国立がん研究所(NCI)のサイトに肺癌死を胸部CTスクリーニングで減少させられるという記事が出ていた。
これは画期的な発見で、これまでの「胸部レントゲン写真などスクリーニングで肺癌の発見が増えても致死率には影響がない」という定説を覆す。
喫煙者5万3千人を対象にした Randomized trial の第一回報告だ。
治験者には、年一回の検査として胸部レントゲンかCT(正確には Low-dose heilcal computed tomography だが)を2年間に3回受けてもらう(植木算)。
5年後の肺癌死の数をみるとXP検査群で442人、CT検査群で354人となり有意差があった。
検討会で、これ以上治験を続けるのは倫理的に問題があるとされた。
つまり、不利益だとわかったXP検査を治験のために受け続けさせるのは倫理上好ましくないというわけだ。
わずか2年間、3回の検査という段階で差がついたことは意外であったし、深刻に受け止める必要がある。
このペースで行くと、10年間CT検査を続ければ肺癌死の8割近くが防げる計算だ。
CTという侵襲性の比較的少ない検査でこれだけ肺癌死が予防できるなら、国としても積極的に行動を起こすべきだ。
ちなみに肺癌はがん死でダントツの一位だ。
全米で年間16万人が肺癌によって死亡する。
この数字は乳癌、大腸がん、前立腺がん、膵臓がんを全て合わせた数より多い。
各新聞などでは、喫煙者に対してこういう検査を行うと医療費の増大につながるという意見も載っていたが果たしてそうだろうか。
早期発見すれば、化学療法費用も進行癌よりも安いだろうし、生存した人の生産性も無視できない。
一概に社会の損失とはいえないのではないか?
たとえ医療費に対する影響が不確実だとしても、これだけ有益だとわかっている検査をしないというのは倫理的におかしいのではないか?
CT検査の成人検診への導入は一考に値する。
これは画期的な発見で、これまでの「胸部レントゲン写真などスクリーニングで肺癌の発見が増えても致死率には影響がない」という定説を覆す。
喫煙者5万3千人を対象にした Randomized trial の第一回報告だ。
治験者には、年一回の検査として胸部レントゲンかCT(正確には Low-dose heilcal computed tomography だが)を2年間に3回受けてもらう(植木算)。
5年後の肺癌死の数をみるとXP検査群で442人、CT検査群で354人となり有意差があった。
検討会で、これ以上治験を続けるのは倫理的に問題があるとされた。
つまり、不利益だとわかったXP検査を治験のために受け続けさせるのは倫理上好ましくないというわけだ。
わずか2年間、3回の検査という段階で差がついたことは意外であったし、深刻に受け止める必要がある。
このペースで行くと、10年間CT検査を続ければ肺癌死の8割近くが防げる計算だ。
CTという侵襲性の比較的少ない検査でこれだけ肺癌死が予防できるなら、国としても積極的に行動を起こすべきだ。
ちなみに肺癌はがん死でダントツの一位だ。
全米で年間16万人が肺癌によって死亡する。
この数字は乳癌、大腸がん、前立腺がん、膵臓がんを全て合わせた数より多い。
各新聞などでは、喫煙者に対してこういう検査を行うと医療費の増大につながるという意見も載っていたが果たしてそうだろうか。
早期発見すれば、化学療法費用も進行癌よりも安いだろうし、生存した人の生産性も無視できない。
一概に社会の損失とはいえないのではないか?
たとえ医療費に対する影響が不確実だとしても、これだけ有益だとわかっている検査をしないというのは倫理的におかしいのではないか?
CT検査の成人検診への導入は一考に値する。