人は過去のことを思い、ああすればよかった、こうすればよかった、と後悔し不安になることがあります。また、将来のことを考え、このようになってしまうのではないかと予想し不安になることがあります。
過去のことはどうすることもできません。また、未来は向こうからやってくるもので、いま行動することはできません。未来のことは、向こうからやってきた時点で行動をおこせば間に合います。
沢庵禅師の教えにあるように、不安ばかりを考える妄心を捨て、柔軟に物事を考える本心を持つことです。心を過去や未来からときはなして、今日一日を精一杯生きることです。今しなければならないことをすべて行い、明日のことは明日になって行えばよいのです。
過去、未来に心を移し不安になることは時間の浪費です。豊かな心を持つことができなくなります。今日の小さな成功に感謝し、毎日小さな成功を積み重ねていけば、心に描いた目標を達成することもできます。いつも積極的な心を保つようにすれば、不安はなくなります。