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 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ヒーローズ第3シーズン第1話~第25話(ティム・クリング製作)

2009-11-01 | Weblog
評価:☆☆☆
コメント:第2シーズンが脚本家組合のストライキの関係で、盛りだくさんのエピソードのわりには消化不良の形で終わったのが残念だったが、いよいよ第3シーズンのレンタルが開始。見始めてみると第2シーズンよりも明らかに内容が濃くて、しかも登場人物の国籍もさらに拡大。クレア・ベネットがビーター・ペトレリに銃を突きつけるという衝撃の場面から始まり、第1シーズンと第2シーズンとで確定していた「善」と「悪」の役割や明確な境界線が崩れ始めていく。各回のテーマも「再臨」「天使と悪魔」などキリスト教を意識した内容に近づき、第2シーズンで火事にまきこまれたニキ・サンダースの「その後」も明らかとなる。個人的には面白そうだったキャラのマイカ・サンダース(機械と会話できる)、モリー・ウォーカー(探知能力)、エル・ビショップ(電磁波を発する)の出番が少ない、もしくは悲劇のラストとなるのがやや残念。テレビ番組のシリーズとしては「扱いにくい」超能力者というのは途中で消えてしまうか、あるいは出番が少なくなるかのいずれかになるのはしょうがないのかも。
 アフリカの超能力者も登場して「トーテムとはユングの分析心理学だよ」と語る場面も。
 モヒンダー・セレシュがシリーズの途中で見せるシーンのいくつかは映画「ザ・フライ」をコラージュしたものと思われる。さらに「超能力者狩り」のシーンのいくつかは「ブレードランナー」を思わせる場面も。また新顔のダフニ(もしくはネメシス)は俊足の超能力者だが、マットと将来結婚するという設定になっている。ダフニスとクロエ(ギリシアの古典)に由来する名前と思われるが、そこから類推すると途中でちょっとだけ登場する「父親」というのは「養父」ということになるのかもしれない。ヒロとアンドウはダフニとはよばずにあえて「ネメシス」とよぶのだが、ギリシア神話の復讐の神という意味とおそらく「オタク」という設定からして、バイオハザードあたりからの連想かもしれない。
 第3シリーズはエピソードが2つ盛り込まれており、後半はネイサンが自分自身が超能力者であるにもかかわらず、危険分子を隔離して対策を講じるという国家政策に乗り出していく場面から始まる。国家安全保障委員会の院長に就任し、国家の脅威を取り除くと宣言。その直属の部下は中南米(ハバナ)で軍人としても活躍したダンコ。ワシントンDCの第26ビルを隔離基地として用いる。それに対抗する超能力者たち、特に「反逆者」の名乗る人間からのメッセージが幾人かの超能力者を動かしていく。そして舞台は1960年代のイカロス計画へ。コヨーテ・サンズ収容所でアンジェラ、リンダーマン、ボブらが出会い、その後行方不明になったアンジェラの妹の行方も明らかになる。
 クレアも大学の進学時期だが、大学への進学前にコミュニティカレッジへ通うことに。「歴史、文学、スペイン語を選んでおいた」と父親がパンフレットを与える場面もあるが、こういう進学のしかたもあるのかとちょっと感心。また小道具としてデルのパソコンなどがファッショナブルに画面にでてくるのも興味深い。
ストーリー:ある未来を生きるピーター・ペトレリは、テロリストとしてアメリカ政府からマークされていた。超能力者狩りが始まり、そのきっかけはネイサン・ペトレリの自らの超能力の公表にあったことを知るピーターは過去にさかのぼり、公表を阻止する。しかしその「違い」は思わぬ形となって予測を超えた超能力者同士の争いに発展していく…。
1 (35) 再臨 (The Second Coming)
2 (36) バタフライ・エフェクト (The Butterfly Effect)
3 (37) パートナー (One of Us, One of Them)
4 (38) 破壊者 (I Am Become Death)
5 (39) 天使と悪魔 (Angels and Monsters)
6 (40) 死にゆく光 (Dying of the Light)
7 (41) 後継者 (Eris Quod Sum)
8 (42) 悪人 (Villains)
9 (43) 前兆 (It's Coming)
10 (44) 日食・前編 (The Eclipse - Part 1)
11 (45) 日食・後編 (The Eclipse - Part 2)
12 (46) 父の影 (Our Father)
13 (47) 裏切り (Dual)
14 (48) 今そこにある危機 (A Clear and Present Danger)
15 (49) 決別 (Trust and Blood)
16 (50) 謎のメッセージ (Building 26)
17 (51) 冷戦 (Cold Wars)
18 (52) 暴露 (Exposed)
19 (53) グレイ (Shades of Gray)
20 (54) 救出 (Cold Snap)
21 (55) 聖域 (Into Asylum)
22 (56) 異変 (Turn and Face the Strange)
23 (57) 1961年 (1961)
24 (58) サイラー (I Am Sylar)
25 (59) 見えざる糸 (An Invisible Thread)

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