ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の奉納額(10)

2023-07-25 20:45:10 | 水戸

日露戦争(鹿島神社 全隈町255)
 明治40年2月とありますので、日露戦争が終わり、その勝利を記念した奉納額なのでしょう。絵の奥は旭日旗があるので日本軍、手前は白旗なのでロシア軍なのでしょう。この頃はロシアから協商が呼びかけられたようですが、日本の国内では、戦後の流れに、もっと戦勝の成果を期待していた国民はたいへん不満をもったようですね。

 

辛酉(しんゆう)年(大井神社 飯富町3475)
 大正10年正月14日とあり、この年の干支(かんし)は辛酉だったようです。辛酉の年は神武天皇が即位したということで、それにあやかって、新しい時代の始まりを期待して奉納された額なのでしょうか。大正10年は、第一次対戦終了後の、不況時代のようです。奉納したのは己卯(きぼう)同年会という、明治12年生まれの人が集まった会のようです。大井神社には絵馬堂があって、たくさんの絵馬が保存されています。

 

武運長久(塙不動尊 飯富町36°26'20.4"N 140°24'21.8"Eあたり)
 塙不動尊の裏側で見た、昭和13年10月1日に奉納された武運長久を祈願した絵馬です。召集された若者が、出征を前にして奉納したのでしょうか。

 

女性の祈願(地蔵尊 杉崎町306)
 地蔵を拝む女性の絵馬で、女性名が書かれています。子供が授かるよう祈願したのでしょうか。ここには、ほかにも女性名で奉納された絵馬があります。

 

牛若丸と弁慶(塙(はなわ)不動尊 飯富町36°26'20.4"N 140°24'21.8"Eあたり)
 暗くてよく見えないのですが、長刀(なぎなた)を持った大男、小さな武士と橋らしいものが見えたので、牛若丸と弁慶と見ました。絵馬によくある題材のようで、戦勝祈願の意味などがあるようです。

水戸の奉納額(9)


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