわけもなく、部屋でも盛り上がって飲み続けてたら隣の部屋の人に怒られました(´∇`;)アハハッ
四国三日目、ある意味絶対忘れられない日。
特に四国カルストの天気の残念さ。
絶対にリベンジしなきゃならないですが、ということはまたあそこまで登るのか・・・と思うとちょっと憂鬱w
ともかく、よく走って、よく飲みました。
あらためて、旅って最高!
長過ぎな日記を読んでくれてありがとうw
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なんか楽しみ方のベクトルがほぼ同じ人が居て嬉しいかぎりです。 このコースを2日で!しかもクロモリで!林道ばかりをチューブラーで・・・ リスペクトです。 四国、いいですねえ。 四国の中でも高知は産まれて初めて走ったのですが特に大好きになりました。 東北やら新潟、長野、やらは何かと東京と新幹線で繋がる依存感、都会の方見てるが半端無いのですが、高知には大阪も含め都市に依存する感が清々しいほどしない。 実は日本でまだ走ってない県が鳥取と島根なのです! その山陰も都会と繋がって喜んでる依存感を感じない(予感)でそんな景色と風土に期待しているのです。 その際にはじつに参考にいたしたく思います。 よろしくお願いいたします。
まさかFeTiさまからコメントいただけるとは(汗
かなり恐縮で緊張しまくってます・・・
というのはですね、何を隠そう、貴ブログを読んだ事が今の自分の自転車ライフのきっかけでして。
(それと、おそらくご友人だと思われますが「お腹が減ったら漕ぐ」のfoigrasさんのとこと。)
初めて読んで、夢中で読みふけった事を今でも鮮明に思い出します。
「こんな風に自転車と付き合っていきたい!」と思った事がクロモリ購入につながり、
写真も一眼じゃなきゃダメだ!とカメラ沼に足を踏み入れる結果になりましたw
そんないきさつがありますので、「楽しみ方のベクトル」が同じ方を向いてるのは当然です。
お二人を参考にして、(勝手に)背中を追いかけながら自転車乗ってきましたから。
絶景や秘境を嗅ぎ付ける嗅覚と行動力、いつも晴れてる晴男ぶり、切り取る写真のセンス、そして知識の豊富さとそれらを伝える文章表現力、
どれもこれも大変に素晴らしく、心から尊敬しています。
・・・なんかただの熱狂的なファンですね(笑)
>高知には大阪も含め都市に依存する感が清々しいほどしない。
なるほど。それらしいのは感じてたんですが、こうして文字にして貰うとよく理解できます。
都会に行く度に「遊びにくるのはいいけど、住みたくはねーな」と思う生粋の田舎者の自分が居心地いいわけです。
確かに山陰もそんな雰囲気が強いのかも・・と言われて思いました。
こちらにお越しの際は是非とも一声掛けて下さい。
アクセスの便は悪いですが、それでも「また来たい」と思っていただけるように出来る限りのサポートいたします。