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saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

キツネノカミソリが咲く「山ノ辺の道」

2021-08-20 18:09:59 | Weblog

そろそろ「山ノ辺の道」に“キツネノカミソリ”が咲く頃だが、今週は雨の日が続いている。8月9日(月)今日も、朝から降ったり止んだりの天気だ、昼近くになって雲が薄くなったのを見て、思いきって出かけた。
近鉄桜井駅から奈良交通バス天理方面行きに乗車、柳本の一つ手前にある「渋谷」バス停で降りて、景行天皇陵の南側にある池の側から細い農道をゆくことにしました(脚に自信がないので、少しだけ歩くことに・・・)。

景行天皇陵の南に農道がある。東に三輪山、西に金剛・葛城山を望む眺めの良い道で、山ノ辺の道に通じている。途中には百日紅の花が咲き、足元には夏の草花もみられ、退屈することは無い。
山ノ辺の道からは、田畑がひろがる中に万葉歌碑を見て、穴師から荒神社への舗装県道へでる。疎水が綺麗な車谷集落から纏向川の橋を渡れば、目的の檜原神社の神域に着く。

“キツネノカミソリ”の名前の由来は、聞くところによれば“細長い葉が剃刀にように見えた”からだと言われています。また、カミソリ(剃刀)の前にキツネ(狐)名がついている訳には、様々な説があるようで、この花は葉が無い状態で咲く、その姿が“狐に化かされたようだ”という説が一般的だとか・・・。
私が知っている“キツネノカミソリ”は二種類です。一つ目は、「オオキツネノカミソリ」で京都近くのポンポン山の竃ヶ谷に咲きます。二つ目は、「キツネノカミソ」で山ノ辺の道、檜原神社ちかくに咲きます。

植物図鑑によれば、この二種類の違いは、「キツネノカミソの“雄しべ”は花の裂片(花弁状)よりも短く、花冠の中に収まっている。一方、オオキツネノカミソリの“雄しべ”は花の裂片よりも長く、花冠から飛び出している」。また、花もオオキツネノカミソリの方が大きい。となっています。写真(八角枠の写真)で両方を比べると良くわかります。

檜原神社ちかくの“キツネノカミソリ”は丁度、咲き始めたところでした。花は次々に咲くようですから20日頃までは見れそうです。

因みに“キツネノカミソリ”の花言葉は「妖艶」。妖艶とは人の心を惑わすような美しさを意味するから“キツネ”に相応しいかも・・・・。(小さい写真はクリックで拡大します)

真夏の畝傍山

2021-08-08 11:19:49 | Weblog
熱帯夜だったのか?昨日は半分までしか黄色くなかった苦瓜(ゴーヤ)の一つが完全に黄色くなっていた。今日も朝から暑い!でも歩かないと足が益々退化しそうな気がするし・・・、
午前中に往復できる低山で楽なのは何処だろう?YAMAPを眺めると「畝傍山 登山ルート」が紹介されていました。コースタイム1時間25分、距離4.8Km、UP/DNは141㍍である。これにしよう、これなら、例え猛暑だろうが、ヨレヨレのジジイでも無事に往復できそうだ。8月5日(木)思いきって「畝傍山」へ出かけました。
   
橿原神宮に無事をお願いして、拝殿を辞したら左へ境内を出て5分、「畝傍山登山口」から歩きはじめる。畝傍山口神社への分岐になっている峠への途中、4~5人の熟年ハイカーに出会った、暑いから流石に歩く人も少ない。
峠まで来るだけで汗まみれになった。さて、一般コースにしようか直登コースにしようか、水を飲んで10分以上も休んで思案の末、フィックスロープを頼りにして直登することにしました。

 
短い登りなのに尾根へ出るまで青息吐息、水を飲んで休憩です。吹く風に助けられ山頂にやっとの事でたどり着きました。山頂には誰もいませんでしたが昼近くに1人登って来られました。下りは、道は悪いが距離の短い“イトクの森コース”をとり、若櫻友苑へくだりました。

航空母艦“瑞鶴”の碑から振り返ると、芝生が広がる奥、真夏の蒼空に畝傍山が、ひと際大きくみえました。(小さな写真はクリックで拡大します)

古代蓮が藤原京跡に今年も咲きました

2021-07-14 19:31:46 | Weblog
大峰山脈の弥山ではオオヤマレンゲが見頃を迎えた頃だ、昨日、今日と山へ出かけた仲間達は涼しい霧の中・・・、きっといい写真が撮れたことだろうナ~。
7月11日(日)、下界は朝から夏の様な太陽が照りつける “梅雨の晴れ間”でした。 藤原京跡に古代蓮が咲き始めたと言うので出かけてみました。
平原状の広大な藤原京跡の空はあまりスッキリしない、やや雲の多い青空でしたが西から風が吹き、蒸し暑さを少し緩和してくれました。その一方、風は蓮の葉を煽り、花をゆらせて撮影をむずかしくしてくれる。
蓮田の周辺は多くの人が集まっていたので、すぐ西側にバナコスモスが咲いているのを見つけて撮影することにしました。そこにはノギクも咲いていて、しばらく楽しませてくれました。11時近くなると人影も少なくなりました。
      
古代蓮の蓮田は3つ並んでいますが、北の方から順次咲いていくようで、北が見頃をむかえ、真ん中はこれから、三つ目の蓮田はまだ蕾が多いようでした。8月初めまで楽しめるとのことでした。(小さい写真はクリックで拡大します)


へツチアケビがある「飛鳥万葉展望台」

2021-06-27 16:08:16 | Weblog
「もう、何年も行っていない飛鳥万葉展望台まで歩いてみよう」。少し、歩行に不安はあったが、甘樫丘のから飛鳥坐(あすかにいます)神社(じんじゃ)から大伴夫人墓の前を通り、大原神社まで来ると、目指す飛鳥万葉展望台の “一本樫”が望められ、行けそうな気になった。

信号を渡れば、目の前が東山の集落である。「引き返すには、ちょっと距離があるナ~、」優柔不断・・・、思案しているうちに信号が青にかわって、東山の集落へ歩いていた。
疎水を右にみて坂道を上がってゆく。村外の道が分岐するところで、右へ疎水を渡って畑中へ続く道を行く。何時しか沢を離れ、葡萄畑の坂から振り返ると、葛城山・二上山が見えた。畑中の道が林道に変わると、初めて右に道標が現れ、その先に“獣除けフェンス”が道を塞いでいる。
ここで、道の舗装が途絶えて地道になる。広い道も以前と比べて、ずいぶん荒れている。樹林の尾根につけられた道なので、時折、風が通る。ところ処に高市消防署の標識や道標が設置されている。やがて林道の傾斜が緩くなると、展望台下の峠は近い。
峠の歴史は古く、飛鳥時代には既にあったと聞く。峠には、今でも東の多武峰、北は東山、西は岡寺へと道が通じている。古い石の道標の後ろから階段道をあがると西に大きく展望が開ける。

6~7年前までは金剛山・葛城山脈から生駒・北摂方面へ180度の展望と大和平野を一望できたが、樹木の生長もあって、以前ほどではない。
それでも、望遠レンズで二上山の裾に“あべのハルカス”を捉えることができた事に満足して、正午、雲がおおくなったのを期に、岡寺・飛鳥方面へ、良く整備された沢沿いの道を下りました。

途中、以前、見つけた「ツチアケビ」があるのでは・・・・、と探し下っていたら、咲いていました!「ツチアケビ」は腐生植物で、茎からイキなり花が咲くショウキランに似ています。1本だけですが・・・見つけることが出来て幸運でした。
帰宅したあと“キツネの嫁入り”があった、再び夕方、冬野の棚田へ夕焼けを眺めに行きました。

(小さい写真はクリックで拡大します)

大峰山・弥山小屋へ

2021-06-13 16:21:59 | Weblog
コロナ禍で2年越しとなった弥山小屋の『フォトクラブ大峰』の写真入れ替えが行われました。食堂と1階廊下の作品に加え、今年から2階廊下にも作品展示することになりました。作品はすべて全紙サイズで統一されていますから、なかなか見応えがあるギャラリーになりました。
 
今年は弥山小屋に一泊すると言うので、連れて行ってもらいました。6月9日(水)午前中は快晴だったのですが、作品の架け替え作業が終わる頃には雲が出はじめ、撮影にでられる時間には霧が流れるようになりました。

八経ヶ岳へ行くには時間が遅いので“国見八方睨み”や弥山周辺で撮影することになりました。それぞれ、思った所へ散らばりましたが、“国見八方睨み”で、ねばった甲斐があって、大峰山脈では少ない“ブロッケン現象”を捉える事ができました。更に弥山山頂付近で、霧の中に沈む真っ赤な太陽も撮影できる幸運に恵まれました。
夕方には深い霧で何も見えない状態になったが、気温が下がるにつれ、霧が飛び、満点の星空になりました。星を撮ろうと、小屋の前まで出ましたが、寒くて30分余りで切り上げました。その為、星の軌跡も中途半端になりましたが、それでも色鮮やかな星の軌跡は分かりました。
  
他の皆さんは夜中、“天の川”を撮影するため、出かけましたが20分程で帰ってきたので、「どうしたのか?」と訪ねたら、「見事な“天の川”で簡単に撮れた」との事でした(ホンマかいナ~?)。
6月10日(木)早朝、4時、皆さんは八経ヶ岳で日の出を狙ったあと、朝露に濡れる“サンカヨウ”の花を撮影するのだと言って、出かけましたが“サンカヨウ”の花はオオヤマレンゲの咲く少し前だったような気がしたが・・・・。

 
皆さんを見送ってから、“国見八方睨み”へ出かけ、夜明け前の大普賢岳、日の出を撮影しました。皆が揃ったところで、弥山小屋のフクロウ(マスク姿)の前で記念撮影して下山しました。(小さい写真はクリックで拡大します)

大台ヶ原のアケボノツツジ

2021-06-02 18:31:50 | Weblog
大台ヶ原のシロヤシオが見頃を迎え、大蛇嵓のアケボノツツジが満開になったと聞いて、出来れば前夜発でと思ったが、暗い内に大蛇嵓へゆくには脚に自信がない。結局あきらめて、明るくなってから出かけることに・・・・。
“不動返し”のアケボノツツジに朝日がたり、雲海が東の川を這い昇ってくるのをもう一度だけ撮りたかったが、6月1日(火)の朝、8時過ぎ大台ヶ原駐車場に到着、青空に新緑が眩しい。駐車場は他都府県の車が3分の1ちかくを占め、大駐車場の8割ほどがうまるほどの盛況でした。
マスク姿の人は半数程でした、東大台コースは、それほど人も多くなく、単独か二人ずれの少人数の人しか見かけなかった。
シオカラ谷左岸の道は、日出ヶ岳と正木嶺の鞍部に出るあたりからシロヤシオが見頃になっていた。正木嶺方面へむかう木道階段をは、両側がシロヤシオの“花の回廊”になっていた。2年ぶりの大台ヶ原の花は裏切らなかった。
 
尾鷲湾、台高山脈南部の山々、大峰山脈も何だか新鮮に見え、懐かしく、いつまでも眺めて居たい感じでした。正木ヶ原への道も変わらずロヤシオの花に埋もれんばかりで、「薄紅斑入りの花」も以前通りに満開でした。
尾鷲辻から牛石ケ原へでて、大蛇嵓・石楠花坂分岐まできたが、どうしたのか鹿に出会う事はなかった。大蛇嵓への道に入るとアケボノツツジが満開で迎えてくれた。蒸籠嵓の岩壁にも点々と咲いて、シロヤシオと“花の競演”。
    
大蛇嵓に立つと、いつの間にか大峰山脈に雲がかかり、東の川から霧が湧き上ってきた。天気予報で午後から雲が多くなる、とは言っていたが、まだ、昼を過ぎたばかりなのに・・・。
大台特有の霧もまた、魅力の一つ、霧の流れる牛石ケ原を後に、花と霧に見送られ帰途につきました。(小さい写真はクリックで拡大します)

大峰山脈「観音峰」の春

2021-05-22 16:27:13 | Weblog
今頃はヤマシャクヤクが咲く頃だろうナ。少し歩いてみたくなったが、脚に自信がないが、思い切って観音峰に出かけました。4月26日(月)の天気は“晴れ”でした、虻トンネルを出た右側の駐車場には1台だけが置かれていました。
人影の無い静かな東屋で準備して、御手洗渓谷の吊橋をわたる。橋の途中で流を見ると桜が咲き残っていました。
「観音の水」へ登る途中で、左からバス停からの道と出合いますが、荒れていて最近、通る人がいないようでした。「観音の水」をはなれ、少し上にある展望休憩所へ行ってみましたが、樹木の生長で展望は得られなくなっていました。水平道を過ぎ、最後の鉄桟橋がある小沢は、放置された間伐材で埋まってしまい、水場としては使えなくなっています。
かつての住居跡を通り過ぎ、鳥居をくぐると自然林になる。新緑の明るい雰囲気が広がりました。東屋には入らず、石の椅子が車座に置かれた広場で休憩することにしました。新芽の梢に小鳥の声だけが聞こえ、青空に消えています
石の階段を「観音の岩屋」下へむかって登ってゆけば、左右にヤマシャクヤクの花が蕾を膨らませていました。風が冷たいせいか、咲いているのを一輪しか見かけませんでした。
観音平にでると青空がひろがり、360度の展望でした。何度見ても見飽きない展望。観音峰山頂を往復して下山するまで、誰にも出会うことのない山でした。(小さい写真はクリックで拡大します)


馬見丘陵の「チューリップフェア」

2021-04-14 18:57:21 | Weblog
馬見丘陵の「チューリップフェア」は昨年(2020年)、新型コロナウィルスの感染拡大で開催中止でしたが、今年は開催され売店などが出来ていて、スイーツ、パン、お弁当、いちご、などが売られていました。
4月8日(木)に行きました。駐車場は北、中央、東、南など5ヶ所ありますが、何れも、ほぼ満車でした。公園の案内では約90品種60万株のチューリップをはじめ、ネモフィラ、シャーレーポピー、ムスカリやパンジーなどの花々が咲いているそうです。

南側の駐車場から入園したので、最初に「カリヨンの丘エリア」から巡りました。このエリアは、チューリップが直線的に植られて、その畦の間を歩けるようになっていました。
公園を巡る途中、大きな池を通りましたが体長60~70cmの真鯉?が十数匹も群れていました。
桜並木を通り、「花の道エリア」へでると、チューリップが円形に植えられていて、東屋やベンチが置かれていますので、一休みするのに便利です。
トンネルを抜けて、「花見茶屋エリア」へ行くと売店が営業していて賑やかですが、“人との距離を十分に取って、マスクの着用、手洗い”を呼びかける注意喚起のアナウンスもされていました。
なだらかな丘の斜面に広がるチューリップは、まさに満開、花のパノラマに大満足のひと時でした。(小さい写真はクリックで拡大します)

曽爾・屏風岩のヤマザクラ

2021-04-10 18:20:14 | Weblog
“昨日の新聞で屏風岩の桜が見頃を迎えた“と書かれていた。例年より1週間も早いが、その他の地域も花の見ごろは、おおかた1週間以上はやくなっていたから、間違ではない。
4月10日(土)雲一つない快晴、出かけるのが少し遅くなったけど、女寄峠(みよりとうげ)を越えると車の数も少なくなり、掛の交差点から曽爾役場からの道では、出会う車もいなくなった。
“この様子なら駐車場も空いてそう”と、思って着いてみたら、ほとんど他府県の車で満車!でした。回れ右して帰ろうとしたら1台出て行ったので駐車できました。

屏風岩公苑は明く広々としているので、人もそれほど多く感じられません。桜は、ほぼ満開の感じでしたが、例年なら柱状節理の岩壁にミツバツツジ花が桜と競演するが、今年はミツバツツジがほとんど、見られませんでした。
快晴の空の下、カメラを持った人も皆さん、思い思いにお弁当をひろげ、“のんびり”と過ごされているようでした。(小さい写真はクリックで拡大します)

李の花と桜が咲く甘樫丘

2021-04-03 18:30:16 | Weblog
甘樫丘に例年より1週間も早く、3月23日に李の花が咲き、桜も見頃となった。
まだ、明日香の稲渕や石舞台、藤原京跡の桜も3分咲きだと言うのに、どうした事だろう、少し高台になる甘樫丘が早く咲いた。それも李の花とほぼ同時にである。

天下に異変が生じるとき、‟御破裂山が鳴動する“と伝えらえているが多武峰方面から、その兆しは聞こえてこないから、コロナの流行も異常気象による花の開花時期の狂いも関係ないか~!( ^ω^)・・・。(小さい写真はクリックで拡大します)