♪ 静かな湖畔の森の影から、
♪ もう起きちゃいかがと、
♪ カラス鳴く、
♪ カー!カー!カー!カー!カー!
と、カッコウならぬ、カラスの声で、今日も目が覚めた。
ここは昨日、久慈川を終わって、また大子町を通り、道の駅「だいご」に寄り、太子町名物「生ゆば」を買い、夕べは、豆腐と生ゆばと高野豆腐の豆腐三昧の夕食では有ったが、乾燥ゆばはいつも味噌汁に入れて食べていけど、生ゆばは高いので、普段、我慢しているけど、この際と買った、やはりうまい。一口入れるごとに、うまい!美味しいな~!おしゃれ~!、と、独り言を言いながらしっかり戴きました。これで、明日もやるぞ!と、夕べも素敵な夕食だった。
昨日は、ついに、関東を後にし、東北地方の福島県に入り、会津磐梯山を背後にした、猪苗代湖々畔の「志田浜キャンプ場」へ夕方着いた。一泊、2000円はちと痛いけど、仕方ない。が、少し走れば、無料でテント脹れる所は幾らでも有るのに、看板が見えて、ついうっかりと入り込んでしまった。
湖畔のテントだったが、食べ物は豆腐三昧で、非常に結構でした。床も砂と草なので、快適だった。 カラスの目覚まし時計で、目は覚ましたものの、何となくうつろなまま、暫く、横になっていて、起き上がったのは、6時少し回った頃、暖かいひやむぎの朝食、を早めに取り、一応テントなどを片付けていると、次々とジェットバイクがやってくる。「足立」等遠来のナンバーが多く、懐かしの「春日部」が3台も来ていた。
カヌーを降ろし、セーリングをしたかったけれど、無風、小雨。仕方なく、パドリングで近くの葦のジャングル方向へバウを向けた。一時間余りあちこちし、釣り師と話をしたりして、もういいか、と浜へ帰ると何と総勢30台以上の水上バイクが来ている。これはとんでもない所へキャンプしたものだ、と残念に思い、幼い子供連れで、タバコすってるママたちの集団、こんなそうぞうしい中で、煙草の煙を吸わせ、幼児を育てて、大丈夫かな?キット将来、とんでもない子になりそうで、子供が可愛そうに思えた。
『ここは早く退散しよう、長居は無用だ。』と、早々に引き上げた。
一路、高瀬川へ進路を取り、海岸端の浪江町をターゲットにした。
着いて、びっくり。河口から3kmほどの所で、橋の長さ150mほどの小さな、小さな川、これでも一級河川?
尤も、河川の等級は大きさが基準でないから、小さくても当たり前なのだけれど、この小さな川をどれほど利用しているのだろうか?案外、利用しきっているから、水も少なく、流れもないのだ。困ったことだ。
兎に角、これでは川下りをやることができない。話にも、ならない大河ならぬ小川でもあった。
『時間的には少し早いけれど、今日はここでテント張ろう。』と、6号線の橋の下をねぐらと決め、丁度、対岸にあるスーパーマーケットで一声かけて了承してもらい、100円のカップコーヒーで、旅の整理をし、夕方前まで、活用させていただいた。まあ、「枯れ木も山の賑わい」で、どうせ人は少ない時間帯、店としてもメリットあったのじゃないかな?と勝手に、善意に解釈した。
スーパーでは、さすがに東北、「ほや」「ほっき貝」など瀬戸内では珍しい見ることの無いものが売られている。どちらにしようかな?と、言うことで、まだ、食したことの無い「ほっき貝」にした。さしみも良いし、煮付けても良い、その煮付けた出汁をご飯にかけて、身を混ぜ込んで食べると美味しいのだそうだ。
「ほっき貝」は貝殻の外観はしじみの様に黒色で横筋が沢山入っていて、大きさは大人の握りこぶしを両手で作ったような、丸っこい、しっかりしたふくらみがある大きさ、刺身と煮付けにはしたのだけど、煮付けに砂が少し残っていて、じゃりじゃりしたのが残念だった。キット水洗いの不足だ。今度は気をつけよう。
先ずは、東北入りの気分を食べる方から実感した。
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