街道を歩く

日本の街道を歩き、その旅の思いを綴る

陸奥の国府

2008-05-09 22:10:23 | Weblog
仕事で仙台方面に行ったついでに、塩釜と多賀城を訪れた。これらの地は、陸奥国の国府としてもっとも古くに拓かれたところであり、行ってみたかった所である。塩釜では、近海マグロの水揚げが日本一といわれる魚市場と仲卸市場に行ってみた。魚市場の方は、8時頃行ったが既にセリは終わり無人、一方仲卸市場はこれから商売という感じで活気があった。どれも新鮮で、安く見える。鮮魚を買いたかったところだが、干物で我慢。塩竈神社は1200年以上の歴史を持ち、実に壮麗な社殿である。塩竈の名が示唆するように、この辺りは古くから塩作りの中心の地であったらしい。
多賀城は、奈良時代(724年)に陸奥国の国府が置かれたところで、その遺跡が保存されている。奈良、平安の頃、都から国府に赴任した人々がこの辺りの美しい風景を歌に詠み、歌枕の多いところと言われるようになったことを知った。芭蕉もこの地を訪れ、感慨にふけったという。ずっと歩いて、26千歩。