
そろそろ「山ノ辺の道」に“キツネノカミソリ”が咲く頃だが、今週は雨の日が続いている。8月9日(月)今日も、朝から降ったり止んだりの天気だ、昼近くになって雲が薄くなったのを見て、思いきって出かけた。
近鉄桜井駅から奈良交通バス天理方面行きに乗車、柳本の一つ手前にある「渋谷」バス停で降りて、景行天皇陵の南側にある池の側から細い農道をゆくことにしました(脚に自信がないので、少しだけ歩くことに・・・)。



景行天皇陵の南に農道がある。東に三輪山、西に金剛・葛城山を望む眺めの良い道で、山ノ辺の道に通じている。途中には百日紅の花が咲き、足元には夏の草花もみられ、退屈することは無い。
山ノ辺の道からは、田畑がひろがる中に万葉歌碑を見て、穴師から荒神社への舗装県道へでる。疎水が綺麗な車谷集落から纏向川の橋を渡れば、目的の檜原神社の神域に着く。

“キツネノカミソリ”の名前の由来は、聞くところによれば“細長い葉が剃刀にように見えた”からだと言われています。また、カミソリ(剃刀)の前にキツネ(狐)名がついている訳には、様々な説があるようで、この花は葉が無い状態で咲く、その姿が“狐に化かされたようだ”という説が一般的だとか・・・。
私が知っている“キツネノカミソリ”は二種類です。一つ目は、「オオキツネノカミソリ」で京都近くのポンポン山の竃ヶ谷に咲きます。二つ目は、「キツネノカミソ」で山ノ辺の道、檜原神社ちかくに咲きます。



植物図鑑によれば、この二種類の違いは、「キツネノカミソの“雄しべ”は花の裂片(花弁状)よりも短く、花冠の中に収まっている。一方、オオキツネノカミソリの“雄しべ”は花の裂片よりも長く、花冠から飛び出している」。また、花もオオキツネノカミソリの方が大きい。となっています。写真(八角枠の写真)で両方を比べると良くわかります。


檜原神社ちかくの“キツネノカミソリ”は丁度、咲き始めたところでした。花は次々に咲くようですから20日頃までは見れそうです。

因みに“キツネノカミソリ”の花言葉は「妖艶」。妖艶とは人の心を惑わすような美しさを意味するから“キツネ”に相応しいかも・・・・。(小さい写真はクリックで拡大します)