大 漁
朝焼けだ 小焼けだ 大漁だ
大羽鰮(いわし)の大漁だ
浜は祭りのようだけど
海のなかでは 何万の鰮(いわし)の
弔いするだろう
*作曲家の浜圭介氏が以前テレビで、金子みすずのすばらしさを伝えていたのが
気にはなっていたのだけれど、今日サイトで初めて鑑賞させていただいて泣いち ゃいましたね。
漁師の大きな喜びである大漁は、魚にとっては大きな不幸。
大漁・大漁・大羽鰮・大漁の「大」4つで読者の心は鼓舞してしまう。
そして・・浜は祭り・・大賑わいのイメージに誘う。
・・・のようだけど・・で、まるでひとごと。
自身のニンゲンの喜びから、第三者的着眼、魚たちの悲しみの立場に変わる。
明のピークから韻への急降下
ニンゲンの生存の立証と、自然界の生存の反証は見事です。
こんな味わいのある句が創れたらなー・・。
アジの干物でも食べると・・句に味わいができるかしらねー・・na 訳 nai.
私は不思議でたまらない
明治36年生まれ、26歳で自らこの世を去った金子みすず(童謡詩人)の世界が静かなブームになっています。
私は不思議でたまらない
黒い雲から降る雨が銀に光っていることが
わたしは不思議でたまらない
青い桑の葉食べてる蚕が白くなることが
私は不思議でたまらない
誰もいじらぬ夕顔がひとりで ポロリと開くことが
お魚
海の魚はかわいそう お米は人に作られる
牛は牧場で飼われてる
鯉もお池で麩をもらう
けれど海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つもしないのに
こうして私に食べられる
ほんとうに魚はかわいそう
この詩は「ふっと生まれた詩」なのではないでしょうか。
明治36年生まれ、26歳で自らこの世を去った金子みすず(童謡詩人)の世界が静かなブームになっています。
私は不思議でたまらない
黒い雲から降る雨が銀に光っていることが
わたしは不思議でたまらない
青い桑の葉食べてる蚕が白くなることが
私は不思議でたまらない
誰もいじらぬ夕顔がひとりで ポロリと開くことが
お魚
海の魚はかわいそう お米は人に作られる
牛は牧場で飼われてる
鯉もお池で麩をもらう
けれど海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つもしないのに
こうして私に食べられる
ほんとうに魚はかわいそう
この詩は「ふっと生まれた詩」なのではないでしょうか。