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ひなたぼっこ

「まだ見ぬ素晴らしい景色」を求めて自転車で。

チューブラーなホイール

2013-09-27 | Bicycle Parts&Maintenance
        

現在のホイール。

Mavicオープンプロのリム、DTチャンピオンスポーク、そしてtradizionクラシックハブを使った手組のクリンチャー。
基本的に手組の定番ホイールという構成。
自分の場合は、ヒルクライムをガンガン登ってくとか、スプリントでもがいたり、強度を保ってトレーニング・・・
なんてのではなくて、
とにかく気持ちよーくどこまでもいつまでも走っていけるような、そんな自転車に乗りたい。
そういう意味でこのホイールはなかなかいい感じに出来てると思うんですよ。
実際使ってて特にこれと言った不満もないですから。
おまけに見た目もまあまあクラシックで、フレームにそれなりに似合ってると思うし。


でもね、やっぱ「まあまあ」とか「それなりに」ってレベルなんですよ。


僕のバイブル的自転車ばかり登場する<BI・CI・CLASSICAさん>を見てると、
やっぱりクラシックロードはチューブラーのロープロリムだよなぁ・・・と思うんですよね。
巷ではディープ全盛の時代ですが、細身のフレームには極限までロープロのリムが似合うなあと。



というわけでチューブラーを導入します!



ハブとスポークがシルバーなのは絶対譲れないので、今回も手組で。
というか、手組じゃないと超ロープロに出来ないじゃん。

で、手組と決まればそれぞれのパーツ選定に頭を悩ませなきゃなりません。
まあこういうのも手組の楽しいとこですね。

今回も「クラシックなホイール」というコンセプトで作ります。

理想はカンパCレコのシェリフスターハブとカンパorマビックのビンテージリム・・・
といきたいとこですが、価格も入手性もちょっと現実離れしすぎですし、
10速で使いたいからリアエンド130じゃないと困るし・・・という事で却下。

個人的にホイールって消耗品だと思ってますし、盆栽ならまだしもガンガン使いたいですからね。
やっぱ色んな事を加味すると現行部品で組んだ方が何かと都合がいい。

という訳で、コンセプトを「現行部品を使ってクラシックなホイールを作成する」に改めます。




まずは最重要パーツのハブ。
クリンチャーと同じtradizionでも良かったんですが、もう少しクラシックな雰囲気を重視してみました。




ラージフランジハブ by SUN XCD(サンエクシード)

その名の通りフランジがラージ(大きい)なハブ。

前田工業という会社をご存知でしょうか?
そんなの知らねーよと思われたそこのあなた、では「サンツアー」は聞いた事あるでしょう。
サイクロンだとかシュパーブプロとかの名品を生み出したあのサンツアーですよ。
残念ながら会社は既になくなってしまっていて、上記の品は絶賛お宝化中なマニアな品。

ですが、その前田工業の社員だった方が「サンエクシード」というブランドを立ち上げ、
現代パーツでクラシックな自転車を組みたいと考えるニッチな層向けに少しづつ商品展開をしていってます。
その中にこのラージフランジハブがあるんですよね。
シマノ・カンパ用の他にエンド幅120mmなんてのも作ってます。エライ!

このハブ、製造は台湾(中身はおそらくノバテック)ですが、なかなか造り込みがいいです。



ちなみにみかんネットみたいなのに入れられてましたw


体感できるかは別として、理論的にはラージフランジって効果あるみたいなんですよ。
フランジが大きいからスポークを短く出来る=スポークテンションを高く出来る。
よって剛性が高いホイールが組めると。

現在では競輪のトラックやシクロクロス、又はランドナーなどにしか使われなくなって
ロード用のラージフランジってほとんど見る事がなくなってます。
昔は各メーカーが色々出してましたよね。
中でもカンパCレコのシェリフスターハブは史上最も美しいハブと評されます。
そんなラージフランジが何故無くなっていったかと言うと、やはり「重量」なんでしょうね。
サイズが大きくなれば当然その分重量も増えるわけでして、カーボンをはじめ軽量パーツ全盛な今、
フランジを大きくして得られる剛性よりも、軽いハブの方が説得力があるんでしょう。
ホイールの外周部を軽くする事が大事みたいなので、
ハブが100gくらい重くなったことでどれだけの差が体感できるのか分かりませんが、
完組ホイールで「前後で○○g!」って宣伝するにはちょっとでも軽い方が効果があるんでしょう。

ま、そんなのは自分にとってはどうでもいいんです。
どうせ違いが分かんないから(笑)
シルバーの大きなハブが輝いてるってだけで気分がいい!それだけで十分!


そしてお次はリム。

現行チューブラーのロープロリムとなると、MavicのりフレックスかAMBROSIOになるかと。
他にもあるかもしれませんが、信頼性で考えるとその2社かなと。

で、今回は見た目がかっこ良かったアンブロシオを選択。



AMBROSIO CRONO F20

アンブロシオにはこのCRONOの他にNEMESISというリムがあります。
ネメシスはとにかく丈夫で現在のツールなどのレースでも使われてます。
でも今回はハブが重量級なので、軽量なクロノを選びました。


このロゴがかっちょええっす!

実はチューブラーを組むって決めた時からリムはアンブロシオで考えてまして、
このリムの色に合わせる為に先日わざわざ黒色のステムに変えたんですよね。
基本的にシルバーのパーツばかりなんで、リムだけこの色だとちょっと浮いちゃうかなって思ったので。




スポークはDTのパテッドスポークcompeditionを使い、ニップルはちょっと重いけど初心者向きなブラスニップルで。

前後32H、3クロスとか6本組と言われるイタリアン組みで組みます。


組みます・・・


そう、自分で組むんです! ほんとにできるのか?w


まあ我が家にはイタリアン組の手組ホイールが二組あるのでそれを見ながらやれば出来るかな・・・と(笑)


さあ、部品は全て揃いました。
実を言うともう半分くらいは出来上がってるんですが、合間を見てホイール製作記も書いていきます。

お楽しみに!(誰が?w)


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カンパの組み換え ~取付、そして完成~

2013-08-11 | Bicycle Parts&Maintenance
シリーズでぐたぐたとお送りしてきた「カンパの組み換え」編。

いよいよ最終章でございます。



まずはハンドルにエルゴレバーを取付ましょう。



このハンドルセッティング・・・いつも悩みます。

マルハンの場合は下ハンの直線部分が地面と平行にセットするのがバランスがいいと思ってるので、
とりあえずエルゴのレバーの先端が下ハンの延長にくるようにセッティングしてみます。

でもテクニカルマニュアルによると、「エルゴのブラケット持ち手部分とハンドルが一直線になるように」と書かれてて、
下ハンを水平にするとこのように出来ないんですよね。
ま、これは実際に乗ってみて少しづつ変更していくようにしましょう。


ブラケットカバーをめくって、ハンドルにしっかりと固定します。



あ、バンドには↑印があるので、上下方向を間違えないようにしましょうね。
カバーが邪魔になってかなり作業しにくいですが、ボルトの穴をなめないようにしましょう。

ちなみに、この頃のはここは六角ネジですが、現行のT25トルクスネジに変更してます。
特に意味はありませんです、はい。


ハンドルを仮固定したら、次は前後のディレイラーをセットしていきます。
ここは前後ともボルトを一本締めたらOKなので、写真は割愛。




次はアウターケーブルをセットしていきます。
色々悩んだんですが、今回もケーブルはカンパ純正を使うことにしました。




基本的には見た目のバランスで長さを決めていいと思いますが、
ブレーキはハンドルを目一杯切っても無理が掛からない長さにしておくことを忘れてはいけません。


いきなり飛びますが、アウターがセットできました。



作業中に逐一写真撮って紹介してる方おられますが、それってとても難しくて自分には無理でしたorz
なんで、以後も所々ぶっ飛んでいきますがご理解をw




では、インナーケーブルをセットしていきます。

まずはブレーキから。
タイコが大きい方がブレーキケーブルです。



ブレーキレバーを握ったらワイヤーを通す穴が見えるので、そこに入れていきます。
アウターがきちんとセットされてると気持ちいいくらいにするすると入っていき、
ブレーキのとこに出てきたら仮固定。

リアも同様です。


その後、ブレーキレバーをグイグイと握って、一応初期伸びをとっておきました。


って、あれ? なんかおかしい・・・


左右逆の本国仕様になってました(´Д`)

慌ててやり直すorz






そして次はシフトケーブル。



一番開放側(小さなギアの方)にシフト操作すると、ワイヤーを通す穴が見えますのでそこに入れていきます。
ブレーキ同様、全部入ったらディレイラーに仮固定。

ブレーキとシフト共に、固着を防ぐ為に、ワイヤーのタイコ部にはうっすらグリスを塗っておきました。


これでワイヤーの仮付が完了です。



ここで、今回ちょっとこだわったポイントを。


まずはBB下部のところ。



通常ここにはプラスチックのケーブルガイドが付いてるのが多いとおもいますが、
自分のは溝があるだけで直にワイヤーをセットするんですよね。
BB下って泥を巻き上げたりするし、ここが多少抵抗になってるんじゃないかな・・・と気になってたんですよね。
なんで今回はライナーを取り付けてみました。
これで多少はスムーズになるはず。まあ気持ちの問題ですがw


そしてもう一点。

リアディレイラー部のアウターケーブル。

かなり長い期間、↓のようなのを探しつづけてました。

  
            写真はBI CI CLASSICAさんから拝借。

ステンレスのスパイラルアウター。
ビンテージバイクの雰囲気を出す為にはこれが必要だ!と思ってもう頑張って捜してました。

で、ついに一本手に入れたんです!!


・・・でも昔のカンパ縦型ディレイラー用のなんで短くて使えませんでした(ノД`)



という訳で、それっぽいのを(笑)



遠目で見たら分かりません!w




で、いよいよ最後の部品、チェーンを取り付けます。



チェーンは現行ヴェローチェです。見た目に影響の少ない場所は節約w
でもそこは流石カンパ、これでもDURA-ACEのチェーンと値段が変わりません・・・

新品チェーンは防錆のオイルがたっぷり塗ってあるので、パーツクリーナーで落としておきます。
マニュアルに沿って長さを決め、今回は3コマ+ミッシングリンク分の合計3コマ半を切りました。
10速チェーンなら社外品の普通ので代用できますが、
11速チェーンの工具は専用品で、カンパ純正だと2万以上します。

自分が10速にこだわる理由の一つです(笑)




では、いよいよ最後にして最大の難関、ワイヤー調整を迎えるとしましょう!

焦ることはありません。
構造をじっくりと見ながらマニュアル通りにやっていけば、だんだんと仕組みが分かってきます。
トライ&エラーを繰り返していくと徐々に仕上がっていきました。

夢中になってやってたので写真はナシ!w

シフトの調整も前のヴェローチェよりも幾分やりやすかったです。
剛性が高いから・・・なんでしょうかね?



そしていよいよ・・・





出来たー!!





どうだ! 正直変わったとこが分からないだろう!w


ハンドル角度とレバーの位置が、やはりどうしてもまだしっくり来ないんですが・・・まあそれは追々と。

ぶらっと近所を廻ってみましたが、フィーリングは今回の方が全然いいです。
まだ調整不足ですが、きちんと調整出来れば楽しみですね。


自転車の組立。

やる前はどうしても分からない事が多くて躊躇してしまうんですが、
実際にやってみれば「じっくりやれば出来る」ってのが改めてよ~く分かりました。
トラブルがあった時に対処も出来るようになるし、
何より愛車を自分の手で弄れるってのはとても楽しいことだなと。


なんとか盆休みに入る前に仕上げる事が出来ました。
熱中症に注意しながら、リニューアルしたこいつと夏の景色を楽しみに出掛けたいと思います。



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カンパの組み換え ~エルゴレバー&ディレイラー編~

2013-08-10 | Bicycle Parts&Maintenance


毎日うんざりするくらい暑い日が続いてますので
TOPに涼しそうな写真を持ってきてみました(笑)

お盆の間も暑い日が続きそうですんで、皆さん熱中症には注意しましょう!



さて、随分と間があいてしまいましたが、カンパの組み換えシリーズの第二弾、

「エルゴレバー&ディレイラー編」行ってみましょう。



現行ヴェローチェの「見た目」の残念な点で、前回のクランク(チェーンリング)を上げましたが、
もう一つの大きな点が 「エルゴパワー」にあるんですよね。

あ、エルゴパワーってのはシマノで言えばSTIレバーのことですね。


まず新旧レバーを見比べてみましょう。



左が新しく導入する2005年頃のケンタウルのエルゴレバー。

右が今まで使ってた2012年のヴェローチェのエルゴ。

新しいのが古くて、古いのが新しい・・・ ちょっとややこしいですね・・・w


ブレーキレバーの後ろの巻き上げレバーがヴェローチェは黒い樹脂製(プラスチック)に対して、
左のケンタウルはここもアルミ製です。しかも肉抜きの穴もあり。


カンパは今ではカーボンが主流になってるんですが、2000年くらいはレコードもアルミレバーだったんです。
当時のカンパも今と同じように毎年のようにモデルチェンジしていってて、
でも実際は新たに開発されるのはレコードだけで、
前年のレコードが新しいコーラスとしてラベルを変えて提供され、
コーラスはケンタウルに、ケンタウルはヴェローチェへとなっていってたんですよ。基本的にね。

だからコーラスは勿論、ケンタウルでも中身は何年か前のレコードってのがあったんですよ。
これって凄いお得だと思いません?

まあ、厳密には内部のパーツはコストダウンされてたかもしれませんが、見た目はそっくりなんです。
11速じゃなくて10速で、そして見た目のみで自分が選ぶならこの頃のケンタウルがいいな~と思ってたんですよね。


カンパの特徴でもある多段シフト(一気に5段くらいシフトできる機構)がありますが、
現在ではスーパーレコード~コーラスのウルトラシフトのみ採用されてて、アテナ以下には採用されてません。
でもこの頃は全グレード出来るようになってるので、当然このケンタウルにも採用されてます。

お気楽ポタリストの自分には多段シフトなんて別に必要ないんですが、
あったらあったで一年に一回くらいは活躍する時があるかもしれません(笑)


ちなみに今回レバーフードは新品が手に入ったのでそれに変更、
レバー部はロゴが薄くなってるとこがあったので、磨いてロゴを全部消してやりました。
分かる人が見たら分かるけど、パッと見はレコードに見えますw



そしてディレイラーもケンタウルで揃えました。

まずはフロント。



左がヴェローチェ、右がケンタウル。
見た目がけっこう違って、全然手間がかかってます。



こんなとこにもカンパマークの刻印。
これも何年か前のレコードと見た目そっくりなんですよね。



そしてリア。



これは2005年くらいのが手に入らなかったので、もう少し後のケンタウルです。
残念ながらこれは何年か前のレコードとは肉抜きの有無などで決定的に違います。
まあ、リアディレイラーは現行でもあまり不満が無かったのでヨシとしましょう。


以上で、コンポーネントが一新できます。


で、コンポとは関係ないんですが、ついでにハンドルとステムも変えてみる事にしました。
別に今のNITTOのでも何の問題もないんですが、まあいい機会ということで。

当初、チネリから復刻されたジロデイタリアのハンドルとA1ステムに変更するつもりでした。
ただ・・・、いつだか大阪の上パーで現物を見た時に、ステムはまあ良かったんですが、
ハンドルの白っぽすぎるアルマイト処理にとてもガッカリしちゃったんですね。
これなら今のでいいかな~と思ってたところ、たまたま一昔前のが手に入りました。




現在復刻されてるハンドルの元になったモデルのMOD64.Giro d'Italia
おそらく20年くらい前のものだと思うので、CASATIフレームと同じ頃のだと思います。



この刻印がね・・・やっぱり魅力なんですよ。

ステムは前方にチネリのウイングマークが入ったXAステムってモデルですね。
ちょっと思うとこあって黒色にしてみましたが、やっぱシルバーにするべきかなと思ったり思わなかったり・・・。



という訳で、次回はこれを使って組み付け~完成の記事をアップしたいと思います。


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カンパの組み換え ~BB&クランク編~

2013-08-05 | Bicycle Parts&Maintenance
今年の夏は自転車以外が忙しい・・・


ブログもすっかり放置プレイで、こりゃイカンと思いながらも・・・

結局酔っ払って寝てる日が多い(苦笑)



ですが、そろそろ気を取り直していきたいと思います!


まずは、かねてより計画していた「コンポーネント一新計画」をそろそろ実行したいと思います。

これは備忘録も兼ねて、そしてくだらない薀蓄を織り交ぜて長々となりそうなので、ちょっとシリーズ化していきたいと思います。
これからカンパニョーロを使うかも?って人の参考にでもしてもらえれば。



第一弾は、最初の難関「BB&クランク編」です。



改めて言いますが、別に「性能的」に現在の仕様に不満があるわけではありません。
最下位グレードのヴェローチェですが、自分の用途としては全く問題なく機能してくれてます。


ただやっぱね・・・、ヴェローチェはコスト的に仕方ないんでしょうが、見た目がイマイチな点が幾つかあるんですよ。

その一つがこのクランク(正確にはチェーンリング)。
ヴェローチェのチェーンリングはいかにも「プレスでガッシャンでいっちょあがり!」って雰囲気の
安っぽさというか残念感がとても大きい。
もう一つのシルバーコンポのアテナだと、ここがポリッシュ加工してあって格段によくなるんですよね。

じゃあ、アテナに変えるか・・・というとそうはなりません。

現行のカンパはクランクアームやBB周りがちょっとボリュームありすぎる気がするんですよ。
剛性を求めていけば必然的にそうなっていくんでしょうし、他社製のを見ても多方そんな感じですよね。
カーボンなどのエアロ形状のフレームにはその方が似合うでしょうし。

ただ、やっぱり細身のスチールフレームとのマッチングを考えると、ここがイマイチしっくり来ない。
あくまで自分の好みの話ですよ。

いつものように前置きが長くなりましたが(笑)
という訳で、早速クランクを取り外していきます。


カンパニョーロの現行コンポは、スーパーレコード~コーラスまでは「ウルトラトルク」という方式、
そしてアテナ、ケンタウル、ヴェローチェは「パワートルク」という方式になってます。

このパワートルク、ちょっと曲者です。




まずはチェーンリングとは反対側のクランクのネジを緩めていきますが、
その為に必要なのはなんと14mmのアーレンキー。

14mm・・・でかいですw
必要なんで買いましたが、おそらくこれ以外では使う事ないと断言できる工具です(笑)


そしてここからがちょっと厄介。




コッタレス方式でもなく、こいつを外すのにこんなギアプーラーなる物を用意しなきゃなりません。
この工具もおそらく自分の人生でこれ以外で使う事はないでしょう・・・w

真ん中の軸を押しつつ、両側から挟んだ羽でクランクを手前に寄せて抜いていくという仕組み。
ちなみにこのギアプーラー、カンパニョーロからは用意されておりません。
「適切な工具を使って引き抜いて下さい」とだけ書かれてるとか・・・
シマノだったら考えられないというか、コンポメーカーとしてその姿勢はどうなのよと(笑)

ギアプーラーの軸棒が押していく箇所のとこだけ専用品を作ってくれてますが、
それだけを一々用意するのが面倒なんで、15mmのソケットと適当なネジを使って代用してます。


ソケットを真ん中に持ってくるのに苦労しましたが、モンキーで慎重に締めていけば割とすんなりと外れました。



自分のはアルミ製クランクなんで大丈夫ですが、カーボンクランクだとプーラーの爪が当たるとこは養生しないと欠けちゃうみたいですよ。
やっぱりこの設計はどうかと思いますね・・・


ここまで来るとあとは簡単。
BBカップの脱落防止ピンをラジペンで外すと、チェーンリング&クランクがスポッと抜けます。




で、BBカップを外そうとしたら工具が無いのに気づいて作業中断w
CSFに買いに行ったら、貸してくれました。あざーす!




CASATIのBBはイタリアンなので左右正ネジ。
時計と反対方向にエイヤッと回していくと外れます。
ちなみにこの工具は、シマノのオクタリンクと共通みたいですよ。




パーツクリーナーで綺麗に掃除する。
BB内部に錆は見られずきれいだったので一安心。



さて、ではいよいよ組み付けを。


まずはBBから。




今回利用するBBは、スクエアテーパーのレコード。
アルミ製レコードクランクの最後の型であり、カップ&コーンではなくカートリッジ式のBBです。
真ん中にはカーボンが使われてて、シルバーに拘って作り上げるCASATIで唯一のカーボンが使われる場所ですw




どっちから締めていいかよく分からないので、とりあえず右側を締めて、その後左側を。
ここを締める工具はスプロケのロックリング回しと共通です。

40N~くらいで締めるらしいですが、対応するトルクレンチを持ってないので力いっぱい締めておきます。
カーボンじゃなかったらトルク管理にそこまで神経質にならなくてもいいってのが自論です。
ですが、心配な方はきちんとトルクレンチを使った方がいいでしょう。


で、後はクランクを取り付けて真ん中のネジを力いっぱい締めたらOK!



今回取り付けたクランクは、BBと同じくアルミレコードの最終期モデル。
10速用で歯数は52-39のノーマルクランク。
シンプルな4アーム、そして細身で美しい。
個人的にとっても好きなデザインです。

現行のカンパは形は全グレードで同じですが、この頃はレコードだけが4アームで、その他は5アームでした。
(もしかすると、最終期コーラスだけは4アーム?)
レコードなんて自分みたいなお気楽ポタリストには必要ない代物なんですが、
見た目が違うなら、そこは選ばないといけないってもんですよ。


手で回してみると回転はとても軽いです。いいねー!




性能的にどうなのかはよく分かりませんが、BBやクランクのボリュームが抑えられて、断然よくなりました!

ですが・・・


現在注文しているBBが到着次第、また組み替えるかもしれませんw

だって・・・現在我が家には、アルミのレコードクランクが4種類あるんですよね。
知らないうちに増殖してましたw



昨日言われた一言。

「あんなに自転車にお金掛けてて・・・ まだ欲しい物があるの?




皆さん気をつけましょうw 次回はエルゴレバーとディレイラー編です。多分・・・
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VELOFLEX Master

2013-06-08 | Bicycle Parts&Maintenance
明日休めることになりましたんで、サイクルマラソンに参加できる事になりました。
TD大山に続いてエントリー料が無駄にならなくて良かったw

でもこのサイクルマラソンのコース… 完全に自分のキャパを越えてる気がするんですけど…(´Д`; )
ここんとこさっぱり乗ってないし・・・

当日半端なく場違い感でいっぱいになりそう(´Д` )


ま、楽しみながら7時間以内の完走目指して頑張ります。
幸いな事に往復コースなんで、時間が厳しそうなら途中で折り返そう(笑)



でそれに向けてタイヤ替えました。




VELOFLEX Master 23



現在のチャレンジタイヤはもうちょっといけそうなんですが、摩耗してるし、まあいい機会という事で。
今回ももちろんスキンサイド。

チャレンジクリテリウム320はとても気に入ってました。
当初連発したパンクも軽量チューブを止めてブチルチューブに変えたら全然しなくなったし、
乗り心地もグリップも自分レベルでは申し分ないし、見た目もとても良いです。
ただ寿命はお世辞にも長いとは言えない。
ま、これについてはある程度妥協というか覚悟はしてるんで、別にいいんですけどね。

最初にタイヤを選ぶ時に、最後まで候補に残ったのがチャレンジとこのVELOFLEXだったんですよ。
なんで次はこれを試してみようとずっと思ってたんですよね。




ロゴは片面に一箇所だけの極めてシンプル。
そして真新しいスキン部はやっぱり綺麗でいいなー


で、これよく見ると、トレッドパターン以外は質感とかチャレンジのタイヤとそっくりです。
なんでやはり寿命はあまり期待出来ないでしょうね。

VELOFLEXの優位点はwiggleで取り扱ってるってとこなんですが、
円安に変わったおかげで国内の方が若干安く買えてしまったという現状・・・
アベノミクスの恩恵は自分には何一つございません。





やはり新品のオープンチューブラーははめにくい。

タイヤ交換の時にはチューブに少し空気を入れてするのがセオリーですが、
オープンチューブラーの(初回の)場合は空気を入れない方が咬み込みにくいと思いました。
レバー使わないで手だけではめれたんで、固さは普通。




人によってそれぞれだと思いますが、バルブのとこにロゴを持ってくるのがぐりお式。


タイヤも新調して、掃除と注油も済ませた。
バイクの準備はとりあえずこれでOKなはず。

TD大山、もしくはこのサイクルマラソンでレーパンとSPD-SLデビューしようと思ってましたが、辞めました。
ショップとも相談しましたが、どうせ買ってもほとんど使わないなら勿体ないよってのが大きな理由。
だからいつも通りのスタイルで走ります。
それで走りきる方が意味があるような気がしますしね。


さ、明日に備えて今日は早く寝よう。



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