SRAの再調整を行った。
アンテナを高く掲げると、同調周波数が高い方にシフトするのでメインコイルを巻き足して共振周波数自体を下げておく。 5回メインコイルを巻き足す。 計75回巻の密巻となった。 ↓の写真。
その時のnanoVNA画像はこちら; 同調周波数は3.510まで下がった。 VSWR最低点は更に下、3.5Mhz以下にある。
むむっ、ボディエフェクトの動き方がこれまでのSRAとは逆だ、ということに気が付いた。 これまではシリンダに手を近づけると同調周波数が下がったのだが、今回のSRAでは逆に同調周波数が上がるのである。 訳が分からないが、シリンダとメインコイルの組み合わせによってはそのような動きになるのかもしれない。 SRAを手で持って高く上げてみると、同調周波数は上に少しシフトすることは確認した。
上にシフトした。
新たに作った4段純伝送線路トランスの4段目(1:16)に繋いでみた。
これは3段目(1:9)の位置
4段純伝送線路トランス(1:16)に接続時の状態
Center=3.500MHz、Spanを100Khzに狭めて拡大表示。 Very Good. これくらいにしておけば上に上げた時に丁度良くなる筈だ。
CMCを付けてみたり、1:9に繋いでみたりを繰り返し、結局薬局、またメインコイルを5回巻き戻して、もとの70回密巻に戻した。 最初の70回密巻に戻す。
最終調整後の状態。 4段純伝送線路トランス1:16、CMC、1m同軸、での状態。
今回のSRAは、並列共振周波数におけるインピーダンスR値が高すぎるように思われる。 トランスでも下がりきっていない。
ツイスト線を1本にほぐして2㎜ピッチのスペース巻にしてインピーダンスR値自体を低めにすることを試してみたかったが、新たに作ってみた4段純伝送線路トランスを取り付けたら良い調整状態となってしまったので、そのまま使うことにした。 いつか、インピーダンスを下げてリンクコイル式のマッチングを試してみたいと思っている。 4段純伝送線路トランスは良いんだが、ちと重いのよね、上に上げるには・・・
実際にFT-891Mに繋いでテスト;
3.508~3.513 Mhz CW打鍵テスト 無線機SWRは3以下
3.538~3.574 Mhz SSB送信テスト 無線機SWRは3以下
で送信OKと判断。
ワッチしてみた;
CW
3.508 Mhz 479~579
3.513 Mhz 479~579
SSB
3.550 Mhz 59/JA1xxx、 55/JK1xxx 大和市
3.541 Mhz 57/
3.553 Mhz 59/
一応出来たんじゃ~ないの? 3.5Mhz用スーパーラドが。
いよいよ、複数本の同軸ケーブルを手元で切り替えるスイッチについて考えよう。 うまく行けば、SRAのマルチバンド化も。