
0202 (写真) 大和証券ビル
今、ケーブルTVで東宝の現代劇特集を組んでいて、昭和30年代の 「社長シリーズ」や「無責任男シリーズ」 を連日流している。
一昨日は、森繁久弥、小林桂樹、加藤大介、三木のり平、久慈あさみ、新珠三千代、草笛光子、団礼子、藤山陽子などの豪華レギュラーで、高度成長期に向かう日本のサラリーマンを面白おかしく描いた「社長外遊記」と「続・社長外遊記」だった。
年末には、植木 等の「無責任男シリーズ」を連日流していたが、これらの映画撮影に使われているのが、この大和証券ビルで、ビルの中も外も撮影に使われた。
丸の内ほど建て込んでいないので、撮影には好都合で、しかも、当時としては、最先端のビルだったのだろう。
1階のウインドー以外は、薄水色の外観も映画のままで、外装に手入れを施していないところを見ると、近いうちに建て替えは確実と思えた。
映画自体は、のんびりしていて、本当によき時代を彷彿させてくれる。 ある意味、 ♪サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ・・・♪ というのも頷ける。
20年ほど前、仕事で大和証券本社に行った時、相手方に映画のことを話すと、ボクの歳で知っているのは珍しいと、定年前の担当者から言われた。
ネットで検索すると、このビルと映画のことに触れているのが結構あるが、その、殆どが60代以上で、これらの映画ファンで、都心でサラリーマン生活を経験した(元)企業戦士たちの書き込みと思える。
近くにある日本橋、日銀本館、野村證券、三越本店、などの東京都指定の歴史的建造物ほどではないが、懐かしさを呼び起こして、今のうちに撮っておきたい気にさせるビルだ。
社長外遊記
社長繁盛記