saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

台高山脈・高見山

2015-02-21 18:42:55 | Weblog
2月15日(日)今シーズンとしては最後の機会になると思い、高見山の霧氷を期待してでかけた。2月6日(金)に新高見トンネルを抜け、三重県側から道の状態を見に行ったときよりも雪が少なくなっていた。その代わり轍の跡が多く、日曜日という事もあり、入山者が多いようだった。やはり大峠は車でいっぱい、何とか2台の駐車スペースを見つけることができた。
曇り空に雪雲が流れ風が少しあるためか、体感気温は-4~5度℃の感じ、積雪量は極端に少なく途中のベンチまでの道は地肌がのぞいていた。このぶんでは山頂の霧氷も昨日の晴天で全て落ちていると思われた。勿論、視界が悪く山頂部も周囲の景色は見れない。下山も考えたが、せっかく来たのだから…、と言うことで山頂へむかうが、周囲の潅木に雪が少し付着しているだけで霧氷はない。到着した山頂は避難小屋の中も外も大賑わいだが、霧氷は見られなかった。1時間近く山頂付近をウロウロしてたが、たまに薄日が覗くだけで展望は望めそうになかった。
“早く下山して大峠で昼食にしよう”という意見に異を唱える者はなく、わずかに見れる雲ヶ瀬山を眼下にながめ小雪のパラつく中、下山の途についた。

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三谷坂(高野山への道)から慈尊院へ

2015-02-16 20:25:14 | Weblog
2月14日(土)家を出るとき、小雪がチラついていたが、JR和歌山線・妙寺駅に着く頃には晴れ間が覗いていた。紀ノ川を渡り、先づは丹生酒殿神社へ、以前は神主さんも居た立派な神社だが、今は広い境内から大銀杏の木が寂しげだ。
丹生酒殿神社の裏手には日本最大級?のブラックパワーポイント“鎌八幡宮”が祀られ、今も密かに“丑の刻参り”が…、その証拠に真新しい鎌が巨木に多数打ち込まれているウ~。怖いもの見たさにゾロゾロと覗きに行ったが、何となく霊気が満ちていたような感じでした。“鎌八幡宮”を離れ、世界遺産・丹生都姫神社を目指し、早咲きの梅の花が香る道をゆく。途中、笠懸岩あたりから振り返ると、紀ノ川を眼下に和泉葛城山脈が展開する。気温は低いが展望は素晴らしい。路傍に気の早いフキノトウを見て、先へ進むと、やがて樹林の中へ入り、何時しか舗装路が山道に変わって、頬切地蔵の三面石仏が祭られる東屋へと導かれる。湧き水に喉を潤すのにいい場所です。
頬切地蔵をあとにすると真新しい林道にであう。林道を50mほど行き、左へカーブするあたりから山道へ直進すれば、元の“三谷坂(勅使の道)”である。やがて広い舗装自動車路にでる。右へ進んで峠から右の山道を行けば世界遺産・丹生都姫神社に着く。美しい太鼓橋と赤い鳥居の先に立派な本殿が建つ。境内にはイチリンソウの自生地もあり、花期には群落をみせる。丹生都姫神社から“貧者の一灯”の伝承地を経て、六本杉へでる。ここから高野山丁石道に入る。しばらく杉林の道だが、やがて前方に紀見峠方面の山並みを望み、柿畑の道へと入って展望台へ至る。
山と川のある九度山の町並み、見飽きぬ眺めにいとまをつげる私達を高野山の山々と遠く白銀に輝く大峰山脈が見送っていた。

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