saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

高砂百合

2009-08-21 15:16:23 | Weblog
8月18日(火)「熊野の花火」の翌日になって、突然“那智大社の大門坂杉並木を歩きたい!”とか“お灯祭り”で知られる神倉山へ登りたい”などと言う人が現れ、何故か皆んな何かに憑かれたように“灼熱地獄”の山歩きに・・・。
13:00頃、そんな世界から開放され、昨日の花火会場近くの浜辺へ出てみた。そこには“高砂ユリ”が咲き、那智黒石を敷き詰めた上を涼しい海風が吹く別天地。大波の裏が透き通るような水色をみせ、群青の海が何処までも続いていた。

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熊野の花火

2009-08-19 17:22:06 | Weblog
8月17日(月)幸運にも「ブナの木」の花火鑑賞に特別参加させて頂く事ができ、熊野の花火”を撮影してきました。新宮の町営駐車場は、この日混雑すると聞いて少し早めの12時過ぎに入ったが、何と!最後の2台に“滑り込みセーフ”。残る1台で国民休暇村をピストン輸送。
温泉で汗を流し、早めの夕食を済ませ、タクシーで宇久井駅へ。新宮駅では幸運にも遅れていた1列車前の便に待ち時間ゼロで乗車、しかも全員座れたので~す。素晴らしい海上の花火に大満足。写真も、そこそこ撮れたようだし・・・。帰りも逃げ足早く“鬼ヶ城大仕掛け花火”の第1弾だけ見て、一目散に熊野駅へ、“まだ幸運の女神微笑んでいた”特急列車を転用した「直通快速」に全員座って、新宮まで帰れました。勿論、温泉のあとは、大いに盛り上がり、3時間にわたる大宴会。午前2:00ようやく静かになりました。

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台高山脈・木ノ実ヤ塚

2009-08-10 11:33:06 | Weblog
8月8日(土)昨夜、JPS新入会員歓迎会で安物のワインを卑しく“飲んだ祟り”か、偏頭痛と眠気を我慢して桜井駅北口へ少し早めに行ったが、既に皆さん集合しておられた。
麦谷林道を登りきったところ、昔のゲート跡に駐車。下界では考えられない爽やかな大気を感じながら二階岳へ登る。4~5年前にはスズタケを掻き分け、登った道も、今は笹枯れで、わずかに枯れた笹枝が残るだけ。深い緑の木立を通る風が何とも爽快。
ここは“積雪期と秋深い頃に登る山”と決め付けていたが、緩やかなアップダウンも素晴らしいブナ古木やオオイタヤメイゲツの木陰道となり、林床はヒメザサで覆われていた。美しく変身した「木ノ実ヤ塚」からは、奥ノ迷岳の端正な山容や赤山が垣間見られ、尾根歩きの展望も悪くない。
ことのついでに薊岳へ登ったが、踏跡も確かになり、直登を避け、右の方へ岩塊を巻き登れる。狭い薊岳の頂からは、ほぼ360度の展望が得られ、大峰・台高山脈はもとより、青垣国中の山々も一望できた。

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蔵王山

2009-08-09 11:57:39 | Weblog
8月1日(土)3日間お世話になった盛岡のホテルを出て、山形へむかう。今日は新潟の新発田までの移動日。昔、3年ほど栃木県に住んだとき、スキーで訪れ、登ったことのある蔵王山へ立ち寄ってみることにする。
蔵王エコーラインは霧の中だったが、山百合の花がドライブウエイの両側を飾り、蔵王温泉側とは違った風景を垣間見せてくれる。もう、上へあがっても景色は望めそうにないし、折り返し点ときめた「賽の河原」まで来たら、数分間だけ霧が晴れ、蔵王山が姿を見せてくれた。それを慰めに今回は登るのを止め、秋、錦繍に染まる頃、再訪するとしよう。

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早池峰山

2009-08-09 11:13:24 | Weblog
7月31日(金)明るい空が久しぶりの晴天を約束してくれる。午前4時、ホテルをあとに、早池峰山を目指す。初めての道だったが迷うことなく、約1時間40分で河原坊駐車場へ着いた。正面コースは沢沿いの道、樹林が強い日差しを遮り、比較的歩きやすいが、増水した沢を3~4回渡り返すことになる。途中“頭垢離”という場所に湧き水があって、コップが置かれ、喉を潤すことができた。こんな事なら2㍑ポリタンは空で持ってくればよかったと、情報・調査不足を反省。急なゴーロ帯から尾根にでると炎天下にさらされ、露岩の急登が続く。最後のクサリ場を過ぎると避難小屋と早池峰神社の祠がある山頂に着く。
休憩を含め2時間50分、熟年には、花の山のイメージとは異なる厳しい登りでした。カレーラーメンを作って1時間ほど、山頂風景を楽しんだら、優しげな「小田越コース」を下山路に選び、ハヤチネウスユキソウが咲く道を下りましたが、途中、剣ヶ峰の先には鉄梯子や急な露岩道がウンザリするほど続いていたが、自称“金曜日の男(毎週金曜日、この山へ登るという)”から、興味深い花の話を沢山聞かせて頂けた。小田越バス停から河原坊まで30分、すっかり雲に包まれた早池峰山を仰いでもどりました。

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八幡平

2009-08-09 10:23:40 | Weblog
7月30日(木)盛岡で2泊目の朝。昨日、居酒屋で出された“コマイ”が美味しくて、つい飲みすぎ、二日酔い気味の重い頭で空を見上げる。今日も曇り、今にも降り出しそうだ。“フォレスタ”だけが元気、軽快なエンジン音とキレの良いコーナリングで八幡平登山口へと運んでくれる。
霧が大きく呼吸するように濃く薄く流れる。広い散策路は舗装され、山頂部を周遊するように、つけられている。鏡沼、メガネ沼から大きな櫓状の山頂展望台を経て、1時間たらずで八幡沼の前へでた。まだ、時間が早いので陵雲壮の前から源太森の展望デッキへ行ってみる。時折、雲間から薄日が射すものの、期待した八幡平の山頂やガマ沼は望めなかった。ニッコウキスゲが咲き残ると聞く黒谷地湿原へ足をのばしてみた。少し、遅い感じはしたが、霧の薄化粧が幻想的な景観にし、それなりの美しさで迎えてくれた。

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八甲田山

2009-08-08 18:44:46 | Weblog
7月29日(水)朝からグズつく天気に湿り勝ちな気分だが、せっかく来たのだ!と自分に言い聞かせ、八甲田山をめざす。ロープウエイ駅に着くとロビイのテレビで高倉健の映画「八甲田山」が放映されていた。10分ほどの搭乗時間で山頂駅に着いたが周囲はホワイトアウト。しぶしぶ雨具を着け、霧の中を出かける。舗装散策路が木道になり、やがてシラビソの林をゆく山道となって、尾根縁を登り、池のある赤倉岳に着く。ここから井戸岳を経て大岳ヒュッテ分岐まで30分の登り、更に30分ほどで八甲田大岳に着いた。噂に聞く360度の大パノラマは霧の彼方、周囲は高山植物が咲き、申し分のない季節だが・・・。写真家の悲しい性でしょうか、役に立たない三脚とカメラを持って往路をひたすら帰りました。でも、湿原展望台まで来たとき、田茂范岳の背後から歩いてきた山々が見送ってくれました。

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白神山地

2009-08-05 19:41:29 | Weblog
7月28日(火)5:30曇りがちの秋田港をあとに、五能線沿いの道を一路、12湖を目指す。大峰山系の林道を想わせる濃霧の中の道をゆくと最初の湖水に着いた。貸しボートが並んでいる横に白いスイレンが満開だったが霧のため、何も見えなかった。最初は歩いて周る予定だったが、濡れるだけなので、車で一巡してR28(白神ライン)へ入る。予想外の悪路、ほとんど未舗装のドロンコ道だった。天狗峠付近で雲が切れ、向白神岳・天狗岳など全山ブナで覆われた山並みが眺められた。
アクアグリーンビレッジで昼食をとっていたら、地元のガイド氏に声をかけられ、色々情報を得られた。暗門ノ滝への散策路は橋が飛ばされ通行禁止のため、ブナ林の迂回路を使って入谷を試みたが、谷へ降りたところで通行禁止の札が仮設の鉄パオプの橋にかけられていた。残念だが、ここで断念。ブナ林めぐりで“お茶をにごし”秋の再訪を誓い、弘前へとむかった。

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