ひなたぼっこ

「まだ見ぬ素晴らしい景色」を求めて自転車で。

カンパの組み換え ~BB&クランク編~

2013-08-05 | Bicycle Parts&Maintenance
今年の夏は自転車以外が忙しい・・・


ブログもすっかり放置プレイで、こりゃイカンと思いながらも・・・

結局酔っ払って寝てる日が多い(苦笑)



ですが、そろそろ気を取り直していきたいと思います!


まずは、かねてより計画していた「コンポーネント一新計画」をそろそろ実行したいと思います。

これは備忘録も兼ねて、そしてくだらない薀蓄を織り交ぜて長々となりそうなので、ちょっとシリーズ化していきたいと思います。
これからカンパニョーロを使うかも?って人の参考にでもしてもらえれば。



第一弾は、最初の難関「BB&クランク編」です。



改めて言いますが、別に「性能的」に現在の仕様に不満があるわけではありません。
最下位グレードのヴェローチェですが、自分の用途としては全く問題なく機能してくれてます。


ただやっぱね・・・、ヴェローチェはコスト的に仕方ないんでしょうが、見た目がイマイチな点が幾つかあるんですよ。

その一つがこのクランク(正確にはチェーンリング)。
ヴェローチェのチェーンリングはいかにも「プレスでガッシャンでいっちょあがり!」って雰囲気の
安っぽさというか残念感がとても大きい。
もう一つのシルバーコンポのアテナだと、ここがポリッシュ加工してあって格段によくなるんですよね。

じゃあ、アテナに変えるか・・・というとそうはなりません。

現行のカンパはクランクアームやBB周りがちょっとボリュームありすぎる気がするんですよ。
剛性を求めていけば必然的にそうなっていくんでしょうし、他社製のを見ても多方そんな感じですよね。
カーボンなどのエアロ形状のフレームにはその方が似合うでしょうし。

ただ、やっぱり細身のスチールフレームとのマッチングを考えると、ここがイマイチしっくり来ない。
あくまで自分の好みの話ですよ。

いつものように前置きが長くなりましたが(笑)
という訳で、早速クランクを取り外していきます。


カンパニョーロの現行コンポは、スーパーレコード~コーラスまでは「ウルトラトルク」という方式、
そしてアテナ、ケンタウル、ヴェローチェは「パワートルク」という方式になってます。

このパワートルク、ちょっと曲者です。




まずはチェーンリングとは反対側のクランクのネジを緩めていきますが、
その為に必要なのはなんと14mmのアーレンキー。

14mm・・・でかいですw
必要なんで買いましたが、おそらくこれ以外では使う事ないと断言できる工具です(笑)


そしてここからがちょっと厄介。




コッタレス方式でもなく、こいつを外すのにこんなギアプーラーなる物を用意しなきゃなりません。
この工具もおそらく自分の人生でこれ以外で使う事はないでしょう・・・w

真ん中の軸を押しつつ、両側から挟んだ羽でクランクを手前に寄せて抜いていくという仕組み。
ちなみにこのギアプーラー、カンパニョーロからは用意されておりません。
「適切な工具を使って引き抜いて下さい」とだけ書かれてるとか・・・
シマノだったら考えられないというか、コンポメーカーとしてその姿勢はどうなのよと(笑)

ギアプーラーの軸棒が押していく箇所のとこだけ専用品を作ってくれてますが、
それだけを一々用意するのが面倒なんで、15mmのソケットと適当なネジを使って代用してます。


ソケットを真ん中に持ってくるのに苦労しましたが、モンキーで慎重に締めていけば割とすんなりと外れました。



自分のはアルミ製クランクなんで大丈夫ですが、カーボンクランクだとプーラーの爪が当たるとこは養生しないと欠けちゃうみたいですよ。
やっぱりこの設計はどうかと思いますね・・・


ここまで来るとあとは簡単。
BBカップの脱落防止ピンをラジペンで外すと、チェーンリング&クランクがスポッと抜けます。




で、BBカップを外そうとしたら工具が無いのに気づいて作業中断w
CSFに買いに行ったら、貸してくれました。あざーす!




CASATIのBBはイタリアンなので左右正ネジ。
時計と反対方向にエイヤッと回していくと外れます。
ちなみにこの工具は、シマノのオクタリンクと共通みたいですよ。




パーツクリーナーで綺麗に掃除する。
BB内部に錆は見られずきれいだったので一安心。



さて、ではいよいよ組み付けを。


まずはBBから。




今回利用するBBは、スクエアテーパーのレコード。
アルミ製レコードクランクの最後の型であり、カップ&コーンではなくカートリッジ式のBBです。
真ん中にはカーボンが使われてて、シルバーに拘って作り上げるCASATIで唯一のカーボンが使われる場所ですw




どっちから締めていいかよく分からないので、とりあえず右側を締めて、その後左側を。
ここを締める工具はスプロケのロックリング回しと共通です。

40N~くらいで締めるらしいですが、対応するトルクレンチを持ってないので力いっぱい締めておきます。
カーボンじゃなかったらトルク管理にそこまで神経質にならなくてもいいってのが自論です。
ですが、心配な方はきちんとトルクレンチを使った方がいいでしょう。


で、後はクランクを取り付けて真ん中のネジを力いっぱい締めたらOK!



今回取り付けたクランクは、BBと同じくアルミレコードの最終期モデル。
10速用で歯数は52-39のノーマルクランク。
シンプルな4アーム、そして細身で美しい。
個人的にとっても好きなデザインです。

現行のカンパは形は全グレードで同じですが、この頃はレコードだけが4アームで、その他は5アームでした。
(もしかすると、最終期コーラスだけは4アーム?)
レコードなんて自分みたいなお気楽ポタリストには必要ない代物なんですが、
見た目が違うなら、そこは選ばないといけないってもんですよ。


手で回してみると回転はとても軽いです。いいねー!




性能的にどうなのかはよく分かりませんが、BBやクランクのボリュームが抑えられて、断然よくなりました!

ですが・・・


現在注文しているBBが到着次第、また組み替えるかもしれませんw

だって・・・現在我が家には、アルミのレコードクランクが4種類あるんですよね。
知らないうちに増殖してましたw



昨日言われた一言。

「あんなに自転車にお金掛けてて・・・ まだ欲しい物があるの?




皆さん気をつけましょうw 次回はエルゴレバーとディレイラー編です。多分・・・
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