野積、出雲崎と通って柏崎の手前に達すると米山が見えてくる。米山は中越と上越の境にある標高993Mの独立峰。尖った山頂部を持ち、海上交通の目印になったとのこと。新潟県の有名は民謡、米山甚句にも歌われた山である。左側に柏崎原発の姿もある。
弥彦神社は弥彦山の麓にあり、うっそうとした原生林に囲まれている。万葉の時代から詠われた古い神社であり、芭蕉も訪れた。寒い季節であったが、多くの参詣の客。弥彦山は標高634mで、越後平野が日本海に接する所にある。山頂までロプウェーややスカイラインがるのだが、残念ながら冬季で閉鎖中であった(訪れたのが3月末)。
今年に入ってから「奥の細道を歩く」旅に二回出かけた。旅の途中では書けなかったので、これから少しずつ書いてゆこうと思う。一回目は3月末に新潟駅から直江津の少し先の能生まで約190Km、、二回目は4月末にそこから富山の高岡まで約120Kmを歩いた。今年は寒い冬が続き、3月末と言っても半分冬のように寒かった。この季節、天気がくるくる変わる。曇りから霙へ、しばらくすると晴れ間が見える。その繰り返しである。完全防寒の準備をしていて良かった。何を好き好んでこの季節にと思われるであろう。都合で仕方なかったが、新潟の冬らしさを少し経験できた。