ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

キューティ・ブロンド(ロバート・ルケティック監督)

2007-12-29 | Weblog
ストーリー;お金持ちでブロンドが「売り」の女性が彼氏をおってハーバード大学法学部に入学。すったもんだの挙句、主席で卒業‥と、いう‥
出演;リース・ウィザースプーン 、ルーク・ウィルソン 、ヴィクター・ガーバー
コメント;この映画はあまりにも現実離れはしているもののそれでも、アメリカ人(特に白人女性)の精神構造をみるのには格好の教材。ブロンドの女性の代表としてマリリン・モンローがあげられ、政治家の妻の理想として、ジャクリーン・ケネディが引用されたりする。この映画では有色人種やプアホワイトといった階層は見事に無視され続けている‥。ただしハーバード大学の授業形態や入学選考方式はこれに近いものがあるだろう。いかに人格や多様な個性を重視するとはいっても、ペーパーテストが軽視されているわけではない。教授会の選考でもヒロインの高校時代の成績表や法学検定試験の点数(200点中175点以上)が加味された上で入学が許可されている。さらに授業自体もそうとうなディスカッション形式で「ふるい」にかけるから、入学も卒業もそれなりに大変ということだ。おどろくべきことにこのパート2があるらしいが‥

 基礎として教育制度の大きな違いを念頭に置くともっと楽しめるのかもしれない。英米では(イギリスとアメリカとでもまた異なるが)基本的にエリート用の教育コースと中層階級向けの教育コースとが用意されている。エリートは家柄や経済力そのほかである程度コースが約束されてはいる。イギリスのパブリック・スクールやアメリカのボーディング・スクールなどがエリート養成学校であり、哲学・倫理・政治経済・外国語などを幅広く学習し、リーダーシップ哲学を叩き込まれる。大統領や首相の多くはそうしたコースからの出身者である。とはいえ平均的な教育の方は相当お粗末な状況のようだが、この映画ではもともと主人公は経済力に関しては問題がないことが明らか。後は高い授業料を支払い、ペーパーテストに合格すればよいということになる。こうしたリーダーシップ育成系統の学校では卒業時の総代というのは日本とはまったく意味合いが異なる。エリート階級の中でもエクセレントと認められた人間が挨拶をするわけなので、当然、次のエリートコースへの布石となるとみておいてよい。

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