ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

花井さちこの華麗な生涯(女池充監督)

2008-01-15 | Weblog
ストーリー ;イメクラで働くさちこは新宿のお店を出てから喫茶店へ。そこでは中近東と東南アジア何某国の二人が話しこんでおり、パソコンで3,000万ドルを振り込もうとしている最中だった。さちこの足がよろめいたときに、取引の対象となっている小さな金属が通路に落ち、発砲事件が発生。さちこの額にも銃弾が貫くがそれでも彼女は死なず、そして感覚の奇妙な浮遊感と感覚の時間的遅れを感じつつ、フランス文学や哲学などの知識が流れるように頭に入り込んでくる。そしてドイツ哲学者の家に住み込みで家庭教師をしていたはなこだが、すでにスパイ組織の手ははなこに再びのびようとしていた…
出演;黒田エミ、蛍雪次郎、松江哲明
コメント;マーティン・スコセッシも映画館で見ていたという極め付きのB級エロ映画といっていいが、題材にはブッシュ大統領は南北統一問題などもからめ、最後は地球全体の「今後」まで考えさせるという不条理ぶり。コメディ映画の分類だが、そうはいってもやはり妙な「無力感」と「寂寞さ」が漂う不可思議な画面の連続。特に「指」が動きつつ、テレビの画面が屋上にひかれ、ブッシュ大統領のキッチュな演説が続く中、黒田エミがうらぶれた屋上の床でもだえくるしむ展開は圧巻だ。ハッピーエンドと思わせておいて実は結構哀しく、そしてサバサバとした感じのラストの黒田エミの笑顔が印象的。

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