saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

神戸森林植物園のアジサイと睡蓮

2017-06-29 10:04:15 | Weblog
三宮からの神戸森林植物園行のバスは土曜・日曜休日しか出ていないので、当初の予定を変更して6月24日(土)に出かけました。橿原神宮からは西大寺で三宮行(快速急行)があるので、便利になりましたが、それでも三宮までは時間がかかりました。8時40分に到着予定で出かけたのですが、もたもたしてるうちに、目の前で列車がでてゆき、9時前の到着となってしまいました。
六甲・神戸方面の山へでかける場合、土・日祝日は季節を問わず、交通機関が混雑するのは分かっていましたが、バス待ちの列は100㍍以上でした。待合わせ時間より早く着いておられた皆さんは一番前の方、私と2~3人が最後尾でした。臨時便が少し早めに到着して、バス会社の職員立っても良ければ乗って行けるというので、行ってみたらギュギュウ詰めで、やっとの事で、ドアーステップに立て、もう忘れていた通勤地獄の満員電車を思い出しました。
気のどくだったのは、乗れなかった方々です。何と、くだんのバス会社職員がきて、乗れない人は“並びなおせ”と言う。最後尾は更に多くの人がならび、その後ろになったのです。因みに、他のバス(奈良・三重交通)では同様の状況の場合、誘導する前に乗車可能人数を見極め、案内していますがネ~・・・。
森林植物園(入園料300円)入口付近はメタセコイヤの林に囲まれ、雰囲気が良い感じです。小さな池の木の枝にはモリアオガエルの卵が産みつけてありました。ここから長池までの道の両側にアジサイが植えられています。数年前に訪れたときに比べ、花がまばらで地肌が目立っていましたが種類は多く、見頃を迎えていました。群落として撮影するには少し物足りませんが、個別に見れば申し分なく綺麗でした。途中、伊吹山では鹿の食害で壊滅したシモツケソウも見ることができ、長池は睡蓮が満開!コウホネやヒシの黄色い花とのコラボレーションが美しく、大満足の景観でした。帰りのバスは早めに並ぶことにして、睡蓮が花を閉じるころ、長池を離れました。
お知らせ
9月25日:風景写真(入門編)の無料体験講座が開かれ、誰でも参加できます。
申込先:あべの近鉄文化サロン(&(アンド)ビル4階、☎0744-25-5421)

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白屋岳のコアジサイと和佐又山のオオヤマレンゲ

2017-06-20 19:00:33 | Weblog
6月20日(火)そろそろ白屋岳のコアジサイが見頃を迎えるころ、行ってみないかと言う、お誘いを受けて出かけてみた。足ノ郷越の道中は、いろんな種類のウツギの花が咲いていたが全て白一色で、花の形や咲き方の違いぐらいしか分からなかった。もう少しウツギについて調べておけば良かったかもしれない。
ウツギと、ほぼ同じ頃にマタタビの花も咲いたはず、この道中にはマタタビも多いので、少し‟ミチクサ”をしてマタタビの花を撮ってみました。昨年、多くの花を着けていた水源施設近くのマタタビも咲いていると思ったが、まだ蕾で咲くのは数日あとになりそうでした。
足ノ郷越の周辺には1台の車もみあたらず、静まりかえっていました。晴天でカラカラの乾燥した空気に、この時期、わんさか飛んでくるブヨ、コバエも来ず、爽やかそのものですが、ハイライトが強く、コアジサイの群落を縞模様に照らしているので、撮影に適しているとは言い難い感じ・・・(明日なら霧がでて良かったかも・・・)。
コアジサイの花は丁度、咲はじめで、色も良かったので眺めるには最高のコンディションでした。それなりに撮影を楽しんで休んでいると、写真教室のグループだろうか?、10人ほどの人が上がってきました。しばらく撮影していましたが、別の撮影ポイントを求め、2台の車を残し、林道を北の方へくだって行かれた。
私達も、お昼近くなって車にもどり、久しぶりに和佐又ヒュッテの‟うどん”でも食べに行くことになり、もしかして、まだ咲いているかも知れないオオヤマレンゲとサラサドウダンにも、少し、期待して移動しました。
和佐又ヒュッテは期待を裏切りませんでした。‟うどん”が出来るまでの時間、オオヤマレンゲもサラサドウダンも十分、撮影を楽しませてくれました。食堂を出る頃には、空は一面、雲に覆われていました。

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学能堂山のベニバナヤマシャクヤク

2017-06-14 12:35:20 | Weblog
6月10日(土)学能堂山は山頂の優れた展望にもかかわらず、交通の不便とアプローチが笹藪のため、訪れる人も稀で、かつては”不遇の山”と言われていた。それが数年前、山頂部のススキが完全に枯れてしまった事でススキの陰で密かに咲いていたベニバナヤマシャクヤクはその姿を露わにするようになった。藪山愛好家の間で‟知る人ぞ知る”と伝えられていた花は、たちまち脚光を浴びインターネットの餌食になった。ちょっと山歩きをする人ので、今や知らない人はいないほど有名になっている。
今日は土曜日、天気も良いので訪れる人も多いと予測できるので、早朝、神末上村から最短コースを選び、山頂の花に会いに行くことにした。‟首はね地蔵”から雨谷林道をゆけば距離的には最短だが、林道の崩落や植林の倒木が多く、一昨年、下山に利用したが1時間20分を要した。高齢のジジイが登りに使えば3時間近くかかりそうだがらヤ~メタ。
コスマ林道のゲートから小須磨峠まで頑張って1ピッチ50分で到達。ほぼ、昔のコースタイム通りだ!と言っても、荷物は三脚とカメラ程度で当時の半分の重量も無いから自慢にはならない。小須磨峠では男女のペアに出会ったが、下山の人たちでした。白土山から270㎜望遠で学能堂山頂を見るとすでに10名以上の人影が数えられました。因みに時間は8時過ぎでしたが・・・。
学能堂山頂の展望は360度、まさに遮るものない大展望。風が強いせいか、黄砂・霞は少なく見飽きない眺めでした。人影がまばらになるのを待ってベニバナヤマシャクヤクと再会、風の呼吸を見はからって満開の花を撮影しました。ただ残念なことに足元の実生の幼木は踏み散らされていました。名残つきない山頂ですが、風に背中を押されて下山の途につきました(小さい写真はクリックで拡大)。

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台高山脈・緑の尾根

2017-06-11 17:20:22 | Weblog
6月4日(日)「フォトクラブ大峰」の撮影会に参加させて頂いた。大台ヶ原の日出ヶ岳から粟谷小屋への大杉谷道へ入り、ミネコシ、シャクナゲ平、露岩の尾根を経て750段の階段道の途中からテンネンコウシ高の鞍部、石楠花の森へでる。いわゆる「緑の尾根コース」を撮影するという計画です。
「緑の尾根コース」は粟谷小屋のオーナーが開拓したコースの一つで、堂倉谷の無名の滝頭への直接下降ルートや粟谷のネジレの滝への懸垂ルートなどがある。どのルートも目印は要所要所にある漁網と漁網用の紐であった。「緑の尾根コース」の詳細な略図も、その頃に書いて頂いたものだが、訪れるのは今回、初めてでした。
「フォトクラブ大峰」のメンバーには以前、訪れた人や先週もこのコースを歩いた人もいるが、念のため地形図とGPSで照合し、正確なルートを記入しておくことにしました。石楠花もアケボノツツジも裏年なので花が少ない感じでした。特に、石楠花は例年より開花が早いようで、盛りを過ぎようとしていました。
テンネンコウシ高の鞍部を過ぎると、180度の展望が広がる伐採跡の山腹へでます。その先に見える‟裕嵓”との小さな鞍部を右下へ下り、ミネコシ谷を対岸に渡る。バイケイソウが蔓延る右岸沿いの踏跡から尾根へでると満開のシロヤシオが迎えてくれました。辿る尾根道はシロヤシオが多く、ブナの林床はミヤコザサを敷き詰め、日出ヶ岳直下の大杉谷道出合へと続く尾根は「緑の尾根コース」の名前に相応しく、美しいコースでした(小さい写真はクリックで拡大)。

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大峰山脈・行者還岳のシロヤシオ

2017-06-06 18:59:08 | Weblog
6月1日(木)山の花は例年に比べ、開花が遅れていたようだがシロヤシオは、ほぼ例年並みに開花していると聞いて、急遽、行者還岳へ出かけてみました。トンネル東口から一ノ垰への道を選びましたが地道林道も登山口も、かなり荒れていました。稜線にでてシナノ木からトンネル西口分岐から奥駈道を北上しましたが花をつけた木が少なく、八分咲きでした。
平日だけに、その後、出会ったのは奥駈修行の行者さん一行(ボンテンを見れば、何処のお寺か識別できるのだと言うが、私は未だに分からない・・・)と男女混合の5人パーティーだけでした。
大栂山方面の分岐から少し先まで行ってみましたが‟裏年”でしょうか、咲いている木が少なく花つきも、あまり良くないようでした。雲も多くなってきたのを期に来た道を一ノ垰へともどりました。

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金剛山の‟ハナイカダ”とカトラ谷

2017-06-03 11:20:59 | Weblog
5月27日(土)の「エスカルゴ山の会」の月例山行のときに、フロノ谷のハナイカダが‟もう散った”と聞いて、これはマズイ!と思った。前回、5月19日(金)に訪れた‟ハナイカダ”の蕾は、だいぶ大きくなっていたのに、あれから8日間も経っていたのだ・・・。
咲き残っていることに、いちるいの望みを託して5月29日(月)金剛山へむかった。‟ハナイカダ”のおかげで顔なじみになってしまったトイレ前の駐車場から、通い慣れた黒栂谷道(林道長谷線)を‟ハナイカダ”がある場所へ行きました。木が高いのでカメラのレンズを望遠にして何度も見たが、蕾のように見え、花は見当たらない(この翌日、確かめに行ってくれた人から散ったあとと知らせて頂いた)。何だかよくわからないが眺めていても仕方がないので、カトラ谷から山頂へでて、久しく歩いていない本道を下山路に選び、フロノ谷の‟ハナイカダ”がどの辺りに咲くのか確かめておくことにした。
黒栂谷道(林道長谷線)のT字路を右に選びカトラ谷の入口までくると、誰が植えてくれたのかクリンソウが咲いていた。一息いれてから谷へはいる。人の気配がしない谷は見慣れたはずの眺めが、何処を眺めも、初めて見るような新鮮な感じがする。沢の核心部を過ぎて滝の音が遠ざかり、軽快な沢の音だけになると水場に着いていた。
水場から100㍍もゆけば、倒木が遮る枝沢への踏跡がある。ここからクリンソウの群落まで5~60㍍ほどの距離だ、花の群落は丁度、見頃を迎えていた。しばらく撮影していたら、何時の間にか‟踏みチラシ”で倒れた花や実生の苗を植え直している人がいた。ゴム手袋をして黙々と仕事をすませ、挨拶を交わして上流へ去ってゆかれた。太陽の位置が少し変わったのを機に沢を詰め、足元の悪いフイックスロープからエンレイソウの多い樹林を抜け、稜線の六地蔵へでれば、山頂広場は近い。
帰路は予定通り、本道から楠公城跡分岐へ、ここからはフロノ谷へくだって、もう実になった‟ハナイカダ”と名前を知らない綺麗な花に出合い‟ハナイカダ”を求めた一日を終えました(小さい写真はクリックで拡大)。

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