ひなたぼっこ

「まだ見ぬ素晴らしい景色」を求めて自転車で。

ドラマチック伊豆半島 ~下田~

2016-04-14 | Bicycle ride
下田温泉



南伊豆に位置する下田は日本開国の地である。

嘉永6年(1853年)、代将マシュー・ペリーが率いるアメリカ合衆国海軍東インド艦隊が浦賀沖に来航する。
いわゆる黒船来航である。
鎖国状態にあった日本だが、実際には中国オランダとの貿易は続いていたようだし、イギリスやロシアの海軍が寄港した事もあった。
だがいずれの船も帆船であり、真っ黒で煙突からモクモクと蒸気を噴きながらやってくる巨大な艦船の異様な姿に江戸の町は大混乱に陥いった。
そして翌年、日米和親条約が調印され、箱館(函館)は1年後に、そしてこの下田は即時開港された。
つまり、ペリー艦隊が日本に初めて接岸したのがこの下田港であり、ペリーが最初に踏んだ日本国の地が下田なのである。
そして日本最初の米国領事館ができたのもここ下田、初代領事館タウンゼント・ハリスが住んだのもこの地。

「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひく」とまで言われる今日の日米の関係の始まりがこの下田なんですね。

それを記念してか「ペリーロード」と名がつく場所がある。



ちょっと城崎に似ている。小さい城崎みたいな感じ。

アメリカとの開国の地に、アメリカ製のチタンバイクに乗ってやってきた。
今この自転車に乗って旅ができてるのも、全てはここが始まりなんだと思えばそこにロマンがある。





~旅館泊のススメ~

さて、今回の旅は全行程で3泊4日、だけどサンライズ出雲で二泊するので、実際の宿泊は一晩だけです。
その宿をこの下田温泉にとりました。

利用したのは下田大和館。












全国的に有名な波乗りスポットの多田戸浜ビーチを望む全室オーシャンビューの宿です。
分不相応な宿ですが、特に贅沢をしようと思ってここを選んだわけではありません。

年に数度くらいのペースですが、今ままで自転車で旅を重ねてきました。
適当に探して安いホテルに泊まった事もあるし、民宿を選んだ事もあります。
気を使わないでいいのでそういうのは結構好きだったりします。
施設内容より利便性等を優先する事が多いし、ただ寝るだけと考えればそんなにお金をかける必要もないとも思います。

でもね、最近少し考えが変わってきたんですよ。
例えばそこそこのビジネスホテルに泊まれば最低でも7~8千円はするし、そして居酒屋で一杯やりながら飯でも食えばそれだけで5千円くらいすぐいく。
それを併せた金額を払う事を考えたら、料理がついた旅館にも泊まれるんですよね。
旅館形式の宿を選ぶメリットは大きいです。
だってホテルのシングルルームだと、起きてる時の居場所が基本ベッドの上だけになるじゃないですか。
最近はリーズナブルなホテルでもいいベッドが置いてる事が多いので、寝る分には別に困りませんけど、
いっぱい走って多めに登った後はストレッチしたくなるし、やっぱ畳で広々と過ごせるメリットは大きい。

そしてもう一声追加すればもうワンランク上の宿も選べるんですよね。
ランクが上がれば部屋が広くなったり、温泉が豪華だったり、そして料理のグレードがアップする。
どうせ旅にきたら、その地の食べ物、旬の食べ物が食べたくなりますし、ていうか絶対食べるし。
料理を売りにしてるような旅館だと旬の物中心に食べきれないくらいの量を出してくれますから、それはかえってお得だったりする。
居酒屋で好きな物だけ選んで食べるのもいいですけど、懐石でたくさん出された物の中に知らなかったけどすごく美味しい発見があったりもする。
なにより懐石料理って、その地のいいとこを精一杯知って帰ってもらおうって気持ちがこもってるじゃないですか。









伊勢海老だ、鮑だ、そして伊豆と言ったら金目鯛だとお腹はちきれそうなくらい食べ散らかす事ができます。
しかも素晴らしい温泉にゆっくりつかった後で、部屋でゆっくりと堪能できる。

何日もに渡る日程で毎日こんな事したらお金いくらあっても足りませんから、そういう場合はホテルも上手に組み合わせますが、
一晩くらいは是非とも旅館でゆっくり過ごしたいなと最近特に思うようになりました。
そう思わせてくれたきっかけは、一昨年の九州旅でコルナゴ部長の蘇山郷を利用した事から。
旅の満足感は、宿も非常に大きな要素であると気付かせてくれました。

旅は自分へのご褒美であり、また自分への投資でもあります。
人それぞれのスタイルや重視するとこあると思いますが、自転車旅+温泉と料理旅館、是非おススメします。



快適な宿で快適な眠りにつければ、翌日の朝から元気に動けるってわけ。

朝陽が見たいって言ったら「ここからは見えないけど隣の海岸に行けば見えますよ」って教えてくれたので、
一つ隣の入田浜でその瞬間を待ってみました。






前日は予報外れて夕方前にやっと顔を出した太陽だったけど、この日はバッチリでございます。
日の出前も、日の出の瞬間もドラマチック。

昨日見れなかった富士を今日は是非とも見たい。
頼むぜ~太陽君!











下田の町を少し散策して、朝風呂浴びて、朝から豪華な朝食をお腹いっぱい頂く。
旅館泊って最高!!


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マルヨン改)
2016-04-15 00:11:51
うっほ!釣り師憧れの地、伊豆下田じゃねぇですか!!
あのモト冬樹の兄、エド山口が脚しげく通う伊豆の海
にーさんの一枚でも竿出してるおっちゃん写ってますがなwww裏山鹿(^_^;)
旅館の飯も豪華、そして翌日は・・・バッチリの日之出!!
さすがにーさんw「さすが俺様wwww」と豪語するだけはありますわw
週末も何処かお出かけなんすね、お気をつけて!
僕は蕎麦喰いツーと練習会、どっち行こうかなぁ・・・(悩
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歴史 (さくらなみき)
2016-04-17 08:34:26
開国の地にそのきっかけとなった国のバイクで訪問する、なんて浪漫ですね。

自分の旅は基本"安い民宿"ですね。素朴な料理とか敷居の低さが気に入ってます。多少ハズしても「この料金だから」と納得させることもできるし、というつもりで行くのですが、いつも良い方に裏切られてます。
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>マルヨン改さん (ぐりお)
2016-04-18 21:27:33
おお!下田は釣り師憧れの地なんですね!
確かに大物が釣れそうな雰囲気が満点でございました!
ていうかエド山口ってモト冬樹のお兄さんだったんですね、初めて知ったw
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>さくらなみきさん (ぐりお)
2016-04-18 21:29:44
安い民宿、そういうのも好きですよ。
文中にも書きましたが気を使わなくていいので楽ですしね。
>いつも良い方向に裏切られる
それはさくらなみきさんが宿選びが上手な証左かと。
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