saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

大峠から高見山へ

2019-01-15 19:52:39 | Weblog
1月14日(月)前夜のTV天気予報は晴天、放射冷却で気温は低いと伝えていた。どうしても、霧氷が見たい!4時起床、ストレッチを念入りにした上で5時出発。小峠近くで先行車、後方から1台が見えた。今日は連休最終日、成人の日だけに訪れる人も多いだろうと予想はできたが、この時間に上って来る人はいないと思っていたのに・・・。
峠には、すでに1台車がとまっていて、出発したようだった。まだ、歩行バランスが悪く撮影機材をもって、どこまで歩けるのか分からないので少し周囲が明るくなった6時に歩き出したが、すぐに後続の1人、続いて2人を見送る。去年の今頃は40分~45分で山頂に到達できたのに・・・ベンチがあるススキの台地の上へ出たあたりで東の空が赤く焼けだした。
三脚にカメラをセットするのにも時間がかかり、日の出寸前に何とか間に合った。雲が予想外に多く、山頂方向は濃霧の中だったが小さな霧氷の木立が曙光に赤く染まってくれた。
陽が昇って雲間に入ったのをみて、ブナ林のジグザグ登りの道を“のそのそ”と登ってゆきました。足元には雪もありませんのでアイゼンはザックの中です。ブナ林を抜け、視界が開け正面に雲をかぶった三峰山がみえるところまでたどり着きましたが、下りの事を考えると、この辺が脚力の限界。下山することにしました。ブナ林を抜け、朝焼けを撮影した尾根のなかだるみまで下りてくると、凍てついたナナカマドのむこう、飯高町方面の山並みから見事な“天使の梯子”が架かっていた。 
やがて“天使の梯子”が薄くなって消えたころ、三脚をザックに付けた人が下りてきた。この3日間、山頂に通ったが天候に恵まれず、今日もダメだった(多分、峠に駐車していた最初の1台の主で朝焼け狙いかナ?)と言って下りていった。姿の見えなくなった後をのろのろと駐車場へたどり着いたときには、もう駐車場は満車状態で、隣の車はすでに別の車種になっていた。
時折、晴れ間を見せる峠をはなれ、杉谷の高見山登山口まできたら、丁度、臨時・霧氷バスが2台、到着したところのようだった。時計をみたら8時53分だった。なごりの高見山を木津峠から振り返ると、また雲が山頂ふきんに、かかろうとしていた。(小さい写真はクリックで拡大)

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