日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 7月23日】

2006-10-12 02:29:50 | Weblog

《名取川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備  考
19 名取川 55(内約3.9)  ?  新幹線のガード下 短いけれど、変化に富んだ素敵な川

 朝、6時前に目覚め、早々に片付けて、早速MTBを新幹線の下へ置きに行く。草ばかりなので、やばいからと、橋脚の何かのパイプへチェインでくくりつけた。
スタート地の瀬
 スタート地点へ行く、ここの岩は茶色の泥岩で黒い堆積岩をはさんでいて、一寸変わっているのだが、名取川はこの泥岩帯のため、川原が粘土質だから水はけが悪いのだと理解できた。
砂岩に黒い頁岩が挟まれている
 出発準備はOK。

 703:岸を蹴った。即、強烈な流れ、すぐ近くで下見してはいるけど、乗れば、やはり強烈!結構、水量もあるので、一気に下まで降りた。GOOD!
 次の瀬は、少し下だが、砂岩が横に連なっていて、水量が少ないと、ほとんど全体が水面に現れ、堰みたいな形になりそうな瀬だ。今日は水量があるので、大丈夫!
 3番目は楽で、楽しい、うれしい瀬。スイスイに下って行く。
 4番目は一寸気をつけないといけない。と、言うのが、右岸に平行に2m離れた所がテトラの列、今日はかろうじて、ほとんど水面下ではあるが、深くは無く、テトラのトップは洗われている。その上には行きたくない。が、岸との間は深く、流れも速く、きっちり流れに平行に舟を進めるとグーなのだ、うまくその水路に入り込んだ。気持ちは良いが、気が抜けない。その上、先には釣り師がいる。『おはようございます。竿の下を通ります。そのままそのまま!』と、声を掛ける、聞こえたらしく、初めは竿を上げかけたけど、まっすぐに腕を伸ばし、通りやすくしてくださった。『ありがとうございます。お邪魔しました。』と、一気に通り過ぎた。
 すぐ次の瀬は今度は左岸で、右カーブの幅30m位の瀬。
 6番目は長さ200m位のなだらかな真っ直ぐな瀬。
 最後の7番目は、穏やかな可愛い瀬。

 そこから、ゴールまではトロ場、ここで、またまた面白い姿を見せてくれたのは、水鳥の飛び方?歩き方?泳ぎ方?どう言ったら良いか分からない程なのだけれど、「飛ぶ」と言えば、身体全部が空中にある状態。「歩く」と言えば陸上のこと。「泳ぐ」と言えば胸まで水に浸かってて、足だけで前進する。「飛び上がる」時は、頭を前に突き出して、後ろよりに付いた羽根を必死でばたつかせ、空中へ飛び上がる。では、その「飛び上がる」状態と「泳ぐ」状態の中間は何と言うのだろうか?
 羽をバタつかせ、身体は半分水中へ、足は水を漕ぎ、早さは泳ぐよりははるかに早い。今まで何度も何度も水鳥の飛び立つのは見てきたけど、このような進み方は初めて見せてもらった。面白い。「競歩」ならぬ「競泳」いや「飛泳」とでも言ったところだ。

 それと、鴨が飛びながら脱糞した様子も見せていただいた。これも初めて見る姿。TVでも鳥の脱糞シーンは見たことが無い。ほとんどの獣はじっとして、うんこをする。が、鳥類や魚類は弱い動物なので、止まってゆっくりウンチをするわけにいかないので、飛びながら、泳ぎながら、脱糞できる。子供の頃、見たのは、馬も歩きながらウンチをすることが有るのは記憶している。確か、牛は必ず止まったように思う。だから、馬はころんころんと一列に転がっていたし、牛は一箇所に積み上がって段がついてた、馬は牛より弱い動物なのかな?ライオン等に追われた時、走りながらでもウンチできるように進化したのかもしれない。案外こんな研究してみるのも何か面白いデータが出るだろう。若い人で変わったことが好きな人、角と言う武器があるだけ牛の方が強いのだなぁ。闘牛もできるし…。こんなこと研究してみてはいかが?
 それと、ここは海が近いので、カモメが多かった。それも、セグロカモメでなく、真っ白なカモメ。余り今まで見たことが無い、珍しい・綺麗な、正にカモメの水兵さんだ!
 そんな初経験をさせていただきながら、
 738:ゴールへ着いた。なんと、わずか35分のスモールジャーニーだった。MTBは11分。車は5分の距離だ。

 ここ、名取川は非常に短い川下りではあったが、中身の濃い、すばらしい所であった。あなたもぜひ、チャレンジして見てください!
 次の川、松島の鳴瀬川を目指して、出発!

 今日は、朝食を取っていなかったが、車の中で、昨日「やまや」で買ったビスケットをかじりながら、走り、それで終わることにした。
 実は、この「やまや」さん、塩釜が本店で、20年位前に、行ったことがあり、日本の酒のディスカウントストアの草分け的なお店。将来、絶対に大きくなる。と、思っていたが、今は、正に爆発的に店舗数も増え、良い商品も豊富で、安い。毎日欠かさず飲んでる、私にとっては、誠にありがたいお店。宮城県に入ってすぐ見つかり、お酒は2ヶ月分も買いこんだ。

 松島が近づき、無料駐車場があり、そこに止めて、隣のファミレス「ガスト」へ行き、電源OKなので、整理させていただいた。

《鳴瀬川》

番号 河川名 全長(km) 備考
18 鳴瀬川 89 不可

 それから、松島の街中を通り過ぎて、鳴瀬川「木門塚大橋」へ到着。橋の下はテントOKだ。カヌーも降ろせる。よし、ここをスタートし、下へ行こう。下見を始めた。
鳴瀬川下見中
結構土手道があり、ずっと下る。初めに人工的な瀬(鮎取りのためか?)があり、後はトロ場の連続。途中土手と車道が合流する所で、昼食とした。写真はその食後の残骸だ。
道路端で昼食
 結構大きな川で、10km下ってきたけど、カヌーをあげれる所が無い。もっと下がって、海に近い所で、何とか上げれるかも知れないけれど、途中が余りにもトロ場が長すぎて、瀬が無いのでは、きつ過ぎるし、面白みも無い、これではどうもチャレンジ精神が沸いてこない。
 『ええ~い!鳴瀬は止めだ。松島をセーリングしよう。』と、牡鹿半島の海水浴場へ向けてジャイブ!(方向転換)

 松島はやはり内海の多島美がメインだから、内海側へ向けた。奥松島へ着くとここは牡蠣ばかりでなく、ホタテ貝の産地でもあった。
 10数年前だと思うが、ここ松島の牡蠣養殖業者が、『最近は牡蠣が太らない、なぜだろうか?』と、疑問を感じ、海の栄養不足だと覚り、漁師が山へ樹を植える運動を起こした。それで、山の栄養が川を通り、川も栄養豊富になり生き物を育て、海に栄養を送り込んで、海の生き物を育て、牡蠣が順調に成長するようになった、と聞いたことが有る。今では広島県でもその運動が広がっている。キット、全国的に広がり、水のためにも、空気のためにも、川のためにも、海のためにも、当然人間のためにも、自然のためにも、非常に良いことだ。芦田川の様に河口堰を作ると川も海も死んでしまう。地球は循環することで生きているのだから、どこかでストップさせ、このサイクルを狂わせては、地球生命の破滅を招く。「飽くなき欲望を満たそうとする人類」は肝に銘じておかねばならないことだ。己の懐勘定ばかりして、地球生命の破滅を人類は、特に、アメリカと日本はやっている。政治屋を筆頭に…。

 道路端のサインボードに「200円、日帰り温泉」とある。こいつは安い、海水風呂だそうだ。近づいてよく見ると、子供200円、大人380円と書いてあった。『まあ、良いか!』と、中へ入る。
 風呂から上がって、電源使わせて戴いていると、ここの大宮社長さんが来られて、「天然石ラジウム線」の山石盤の効果や奇跡の水「水素発生ストーン:山石のしずく」等の話をして下さり、もっと、もっと良いお話、『この、山石盤に一晩寝たら元気になるよ。疲れも取れるよ!ここへ泊まって行きなさい。無料だよ!』と、言うお言葉。『ありがとうございます。』何とありがたいこと。遠慮なくお言葉に甘えさせていただくことにした。社長さんは、旅の若者に再々、宿を提供されておられるのだそうだ。
大宮社長さん
 ここ【㈱東丸:奥松島】の休憩室の黒板に書かれていた言葉。
  人間美しくなることは「健康」から!
  大別して、三種ある。
  「人工美」…お白いや紅で人工的に偽粧する。
  「自然美」…健康美で血行良く、活き活きした美
  「感覚美」…心が美しく何となく敬愛したい気になる。
  「人は人工美以外の美を忘れている。血を清めるのは真の美!
  心の美は神と係わり生きること!」
 その通りですよね。「化粧(品)」とは化けて、粧おうと書いてあるのだから、人を誤魔化していることなんだ。化粧してる人には、お気をつけあそばせ~!前にも記したけど、人間は中身だ、外観じゃない。服装や化粧で誤魔化されないようにしましょうね。格好いい車に乗ってるから、金持ちなんだとか、立派なんだとは思わない方が良いと思いますよ。服装や装飾品、化粧できれいにしているから、素敵だ、とは思わない方がキット良いですよ。

《奥松島東丸温泉泊》

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