歳をとると余力が少なくなりますから、限度を心得ながらからだを使っていかなければなりません。若い人なら、あるときに一気に頑張ることもできますが、歳をとってからは、小休みしながら切れ目なくいつも使っていくことが大切です。そのように、できるだけからだを効率よく使っていくのです。人間のからだは、心臓でも何でも、それを一時止めるのではなく、動かしながら、使いながら調節し、治していくというところに特徴があります。また、たとえば手だけ使うのではなく、足も、頭も、つまり全身をむらなく使うことが大切です。そうすることによって、体内の臓器も活発に動き、全身的な活力が発揮され、そのことが老化を防ぐのです。