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Unstoppable

2010-11-17 11:22:26 | レビュー
Unstoppable の邦題を探そうと思って日本語で検索をかけたら、「暴走特急」という表現がたくさん出てきた。
間違っている。
暴走しているのは貨物列車だ。

予告編にも出て来る台詞なのでここに引用してみよう。
"8 great cars of hazardous chemicals."
(危険物積載車が8両)
"We are not just talking about a train. We are talking about a missile the size of the Chrysler building."
(ただの列車じゃないのよ。クライスラービル級の巨大なミサイルなのよ。)

つまり、貨物列車、それも有毒で爆発の危険すらある化学物質を大量に積んだ車両に加え、軽油を大量積載しているというのが重大な鍵を握っている。
設定では Molten Phenol (液状のフェノール)を積載している。

さて本題に戻ろう。
この映画は最初から最後まで楽しめる娯楽映画だ。

デンゼル・ワシントンは秀逸だ。
どの映画でもそうだが、人間的な魅力を感じさせてくれる。
映画の冒頭ですぐ物語に引き込んでくれる。

筋書きは単純で、特にどんでん返しもなければ、妙なひねりも皆無だ。
アクションものではあるけれども、あくまでも人間ドラマで、話が展開するにつれ、それぞれの人生(背負っているもの)が少しずつ明らかになる。
映画の結末部では、フランク(デンゼル・ワシントン)やウィル(クリス・パイン)の人生を垣間見た気になってしまう。
それらの挿入話は映画に幅を持たせる効果を持つが本編の進行の妨げとなっていない。
絶妙の監督ぶりだ。

堅実な役者が脇役を固め、安心感のある作品に仕上がっている。
作品の性格上映画館で観ることを進めるけれど、DVD(BD)が出たら、買ってもいいと思わせる映画だった。
純粋に楽しめる娯楽作品に出会ったのは久しぶりだ。

★★★★✩







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