saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

三度、高見山へ

2019-02-19 16:07:29 | Weblog
テレビの天気予報は明日1日だけは晴天と報じていたが、念のためNHKラジオの漁業無線で久しぶりに天気図をとってみた。確かに西高東低で高気圧におおわれ、2月18日(月)は少なくとも午前中は快晴になりそうでした。
予てより、この霧氷シーズン中に三重県側“月出の里”から三峰山へ行きたいと思っていたので午前3時起床、30分後には高見トンネルを目指しました。大峠分岐付近の温度表示はマイナス5℃、高見トンネルを抜け、波瀬付近までくると温度表示はマイナス1℃、温度差の大きいのに今更ながら驚かされる。
寝静まった月出の里を通過、林道へ入り、獣除けゲートを通ると間もなく“通行止め”の標識が左側にあった、ちょっと気になったが道が遮断されていないので先へすすむと、今度は道が完全に遮断され、重機が置かれていた(後でわかったことだが、昨年11月頃には2ヶ所以上で林道が崩落、通行止めになっていました)。事前に確認を怠った報いである。
残念~!と、見上げる西の空に大きな朧月が暉いていました。晴天が約束されているのに、ここまで来て帰るのも少し心残り・・・。
大峠へ行ってみよう、マイナス5℃なら高見山山頂部は必ず霧氷を約束してくれるはずダ、今まで裏切られたことはない。踵を返した大峠への道に雪は無かったが、薄っすら白くなっていた。狸の親子とテンにであった駐車場には、まだ車は1台もいない。駐車場付近に積雪は無かったが途中でアイゼンが必要になった。ススキの台地で西の空を見たが北奥林道の途中で眺めた大きな朧月は、もう無かった。ブナの林を抜ける頃には空の星も消え、周囲が明るくなって、薄く木の枝にのった雪や霧氷がみられた。残念ながら山頂からの日の出を眺めるのには間にあわなかったが、北側の山麓には、まだ雲海が残っていて、予想通り、山頂部には霧氷がついていました。 青空によく似合う霧氷に出会えたことに満足して、下山する道から振り返ると、山頂部だけ霧氷に飾られた高見山が“縁と命があったら、また来いよ”と見送っているように思えた。(小さい写真はクリックで拡大)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び高見山へ

2019-02-03 13:39:51 | Weblog
2月2日(土)またたくオリオンを見上げ、今度こそは・・・と、天気予報を信じて大峠へと向かう。菟田野町へ入ると道の両側に雪が残り、樹木にも雪が付いたままでした。杉谷の高見山登山口を過ぎると、路面の凍結した場所が所々あらわれ、大峠分岐から旧路線バス道路のへ入ると全面雪、踏み固められた轍に薄く新雪がのっていたが、大峠駐車場まで快適に走れるました。駐車場に1台だけ駐車していた車の主は、私の車が着くと間もなく出発し、健脚らしく、かなり早いピッチでヘッドランプが樹林帯にきえて行った。しばし遅れて5時35分、ヨタヨタと出発、ブナの樹林帯を抜ける辺りで上空がしらじらと明け、ヘッドランプをはずして歩く。山頂の神社裏へでる尾根は、小さな雪尻をつけ、ちょっとした雪稜の雰囲気でした。1人だけのトレースの先に三脚を立てている人が立っていた。
聞けば、富山から和歌山へ帰省して来たので来たのだとか、しばらく日の出を期待して待ったが、望めそうにない。避難小屋を覗いたら伊勢から来たという若い人が2人いた。冬山は初めてだと言うが、下平野から登ったらしく、帰りは温泉に入るのだという。再び、神社の裏に立って日が差さないか10時すぎまで待ったが、灰色の空は一向に明るくなりません。
霧氷は申分なく良い状態ですが、撮影に灰色の空と霧氷の相性は良いとは言えません(撮ってはみたが眠たい写真ばかりです)。
残念ながらリベンジ成らず、三度訪れる機会を期して退散。車もまばらな大峠から見上げる山は灰色のままでした(小さい写真はクリックで拡大)。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする