太鼓廊下は、寺院の本堂と庫裏をつなぐ渡り廊下などで時として見られるようです。水戸では、有名な好文亭の太鼓廊下が関係しているのかどうかわかりませんが、あちこちで見ることができるようです。
好文亭(常盤町1-3-3)
戦災で焼失する前の好文亭太鼓廊下は、うぐいす張りで橋廊下といわれたようです。子供時代の昭和天皇が、太鼓橋のようだと足音を立てて渡って興じたことから、太鼓廊下といわれるようになったそうです。手すりを見ると、湾曲が実感できるようです。写真中央奥に見えるのは隠し窓です。太鼓廊下のネット検索ではじめに出てくるのはこの廊下のようです。
桂岸寺(松本町13-19)
典型的な、本堂と庫裏をつなぐ太鼓廊下です。桂岸寺は二十三夜様といわれて、広域な人気があったようで、にぎやかだった頃の姿が各所に残っています。この太鼓形の渡り廊下もその一つなのでしょう。
信願寺(緑町1-2-1)
震災で再建された信願寺ですが、渡り廊下もつくられていました。くぐって下から見ると、廊下の曲線がよく見えます。
吉田神社(宮内町3193-2)
神社にもありました。外からは太鼓廊下のようには見えませんでしたが、中から見ると、階段がわりに横桟を張った、けっこう急な斜面のある太鼓廊下でした。
香積寺(渡里町111)
この廊下は曲線になっていないかもしれませんが、階段で上って降りる構造になっているので、太鼓廊下の一種といっていいのかもしれません。
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