◆疲労がたまると食欲が減退し、食事から十分な栄養素が摂取できなくなることが多い。そのため、ビタミン不足、ミネラル不足におちいり、エネルギー物質ATPが不足するようになります。さらに、エネルギー不足を繰り返すことにより、さらに疲れるのです。
◆疲労を回復させるには、まず、エネルギー源であるタンパク質、脂質、糖類をバランスよくとることです。次に、食事から摂った栄養素をエネルギーに変えるのに必要なビタミンとミネラルを摂ることです。特に、ビタミンB群が欠かせません。
◆脳の神経細胞は、グルコースのみをエネルギー源としています。そのため、糖の代謝に必要なビタミンB1とB6が不足すると、脳のはたらきが鈍り、いつまでも頭がさえない、気分が落ち込みから回復できない状態が続くようになります。脂肪酸をTCA回路に組みこむときにビオチンが必要となります。肉体疲労から回復するには、糖を代謝させるビタミンB1とB2が必須となります。
◆身体に蓄積された乳酸を二酸化炭素と水に分解するときに、クエン酸が必要となります。そのためにクエン酸を多く含む食べ物、レモンと梅干を摂ることです。