saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

大峰山脈・晩秋の奥駈道

2017-11-19 16:16:35 | Weblog
昨日、紫龍滝へ誘っていただいてましたが、朝から雨、軟弱な小生には無理だが「フォトクラブ大峰」のメンバーは撮影に行ったらしい。11月15日(水)は朝から良い天気、本来なら、懸案事項の白川又林道・大黒溝谷(オオクロコダニ)保安林管理道を経て、大黒上尾登山口から大黒上尾登山道を踏査の予定日であったが、未だ白川又林道が通行出来ない状態のため断念。
晩秋の行者還岳から大普賢岳~和佐又ヒュッテに行先を変更、早い目に行者還小屋に入った。水の確保ができるかどうか心配だったが梯子横の小沢で辛うじて得られた(少し気温が下がれば凍結の可能性が高い)。夕方、夕焼けを期待したが弥山・八経ヶ岳は中腹から厚い雲におおわれていた。夕方、16時過ぎ、関東から来たという若い人が1人同宿となった。後で聞いた話しでは仁蔵小屋から来たというから言うから、かなりの健脚だ。
夕方から吹き出した強風は止むことなく、夜半には小雪まじりの悪天候になっていました。朝、6時、小雪まじりの強風の中、未練がましく鉄塔の撤去跡に立ち、30分余りねばったが回復の兆しは見えぬまま、吹き飛ばされそうな三脚を押さえていたら、関東から来た人が“寒いのに・・・”と声をかけてくれた。天候次第で奥駈道を断念して、天川川合か坪ノ内へ下ることも考える、と言って、足早に稜線を登っていった。
我々はと言えば、この悪天候で出鼻を挫かれ(夜半には、あきらめていたが・・・)来た道を帰ることにしました。明るくなるのを待って、ゆっくり朝食のあと、小屋を後にしましたが、雲の流れは速く、強風はおさまりません。時刻は正午、弥山・八経ヶ岳は厚い雲の中だけど“関東の彼は、もう弥山に着いただろうか?”
大普賢岳が雲の切れ間から時折射す陽の光に頂きを覗かせ、稜線の霧氷が美しく輝く道を帰りました(小さな写真はクリックで拡大)。

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晩秋の高見山

2017-11-13 15:37:59 | Weblog
登山ガイドのU夫人から元山上から生駒山へ行くけど、月末は空いてるか?と聞かれ、うっかり“空いてる”と言ってしまったが、良く良く考えたら彼女の歩調に合わせて歩けるはずが無い。それどころか、ちゃんと歩けるのかさえ心配になって、11月6日(月)深夜、自分が少しは歩けるのか、確かめるため人目をはばかり、高見山へ向かいました。
東吉野側から大峠へ向かったが、また、“通行止め”になっていた。杉谷から歩く根性は持ち合わせていないのでトンネルを抜け、三重県側から大峠へでました。誰もいない峠は満点の星空!東の空が白みはじめるのを待って歩きはじめる。ススキが茂るベンチに着いて西の空を見上ると大きな残月が紺碧の空に浮かんていました。
樹林の途絶えた尾根にでたら三峰山から台高山脈にかけて、東の空が赤く染まりだした。三脚を立てて、色彩が変わりゆく空を明るくなるまで眺めてから、ゆっくり山頂へむかいました。山頂近くのブナ林は2度の台風に、いためつけられたのか、葉先が傷み、色もイマイチ、樹林帯にも紅葉は無く、黄葉だけでした。山頂からは360度、雲一つ無い快晴の空の下、大峰山脈の大普賢岳が山襞までハッキリとわかった。駿河の富士山こそ見えなかったが、大展望が思いのままでした。
出会う人も無く1時間以上も山頂に居ましたが、八咫烏賀茂建角身命(やたからすかもたけつぬみのみこと)という長い名前の三本足カラスを祀る神社の屋根に、ただのカラスがとまり、“カエレ、カエレ”と叫ぶので下る事にしました。途中、登るときには、気がつかなかったが、真っ赤なガマズミが青空と見事なコントラストをみせていました(小さい写真はクリックで拡大)。

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大台ヶ原の紅葉

2017-11-07 10:09:59 | Weblog
友人から"今、快晴の大台ヶ原の大蛇嵓の近くにいる、赤が多くて綺麗だ”という電話があったのは11月2日(木)だった。11月4日(土)予定していた高野山の撮影会が、橋本~極楽橋の間、崩落で電車が不通になっているため、急遽、大台ヶ原へむかいました。晴れたり曇ったり、の天気に思えたが、大台ヶ原は小雨が降ったり止んだり、駐車場は満車で川上辻付近まで路上駐車が続いていた
大台ヶ原での撮影を断念して行者還トンネル方面“ナメゴウ谷”へ転進です。大台ドライブウエイも経ヶ峰展望台付近から下は、まだ紅葉が綺麗で、特に南側、小橡川右俣谷を俯瞰する“雲海ポイント”は見頃でした。国道309号線も3連休とあって、日ごろは、ほとんど出会う事も無い対向車が多い。“ナメゴウ谷(滑河谷)”も「フォトクラブ大峰」が十数年前に「関西ハイキング(山と渓谷社刊)」に掲載して以来、訪れる写真愛好者が増えはじめ、今では有名撮影ポイントの一つになって駐車スペースは満車。ここも路上駐車です。幸い、お天気は回復の方向、紅葉は見頃でしたが残念ながら霞が多く、対岸の高塚山北面の植林境界尾根の縦縞文様はスッキリしませんでした。
帰路は行者還トンネルを越えることも考えましたが、天川川合への道は、おそらく御手洗渓谷付近で混雑していると予測、国道169号線を選びました。国道169号線も吉野宮滝付近が崩落で迂回路となっているので、午後3時、少し早いですが下山しました(小さい写真はクリックで拡大します)。

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