日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【203年 7月16日】

2006-10-05 04:26:44 | Weblog
《那珂川下見&整理》

 那珂川のほとり、「烏山町青少年野外活動広場」で、心地良い目覚め。
 テントから那珂川の流れが見え、小さな瀬の音も聞こえてくる。この前のようにカッコウの声で目覚めるなら良いのだけれど、今日はカラスだ。やはり烏山町だけはある。
烏山のキャンプ場からの眺め
 世間一般では、カラスは嫌われ者の吹聴が有るが、カラスが悪いのじゃない。カラスを悪者だと決め付けた人間が悪いのだ。カラスをたたえた言葉には、日本人の美しい黒髪、金髪娘にすれば憧れの黒髪を「からすの濡れ羽色」と称し、昔の日本人は喜んだのだけれど、昨今の若い人たちは、「金髪風」に染めて、西洋人に迎合している。金髪みたいだけど、やはり、金髪じゃない、「似て非なるもの以外の何物でもない」と言う事に気がついておられない。偽ものはあくまでも偽ものだ。東洋人には黒髪が美しいし、似合う。西欧人は黒髪に憧れてはいるが染めたりなんぞしていない。ちゃんと自己主張し、自分の長所を主張し、伸ばしている。
 「日本人としての誇りを持てよ!自信を持てよ!黒髪を自慢しろよ!」と、言いたい。「背が低くても、鼻が低くっても、中身が良ければそれで良いのだ。いくら、背が高くて、格好が良くても、美人であっても、根性が悪かったり、健康でなかったり、頭が悪かったら、どうにもならない。人間は見てくれじゃない、中身が大事なのだ!」

 話は大きく横道にそれたが、やはり、カラスの良い所は、カラスは中々賢い鳥で、声を聞いてても、いくつかの鳴き方があり、きっとそれぞれに意味のある鳴き方いや、言葉なのだろう。今では、犬の言葉が翻訳されているのだから、きっとカラスも出来るに違いない。
 夫婦らしき二羽が話している時はやさしい甘い声だし、大勢の仲間と一緒の時や、危険が迫ったとき等、それとは全く違う鳴き方・言葉をしゃべっている。カラス語に若い人はチャレンジして欲しいなぁ。完成してもノーベル賞までは無理だろうけど…。

 今日は大瀬まで下る予定で、先ずは大瀬に自転車を置きに行かねばならない。出発進行!
 大瀬までは、広い道を走り簡単に行き着き、今夜の泊地を確保しておこうと、「大瀬キャンプ場」と言う案内板を頼りに進むとずっと山の上へ向っている、「これは不便だぞ!」と思いながらすぐ近くまで行くと、通路にチェインがかかっていて「通行止」の札。丁度、そこへご婦人が居られたので、お聞きすると、『このすぐ先に、キャンプ場は有るけど、役所に予約をし、鍵を開けてもらわないと泊まれませんよ!』とのこと。それでは役に立たい。で、ご婦人と話してて、『もし、あなたが新聞やテレビに出たら、子供達に、「このおじさんと話をしたんだぞ~!」って、言ってやろう!』等と、喜んで下さったし、『夫婦で趣味が同じなら、一緒に日本一周ができるのにな~、うちは趣味が合わないんだから…。』と、残念がっておられ、また、うらやましがられもした。『若い女性が一人旅しておられたのにもお合いしましたから、その気になれば、奥さんも出来ますよ!』と勇気づけさせていただいた。

 ここのキャンプ場は結局、駄目!では、先に、上陸地を探すことに切り替えて、「大瀬橋」から上流400m位の所に神社があり、その斜め前の小道を入って行くと石原に出て、車も入れる、カヌーを上げるにもOK。少し背中は痛いかもしれないが、テントもOKだ。結果的には、上陸地が一石二鳥だった。
 自転車を小道の竹に絡ませて、しっかり鍵を掛けて、置いた。

 帰り道、近道しようと比較的川にそった「和の道」と呼ばれているところを通った。川に沿っている道なので風情は有るけど、坂道が多く、急だし、大分高い位置まで上がる、これを自転車で帰るとなると、少々の時間じゃないし、疲れ具合も大変だ、歩きが相当多くなるだろうから、時間も余分に見なければならない。が、もし、親切な人が居て、『どこまで、行くのか?良かったら、乗っていきな!』と、乗せてもらえるかもしれない。けど、もしそんな人に出会わなかったら、親指を立てても、車がそれほど通る道でもないので、難しいだろうし、等など考えながら、烏山のキャンプ地へ帰着。
 昼になり、これから出て、また、あの道を帰るとなると、絶対に暗くなる、それではヤバイ、と言うことで、今日は役所で電源借りて、整理をしておこう。そして、明日朝早く出発した方が賢い。

 昼食後、烏山町役場に行き、事情を話すと、若い係員さんが『どうぞ、どうぞ!こちらへ!』と、和室を提供してくださった。こちらほど簡潔に、即答でお部屋を貸してくださった自治体は今までには無かった。本当に、ありがたいことだ。やはり、若さかな?機転かな?親切心かな?
 閉庁前の4時半まで使わせていただき、完了はしなかったけど、おおむね片付いた。まだ、まだメールの返事を書かなければならない所がいっぱいあるし,HPもこさえたいけれど、また、近い内に、どこかをお借りしなければならないなぁ。
 帰り道、「東力士」の蔵元があり、「見学どうぞ!」と、書いてあるが、今は仕込み時期じゃないので、見学は無くても、酒の在庫も少ないので、一本買っておこうと訪れた。
 非常に珍しいことだが、丁度その時、雀が店に入り込んでて、『出てくれない!』と、困っておられたので、『電気を消して、中を暗くし、戸を開いておいたら、勝手に出ますよ。』と、話し、その様にしたら、一瞬の内に出て行った。蜂でもトンボでも一緒だ。追えば怖がって逃げ回るだけ、明暗をつけてやれば、必ず明るい方へ飛んで行くものだ。簡単、簡単!ちょっぴり鼻が高くなった!
 結局、夕べと同じ場所にテントを張った。

《烏山キャンプ場泊》

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