
現在のホイール。
Mavicオープンプロのリム、DTチャンピオンスポーク、そしてtradizionクラシックハブを使った手組のクリンチャー。
基本的に手組の定番ホイールという構成。
自分の場合は、ヒルクライムをガンガン登ってくとか、スプリントでもがいたり、強度を保ってトレーニング・・・
なんてのではなくて、
とにかく気持ちよーくどこまでもいつまでも走っていけるような、そんな自転車に乗りたい。
そういう意味でこのホイールはなかなかいい感じに出来てると思うんですよ。
実際使ってて特にこれと言った不満もないですから。
おまけに見た目もまあまあクラシックで、フレームにそれなりに似合ってると思うし。
でもね、やっぱ「まあまあ」とか「それなりに」ってレベルなんですよ。
僕のバイブル的自転車ばかり登場する<BI・CI・CLASSICAさん>を見てると、
やっぱりクラシックロードはチューブラーのロープロリムだよなぁ・・・と思うんですよね。
巷ではディープ全盛の時代ですが、細身のフレームには極限までロープロのリムが似合うなあと。
というわけでチューブラーを導入します!
ハブとスポークがシルバーなのは絶対譲れないので、今回も手組で。
というか、手組じゃないと超ロープロに出来ないじゃん。
で、手組と決まればそれぞれのパーツ選定に頭を悩ませなきゃなりません。
まあこういうのも手組の楽しいとこですね。
今回も「クラシックなホイール」というコンセプトで作ります。
理想はカンパCレコのシェリフスターハブとカンパorマビックのビンテージリム・・・
といきたいとこですが、価格も入手性もちょっと現実離れしすぎですし、
10速で使いたいからリアエンド130じゃないと困るし・・・という事で却下。
個人的にホイールって消耗品だと思ってますし、盆栽ならまだしもガンガン使いたいですからね。
やっぱ色んな事を加味すると現行部品で組んだ方が何かと都合がいい。
という訳で、コンセプトを「現行部品を使ってクラシックなホイールを作成する」に改めます。
まずは最重要パーツのハブ。
クリンチャーと同じtradizionでも良かったんですが、もう少しクラシックな雰囲気を重視してみました。

ラージフランジハブ by SUN XCD(サンエクシード)
その名の通りフランジがラージ(大きい)なハブ。
前田工業という会社をご存知でしょうか?
そんなの知らねーよと思われたそこのあなた、では「サンツアー」は聞いた事あるでしょう。
サイクロンだとかシュパーブプロとかの名品を生み出したあのサンツアーですよ。
残念ながら会社は既になくなってしまっていて、上記の品は絶賛お宝化中なマニアな品。
ですが、その前田工業の社員だった方が「サンエクシード」というブランドを立ち上げ、
現代パーツでクラシックな自転車を組みたいと考えるニッチな層向けに少しづつ商品展開をしていってます。
その中にこのラージフランジハブがあるんですよね。
シマノ・カンパ用の他にエンド幅120mmなんてのも作ってます。エライ!
このハブ、製造は台湾(中身はおそらくノバテック)ですが、なかなか造り込みがいいです。

ちなみにみかんネットみたいなのに入れられてましたw

体感できるかは別として、理論的にはラージフランジって効果あるみたいなんですよ。
フランジが大きいからスポークを短く出来る=スポークテンションを高く出来る。
よって剛性が高いホイールが組めると。
現在では競輪のトラックやシクロクロス、又はランドナーなどにしか使われなくなって
ロード用のラージフランジってほとんど見る事がなくなってます。
昔は各メーカーが色々出してましたよね。
中でもカンパCレコのシェリフスターハブは史上最も美しいハブと評されます。
そんなラージフランジが何故無くなっていったかと言うと、やはり「重量」なんでしょうね。
サイズが大きくなれば当然その分重量も増えるわけでして、カーボンをはじめ軽量パーツ全盛な今、
フランジを大きくして得られる剛性よりも、軽いハブの方が説得力があるんでしょう。
ホイールの外周部を軽くする事が大事みたいなので、
ハブが100gくらい重くなったことでどれだけの差が体感できるのか分かりませんが、
完組ホイールで「前後で○○g!」って宣伝するにはちょっとでも軽い方が効果があるんでしょう。
ま、そんなのは自分にとってはどうでもいいんです。
どうせ違いが分かんないから(笑)
シルバーの大きなハブが輝いてるってだけで気分がいい!それだけで十分!
そしてお次はリム。
現行チューブラーのロープロリムとなると、MavicのりフレックスかAMBROSIOになるかと。
他にもあるかもしれませんが、信頼性で考えるとその2社かなと。
で、今回は見た目がかっこ良かったアンブロシオを選択。

AMBROSIO CRONO F20
アンブロシオにはこのCRONOの他にNEMESISというリムがあります。
ネメシスはとにかく丈夫で現在のツールなどのレースでも使われてます。
でも今回はハブが重量級なので、軽量なクロノを選びました。

このロゴがかっちょええっす!
実はチューブラーを組むって決めた時からリムはアンブロシオで考えてまして、
このリムの色に合わせる為に先日わざわざ黒色のステムに変えたんですよね。
基本的にシルバーのパーツばかりなんで、リムだけこの色だとちょっと浮いちゃうかなって思ったので。

スポークはDTのパテッドスポークcompeditionを使い、ニップルはちょっと重いけど初心者向きなブラスニップルで。
前後32H、3クロスとか6本組と言われるイタリアン組みで組みます。
組みます・・・
そう、自分で組むんです! ほんとにできるのか?w
まあ我が家にはイタリアン組の手組ホイールが二組あるのでそれを見ながらやれば出来るかな・・・と(笑)
さあ、部品は全て揃いました。
実を言うともう半分くらいは出来上がってるんですが、合間を見てホイール製作記も書いていきます。
お楽しみに!(誰が?w)
読んでくれてありがとう。
