4月29日(水)昨日“桜井の仙人”から『明日、荒谷山へゆくからナ』という電話があった。荒谷山というのは台高山脈リュウゴ尾根末端のヤブ山で“ヤブ山大好き!”という変人・奇人しか行かない山である。
処が何故か最近、登る人がいるらしく、“道標が無くなって登山口が判らない”4峰の登りで“明後日の方向へ行った…”とかいう話が悪いことに“仙人”に聞こえたらしい。迎えにきた赤いロングボディのパジェロには「登山口の道標を立て、4峰へのコースに黄色い幅広テープを巻く」という、勤労奉仕に狩り出された犠牲者が3人、すでに乗っていた。サンキリトンネルを出て西ノ谷林道に入ると、右に谷を挟み、目近に聳える鋸歯状山稜が荒谷山だが、ここからは4峰までしか見えない。荒谷山本峰は4峰に上がって、はじめて姿をみせる。見てくれは素晴らしい鋸歯状山稜だから、岩稜が連続し、アルペンムードが…、と想像させるが、行ってみると1峰から4峰の頂まで、丈余のスズタケを掻き分け、掻き分けで、岩場らしき場所は荒谷山本峰の直下に申し訳程度にあるだけである。
ともあれ、4峰の鞍部から山頂まで“迷い人”がでないよう、スズタケより高い位置に幅広の黄色いテープが巻かれ、最後に取付に登山口と判る道標が設置され、大峰山脈に傾く陽がアケボノツツジを色濃く染めるころ、ようやく我々4名の苦力(クーリー)は解放された。
処が何故か最近、登る人がいるらしく、“道標が無くなって登山口が判らない”4峰の登りで“明後日の方向へ行った…”とかいう話が悪いことに“仙人”に聞こえたらしい。迎えにきた赤いロングボディのパジェロには「登山口の道標を立て、4峰へのコースに黄色い幅広テープを巻く」という、勤労奉仕に狩り出された犠牲者が3人、すでに乗っていた。サンキリトンネルを出て西ノ谷林道に入ると、右に谷を挟み、目近に聳える鋸歯状山稜が荒谷山だが、ここからは4峰までしか見えない。荒谷山本峰は4峰に上がって、はじめて姿をみせる。見てくれは素晴らしい鋸歯状山稜だから、岩稜が連続し、アルペンムードが…、と想像させるが、行ってみると1峰から4峰の頂まで、丈余のスズタケを掻き分け、掻き分けで、岩場らしき場所は荒谷山本峰の直下に申し訳程度にあるだけである。
ともあれ、4峰の鞍部から山頂まで“迷い人”がでないよう、スズタケより高い位置に幅広の黄色いテープが巻かれ、最後に取付に登山口と判る道標が設置され、大峰山脈に傾く陽がアケボノツツジを色濃く染めるころ、ようやく我々4名の苦力(クーリー)は解放された。