saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

中山寺奥ノ院

2009-03-28 16:52:14 | Weblog
3月25日(水)中山駅を離れる頃には、グズつき気味の天気も雲が薄くなって、何とか一日もちそうな感じになった。もう、散り果てた梅林公園の前を通って、奥ノ院への参道へ入ると、予想通りミツバツツジの花が咲き始めていた。
ツツジ系統の花、特に色彩の艶やかなマゼンタ系の花が、その色彩を保つのは一日だけ、と云われている。今日のミツバツツジは、まさに咲いたばかり!、初々しく美しいかぎりだが、さて、写真にするとなると、なかなか思うように収まってくれない。丁石ごと、路傍のお地蔵さんを飾る花が素晴らしいロケーションを提供してくれたのだが…
奥ノ院近く、沢が流れるあたりで“落ち椿”と石仏のコラボを…と期待して来たが、残念ながら今年、この付近の椿は不作、ほとんど咲いていなかった様子。奥ノ院から清荒神への道に入って、すぐの東屋で“お昼”にしたが、さて、出かけようとしたら時雨がきた。自衛隊の演習場近くから、左のフェンスがある林道へエスケープする。奥ノ院参道の十五丁石付近へ戻る道すがら、降ったり止んだり、気ままな時雨がコブシの花を濡らしていた。

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高野辻から天和山

2009-03-28 16:03:39 | Weblog
3月21日(土)朝から快晴に恵まれ、高野辻から天和山への尾根を歩いてみた。前日、大塔村の消防団の方から得た情報では、登山道ではないので“藪が多く、あ歩き難い”と云うものだった。しかし、この情報は、最新のものではなさそうだった。実際、高野辻の東屋の裏側から116,1㍍三角点へは踏跡があり、ここから尾根通しの踏跡は“笹枯れ”のおかげで極めて歩きやすく、1,045㍍との鞍部及び、その次のピークとの鞍部を横切る林道切通しには、長期に亘り放置されているようだが、階段と手すりが設置され、完全に登山道の形骸を留めていた。
芽吹き前の疎林は明るく、心地よい登山道である。ただ、古い残留テープが偶にあるだけで、登山者が少ないことには間違いない。滝山への登り付近は狭い尾根の急登になり、フィックスロープが張られていた。滝山山頂は東西に展望が開けるが、大峰山脈、奥高野の山々共に雪は無く“うららか”な小春日和。お弁当をひろげ、しばしの憩う。滝山からは東尾根の展望の良い伐採跡から笠松尾のコブを踏み越え、和田からの新登山道が合する1,183㍍峰、川瀬峠を経て、天和山までゆく。天和山山頂東面の“一本杉広場”からは、雪こそ無いが、稲村ヶ岳から釈迦ヶ岳までの“大パンラマ”を楽むことができた。何時しか、冷たさを増した風に背中を押され、和田への道をくだった。

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京都・松尾山

2009-03-22 16:00:26 | Weblog
3月14日(土)朝から吹き降りの雨、天気予報では、この雨も9:00には上がり、曇りから晴れに転ずるはず?…。それを信じて家を出たのだが9:15現在、集合場所の阪急嵐山駅は吹き降り…
今日のためだけに、特別に参加してくださった方々にホントに申し訳ない天気でしたが、予定通り、松尾山へとむかう。稜線へでるまで、横殴りの雨でしたが、松尾山の山頂に着く頃には、霧雨になっていた。おかげで京都の街を木の間越に眺められた。嵐山城跡からは東山三十六峰と云うのだろうか、京都の街の背景となる山々も咲きはじめた馬酔木のむこうに姿を見せ、いい雰囲気になってきた。緩やかな起伏の稜線を辿ると、やがて烏ヶ岳へ着く。時折、雲間から薄日も射詩て、雨上がり独特の澄み切った空気が心地よくさえ感じる。烏ヶ岳から最後のピーク西松尾山へは道標も途絶え、好き勝手に巻かれたテープが踏跡を乱している。うっかり、左の沢への道へ踏み込んだが、登り返すのも面倒なので、沢沿いのルートから鞍部へでる。左側谷筋から松尾谷林道からの登山道が合する先で、右山腹を巻く道が明瞭に見えるが、ここは直進して尾根上を忠実にゆく。西松尾山(482,6m)三角点へは基部の左へ続く踏跡から尾根通しに上がればよいが、右の巻き道を通るのが一般的らしい。尾根道と合流した巻道を下ると、小屋が建つ広々とした林道ロータリーにでる。広々とした展望が開け正面に雪を冠った愛宕山が堂々とみえる。
愛宕山に見送られ、トロッコ保津峡駅へ下る私たちの背中に、照ったり曇ったりの空から風花が舞い降りていた。

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広橋峠の梅

2009-03-12 14:39:07 | Weblog
3月12日(木)広橋峠の梅は例年に比べ、1週間ほど早いようだ。もう、峠付近は紅梅が、ほぼ終わって、白梅も7分咲きの状態だった。快晴の空と爽やかな峠の風に誘われるまま、梨子堂まで足を延ばしてみた。薄いピンク色の梅が半逆光に透け、美しく輝く丘に立つと、遠く金剛・葛城や生駒までも見渡せる。点在する古い民家と梅畑が見事に調和し、李白の詩に詠われる桃源郷を彷彿とさせ、時の過ぎるのを忘れそうになる。
帰路、小沢の脇で見つけた“フキノトウ”は、まだ蕾のままで、石仏を見上げていたが、陽あたりのよい散策路では福寿草が満開、若葉をひろげ、初夏を思わせる風情だった。梅の香に浸って歩くうち、何時しか、峠へもどっていた。今宵の肴は民家の軒下で買った蕗味噌とフキノトウの酢味噌和えにしよう。

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奥山・雨山

2009-03-03 15:32:12 | Weblog
2月28日(土)2月最後の土曜日、春のような陽気の中、泉南の山を歩いてきました。土丸バス停から10㍍ほど戻って右の枝道へ入ると、楠の大樹が影を落とす「春日神社」を左にし、家並みの路地を通って高速道路下の車道を横断する。朽ち果てた道標の残骸がある林道を直進、左の山腹に最初に現れる“火の用心”の立札から関電巡視路を登る。胸つく急な階段を登り、フィックスの張られた露岩を踏み越えれば、展望が開け、大阪湾や小富士山を眼下にできる。
ここからは、展望の良い尾根道になる。緩やかな起伏をゆけば、土丸城跡分岐に着く。右の道をゆけば20分ほどで土丸城跡を往復できる。直進して山腹を左へ絡めば右に「熊取町住民の森(雨山城本丸跡)」を見て、左上の「雨山山頂」にでる。大きなヤマモモの古木が祠の前に茂り、立派な休憩所が建っている。
山頂から、さっきの「熊取町住民の森」へ戻って、真っ直ぐ横断すれば“月見亭”と呼ばれる休憩ベンチがある。なるほど、月見に良いかも…、と思える場所を左に見送り、一旦下って、稜線に登り返せば、二瀬川の向こうに三峰山や犬鳴山を望み、再び好展望の稜線歩きになる。小屋谷山鉄塔から下る途中、左「永楽ダム」右「秬谷方面」の分岐がある。ここは、右の稜線を選び、稜線を行こう。小さなコブを二つ越え、鞍部にでたら、左の「上永楽ダム」の縁を通り、車道を横断し、左の踏跡を直登する。露岩を踏み越える急坂だが10分ほどで、東ハイキングコースに出る。両側の景色が眺められる赤松低木の尾根は、緩やかに起伏して展望台へと導いてくれる。大きな展望台からは、隣接する尾根の展望台や泉南の海を目近にできる。展望台の手前から右へ急な階段道を下り、鞍部から左へ沢沿いに下れば、永楽ダム右岸の車道に下り着く。車道を右へ進みダムサイトを左へ渡れば。桜古木が多い広い道を大阪体育大学前のバス停へゆくだけ…。

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