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川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

わたしと小鳥とすずと・・・金子みすず

2008年02月23日 | 川柳
             わたしと小鳥とすずと
                   

             わたしが両手をひろげても、
             お空はちっともとべないが
            とべる小鳥はわたしのように、
           地面(じべた)をはやくは走れない。

            わたしがからだをゆすっても、
             きれいな音はでないけど、
            あの鳴るすずはわたしのように
            たくさんなうたは知らないよ。
             
           すずと、小鳥と、それからわたし、
            みんなちがって、みんないい

 昨日、現役の女性教師の方とお会いしたので、「先生・・金子みすずって知ってます?」と窺ったら「知ってますよ、国語で教えますから・・」と、いうことで
   この詩が、教科書に載っていることを確認したわけです。
「みんなちがって、みんないい・・がいいんですね。きっと。」先生。
「金子みすずが自殺したことは教えていますか?」と窺ったら・「えー自殺なの?教えていないですね・・。」先生。
私が昔、「芥川龍之介」の「みかん」や「くもの糸」を学校で教えられたのは小・中どっちだったろう?
      太宰治の「走れメロス」は、確か小6か中1時代に習いました。
      二大作家とも、「自殺」であったと、私は教えられました。

 時代によって、先生方もうっかり自殺などということを言ったら、あとであちらこちらから苦情が来る時代です。
下手なことを言えない先生方も、小鳥やすずにでもなって飛んだり、鳴いたりしたいことでしょうね・・。よほどタフでなければやっていけない大変な時代の中の職業だと思います。「学校指導要領の理念」の「生きる力」はまず、親の生きる力を生活の中から子が学び、教師の指導力から子どもが自信をもらい・・そして生徒が自分自身の描いた人生設計のエンジンにしていくもののような気がします。
   
 「生きる力」といえば昨年、農家のおばあちゃんに教えていただいたことです。

「農園の野菜に降る雨は・・しと・しと・しと・と降る雨がいいのさ・・10日に一ぺんくらいね!雨が多いと野菜の根が弱くなって、土の中に伸びていかないのさ・・」おばあちゃん。
「えええ・・どういうことですか?だって、水分があったほうがみずみずしい野菜ができると思っていましたけど・・ちがうんですか?」私。

「ちがうよ、野菜の根はねー・・自分で水分を欲しがって自分で根を張らせて、水分を吸うために根がのびて頑丈になって、いい野菜ができるのさ・・」おばあちゃん。
「へえー・・!さっそくうちの観葉植物にやってみよう!」私。
結果・・・水を今まで一週間に一度与えていたのを、10日に一度にして、今までの半分の量で与えたら、すべての植物の茎ものびて葉が太くなり生き生きしてきました。びっくり・・びくちゃんです。  それは、ニンゲンにも言えることです。
  自分の生きるために必要な心技体の栄養は、自分自身の根っこから栄養を吸う力が源なのだということです。
         おばあちゃんからすごいことを教えられました。
           これが、本当の生きる力なのですね。



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