日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 7月13日】

2006-10-02 04:40:21 | Weblog
《谷中湖》

 湖畔の宿をゆっくりとすごし、カッコウの声を聞きながら、朝食。
 曇ってはいるけど、雨は降っていない。先ずは、メールの送受信をしておかないと今日の予定が組めないので、近くの新しいタウンへ行ってみるが、電波が入らない。それではと、佐野市まで足を伸ばす。が、思ったより遠かった。白河市の方が近かったようだ。

 電波はつながったけど、今日、必要なメールは無かったので、時間が自由に使える。それではと、また、元のところへ帰ろうとするが、「北エントランス」と言うのがあったので、そこへ入っていくと、駐車場にはカヤッカーが何人か居て、準備している。湖の様子を見に行くと、赤い綺麗なカナディアンも動いている。湖にカヌーが浮いている、なんと素敵な風景だ。
 先ずは、昼食の手配をしようと米を研ぎ、艇を下ろし、準備していると、赤いカナディアンが帰ってきた。私のすぐ後ろ横の車の主だった。私のバックドアの「日本一周・・・」を見て、話しかけてこられた。
 『広島県ですね!どんなコースですか?』 『ハイ、山陽路から、紀州を横断し、東海、関東、これから東北、北海道を一回りして、帰りは日本海側を南下し、山陰で冬になるので、福山へ一旦帰り、来年、残りを予定しています。』 『好いですね~!』 『お父さんも一度はしてみたいのでしょう。』と、お嬢ちゃん。『私は大利根町から来ているんです。今日はじめて、乗ったんですよ!』 『じゃ進水式だったんですね!おめでとうございます!大利根と言うと利根川が近いんでしょう。』 『えぇ、すぐ近くです。』 『本庄の坂東大橋から、上武大橋まで、下りましたけど、穏やかなところで良いところですから、一度お嬢ちゃんたちと川下りされたら楽しいですよ!川はカーブを回ると風景が変わり、新しい体験ができますよ。』 『私はアメリカから直接買ったんですよ。』 『えっ~、それは運賃等で高くついたでしょう。』 『ところがね~え、お父さん!』と、お嬢ちゃん。良い事があったようだ。 お別れの時、お菓子とジュースを下さり、『頑張ってください。メールします。』 『是非に・・・、お待ちしています。』と、お別れした。

 その後、準備を整え、昼食を取り、湖上へ。丁度良い風だ。きつくなく、無風でなく、暫く遊んでいると、湖岸通りを人たちが自転車やジョギングや散歩したりしている。『楽しそうだな!後で、私も湖畔をMTBで一周りしてみよおっと。』
 ディンギーやウインドウサーフィン、カヤックなど湖上で遊ぶ若者や子供達、ここは中々素敵なところだ。以前、テレビで、佐野市の紹介で、ここも出ていて、良さそうだなと思っていたけど、来て見て、本当に良いところだ。芦田川もこのようにしてもらうように、交通省に働きかけたいものだ。
 湖岸一周めぐりをしてみて、さらに良さが分かった。きちんと整備・管理され、ここ谷中湖も汚染湖で、にもかかわらず飲み水だからと、水の浄化に力を注ぎ、市民参加で、公私共々でやっている。これが必要なんだ。役所だけでは、できっこない。市民だけでも難しい。双方で知恵を出し、行動することで、きっと綺麗な飲み水によみがえらせることが出来る、と言うもの。芦田川も頑張ろう!市民が自分の飲み水なのだから、綺麗にしようと言う意識が無ければ駄目だろうけど、そこを行政が働きかけをしなければいけないのだ。
整備されている谷中湖の水辺
 この谷中湖の周辺は、渡良瀬遊水地と言って、川の氾濫を遊水地へ導き、下流への影響をなくす方法が江戸時代から、作られていたところで、江戸人の頭の良さを痛感させられる地区、今は日本の自然がたくさん残っており、絶滅危惧種も多数存在しているそうだ。芦田川も正しい自然を取り戻したい。
 否、全国の河川・山海野に自然を取り戻したいものだ。

 そんなこんなで、今日は次へ行くことをやめ、再度この湖畔でテントを張ることにした。今日は昨日よりもっと草が多いところを見つけたので、そちらにしよう。
 大好きなかつおのたたきと、野菜炒め、冷奴に大根おろし、と今日は大御馳走だ。田中君家や藤原君家には程遠いけど。私にすれば大ご馳走なのだ。
 夜半から雨が降り始め、今までの雨は小雨程度だったけど、今日は比較的本格的な雨だ。が、テントの上のシートで、平気の平左で、ぐっすり。でも、2時頃雨がポツリと頭に当たり、目が覚めた。テントの裾のたるみから侵入したようだ。たるみを取るとOK!その後、また、ぐっすりと休む。
《谷中湖畔泊》

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