goo blog サービス終了のお知らせ 

川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

大漁・・・金子みすず

2008年02月16日 | 川柳

               大 漁

           朝焼けだ 小焼けだ 大漁だ

           大羽鰮(いわし)の大漁だ

            浜は祭りのようだけど

         海のなかでは 何万の鰮(いわし)の

              弔いするだろう

*作曲家の浜圭介氏が以前テレビで、金子みすずのすばらしさを伝えていたのが
 気にはなっていたのだけれど、今日サイトで初めて鑑賞させていただいて泣いち ゃいましたね。

      漁師の大きな喜びである大漁は、魚にとっては大きな不幸。

    大漁・大漁・大羽鰮・大漁の「大」4つで読者の心は鼓舞してしまう。

         そして・・浜は祭り・・大賑わいのイメージに誘う。
         ・・・のようだけど・・で、まるでひとごと。

  自身のニンゲンの喜びから、第三者的着眼、魚たちの悲しみの立場に変わる。

            明のピークから韻への急降下

      ニンゲンの生存の立証と、自然界の生存の反証は見事です。

          こんな味わいのある句が創れたらなー・・。

  アジの干物でも食べると・・句に味わいができるかしらねー・・na 訳 nai.





             

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静かなブーム・・・金子みすず

2008年02月16日 | 川柳
             私は不思議でたまらない

 明治36年生まれ、26歳で自らこの世を去った金子みすず(童謡詩人)の世界が静かなブームになっています。

             私は不思議でたまらない
         黒い雲から降る雨が銀に光っていることが

            わたしは不思議でたまらない
         青い桑の葉食べてる蚕が白くなることが
      
             私は不思議でたまらない
        誰もいじらぬ夕顔がひとりで ポロリと開くことが


                 お魚

         海の魚はかわいそう お米は人に作られる

             牛は牧場で飼われてる

             鯉もお池で麩をもらう
       
              けれど海のお魚は
           
            なんにも世話にならないし

            いたずら一つもしないのに

             こうして私に食べられる

             ほんとうに魚はかわいそう


      この詩は「ふっと生まれた詩」なのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする