日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 7月25日】

2006-10-14 05:03:30 | Weblog
《岩手県一関市~越喜来》

 夕べは、夜中に、車が次々と入ってきて、暫くすると出て行く。時に、女の子の声がすることも有った。若い子達が、車で来て、遊んで行くのだろう。もっと、健全な遊びをしないといけないのじゃないのだろうか?
 朝、まだ、雨が夕べと同じ程度に降っている。『今日も雨だな!早めに、朝食とし、さて、片付けるか?』と、出て行くと、雨は止んでいる。『ラッキー!』私は本当に天気には恵まれている。否、天気だけじゃない。大抵のことに恵まれている。でも、宝くじはいつも末等だ。夕べのホテルだって、『どうぞ!』と、言われると、6000円は出費しなくてはならない所だったけど、断られたから、ここの運動公園が見つかったし、もし、あの河川敷に寝ていたら、雨でぐちゃぐちゃになり、きっと大変なことになっていたに違いない。ここはアスファルトで、雨が降ってたから、今まで汚れていたテントの裏側が綺麗になった。これも、ラッキー!だ。
 そうだ、馬渕川の位置を調べておかないと、無駄骨するといけないからと、一の関市役所で聞いてみよう、と尋ねる。
 『岩手県に馬淵川と言うのがある筈ですけど、どこでしょうか?』案内嬢は、『馬淵川?知りません。』と、言い、庁内のどこかへ電話していたが、やはり『分からない。』と言う。交通省の河川課を案内してくれた。電話で、聞いてくれれば良いものを、と思っていたが、まあ、いいか!で、終わり、談話室へ入り、コンセントとテーブルを借りて、旅の整理をしていた。
 その時、二人のばあちゃんが話をしていたが、何を言っているか、ほとんど分からない。それでも、所々は分かる言葉が出てくるので、『あぁ、やっぱり日本語だ。』(失礼!)方言そのままだとこの辺までくると分からなくなってきた。
 11時頃、インターネットで調べて、馬渕川は岩手県の北部で青森の八戸へ流れていることが分かり、これが岩手県の最後の川になる予定だ。

 では、今日は雨が強いので、また、場所的にも、ここからならば、先ずは、三陸海岸の「超喜来」へ行こう。ここには、川は無いけれど、名前が面白い。『「越喜来」、何と読みますか?』
 越喜来へ到着して、港へ行って見た。この三陸地方は津波に襲われて、奥まった湾であること、浅くなってること等で、超高潮になり、大被害を出した経験がある所、それだけに、防波堤の高いこと高いこと、頑丈なことおびただしい、ご覧の通りです。とは言っても、雨降る中、写真も暗く、見難いけど・・・。

 その後、大船渡市立三陸公民館の図書室をお借りして、旅の整理をしている時、「超喜来」の語源を『おばあちゃんから聞いた、ことが有る。』と、言う図書室の別嬪さんのお話。
 『昔々、この村に度々鬼が出て来て、皆は、「鬼が怖い!」「鬼は嫌い!」と、言っていた。それがなまって、「鬼嫌い」⇒「おにきらい」⇒「おっきらい」になったのさ。』と、言うことだそうで、外にも説は有るらしいけど、子供用に分かりやすい解説だ。これは恐らく日本の面白地名のトップ近くに入るだろう。
越喜来の防波堤
 面白地名では、徳島県阿南市に「十八女」と、書く場所がある。この読み方が恐らくトップだろう。最高に言い得て妙也。但し、今の時代では、「女性蔑視だ!」とも言われかねない、かな?でも、逆に、栄養豊富で成長の早い今の女性方には、もう遅れた読み方かもしれない。

 今夜はこの公民館の駐車場で、寝てみようと、交渉。館長さん、『駐車するのは自由だけれど、テントとは初めてのことだで、許可は出来ないけど、まあ、あなたの判断でご自由に、今夜は、荒れる予報だから、役所の人も出入りするでしょうから、邪魔にならない隅っこの方でやってください!』
 この時は、雨はまだ小降りだった。近くのスーパーで、米と食料品を買い、帰ると公民館は灯も消え、誰もいない模様。で、隅っこの比較的水の溜まらないような場所に位置を決め、テントを張り、シートをかぶせて、ひと安心。いっぱい飲んで、zzzzzzzz!
《越喜来公民館駐車場泊》

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