そろそろ電波を発してモールス通信に挑みたいと思っている。 その準備として、Key-Sound(発信練習機)、縦振り電鍵、4チャネルメモリーキーヤー(まだパドル発信練習機の段階)、ピアノ電鍵(エレキ-パドル)、と作ってきた。
実際の発信機への接続は、まだこれからだ。
3アマ免許をとったら無線機も自作しようと、自作無線機の本も買ってある。
だが、いろいろ調べていくと無線の世界ではアンテナがものを言う、ということが分かってきた。 無線周波数によってアンテナの長さやアンテナの形式が違うんだな。
いろんなアンテナを立てるとなると自宅の形状が気になってくる。 我が家は住宅密集地で広い庭もない。 あるのは屋根の上くらいだ。 屋根の上にアンテナ立てることは、昔TVアンテナが腐って倒れたことが思い出される。 最近の台風は風が強力になってきているし・・・あんまり大仰なことはやりたくないし・・・
こんな状態で、何から手を付けようか・・・と思案している。
そこで、今の状態から最も金をかけないで実現できる無線通信について考えたのさ。
先月修理なったKenwoodの FM144/430 MHzデュアルバンドのハンディートランシーバーがあ~るじゃないかっか。 リピーター局とかWires-Xのノード局ってのを使えば、日本いや世界全国のアマチュア無線家と音声で交信ができる。 無線機は高いものは10万円以上する。何十万もするものもある。 手持ちのハンディーを有効に使おっと。
ACアダプタ使えば5W、移動局で電池6Vなら2~2.7Wの送信出力になる。 QRPといってアンテナを工夫して、送信機は出来る限り低電力で出来るだけ遠くと交信を楽しむっていう世界もあるのさ。 QRPとは無線用語で送信出力を下げることを意味するQ符号のこと。 QRP?と打電すると送信電力を下げましょうか?という意味になる。
これに簡単なループアンテナを自作して、高いところに移動すれば、日本中の相手を探しながら音声でもCWでも通信できるじゃ~ないかっか。 2Wのハンディー機でも十分に使いもになるのさ。 ノード局まで電波で届きさえすれば、その先はインターネットでつながるのさ。
ループアンテナはDaisoのパイプクリーナーから安く作れるという記事があった。 このパイププクリーナーはDaisoまで探しに行ったが、既に廃盤になっていてどこのDaisoの倉庫にもないことが判明した。(確認、Daisoにて:2020年10月3日現在) 無けりゃ皮膜付きの鉄の針金でも作れるのさ。
その次に必要なのは3級のアマチュア無線免許・・・モールス通信をするなら3アマが要る。
これはコロナ密集を避ける意味で、E-Learningで約14K円で自宅に居ながら取れるんだ。 最終試験は1時間だけ試験用の端末のある場所に行けばいいんだ。 うちは徒歩13分の駅前にあるのさ。
今4アマは持っているので音声なら今でも開局申請さえすればできる・・・んだが、CW(モールス通信)をやりたいわけさ。
アマチュア無線では使える電波形式というのが総務省で決めている。
主搬送波自体にモールス信号を乗せる形式(電波の断続)が通常のCW(モールス通信)で、A1Aという区分になる。 搬送波自体がモールス符号のツートンに従って断続するので CW(Continuous Wave)という。 A1Aには音声は乗せられない。
その他に、F2Aという電波形式がある。 F はFM(周波数変調した電波の意)で、2というのは、音声電波だけどモールス信号の音を乗せていいよ、という意味。 最後のAは、打鍵によるモールス符号の発出を意味する。 他のクラスはRTTY(テレタイプ)とかパケットとか。
F2A形式なら手持ちのFMハンディー機Kenwood TH-79で、144/430 MHz周波数帯で音声でモールス通信ができるわけだ。 あたかも口笛でモールス符号を送るような感じでね・・・実際にはキーヤーの出す音が乗る・・・まだあまり人口は多くないみたいだが、仲間を増やす楽しみもあるさ。
そこでさらに調べていくと、F2A用エレキ-ってのが見つかった。 つまり、こうなる・・・
ハンディー機で交信相手を音声で探す、CQ CQ F2Aでお願いします。 相手がF2A OKってことなら、その後はエレキ-を使って、声の代わりに、モールス信号でやり取りする。 モールスが聞き取れないという場合は、即座に音声で、今なんて送ったの?とか、ワシのモールス聞き取れる?、というようなことがやり取りできる。 初心者にとっては非常に便利で安心な方法だ。 あまりモールス得意でなくても入っていける。
F2用ハンディーツートンのサイトはこちら:
http://www.hi-ho.ne.jp/hida/keyer0B.htm
これで次の目標が定まった。 よし、F2A用エレキ-キットを作ろう。 エレキ-は2台目となるが、今度は練習機ではなく、実際に発信機(TH-79)につなぐものを作る。 もちろん、練習機としても使える。
運用はこんな感・・・ハンディー機にエレキ-用プラグを差し込んで・・・;(TH-79はΦ2.5㎜のスピーカープラグとΦ3.5㎜のマイクロフォンプラグの親子プラグになってるの)
・エレキ-の、音声 vs CWの切り替えメインスイッチでどちらかを選ぶ
・音声を選んだ場合:エレキ-に組み込みのスピーカー・マイクで交信する。電波形式は F3E。
・CWを選んだ場合: F2キーヤーに組み込みのパドルを使ってモールス信号で交信する・・・キーヤーにはエレキ-パドルがくっついている。電波形式 F2A
パドルはどこ?・・・キーヤーの握りの人差し指と中指の来るあたりに タクトスイッチを2個付けとけばえ~やん。パドルの機能は2つのタクトスイッチそのものなんだな。
・これらを片手でキーヤーを握ったままできるようにする。
逆の手はおそらくアンテナを動かしてたり、相手局のコールサインをメモしたりしているだろうから・・・左右どちらの手でも扱えるようにする
・F2キーヤー内に音声用スピーカー・マイクを組み込む。
音声とCWを即座に切り替えたいのでね・・・
・スピーカー(相手からの音)は、ヘッドホンでも聞けるようにする。 風の強い時や、夜室内で周囲に迷惑をかけたくないような場合 に・・・でも耳に入れるタイプのイヤホンは雑音が大きすぎて使えんわな。 ヘッドホンを使わんと・・・
・スピーカーとは別に、キーヤーのモニター用スピーカーも内蔵する。 こいつは音量調節ができるようにする。
というようなF2Aキーヤー with パドル with スピーカーマイク with ヘッドホンジャック付き、を作ろう。 F2キーヤーと市販のKenwood用スピーカーマイクを合体させればいいのさ。 Kenwoodのハンディーの多くはマイクジャックから何ボルトかの電気を給電するように出来ている。 Kenwood TH-79は、ジャックから3Vを給電できるのでキーヤー側に電池は不要なのさ。 キーヤーは3V~5Vで動くように設計されている。 Kenwoodのハンディーはよく考えてあるね。 ほかのメーカーのハンディー機を使う場合は、この給電の仕組みの接続、回路が違うので要注意。給電なしでキーヤー側に電池を必要とするものもあるんよ。
形状のアイデアも固まりつつある・・・ピストル型。 キーヤーの回路も入手した。 スピーカーマイクも買った。 キーヤーに使うPICというICも入手した。
これで、また、しばらくStay Homeで遊べる・・・
PICの入手について:
PICというと、自分でマイコン用プログラムを書き、それをテストしてアッセンブルし、ICに焼き付ける、という一連の作業をする事例がたくさんあるが、それをやるとなると大変な労力と時間がかかる。 もともとワシはプログラミングの世界で生きてきた人なので、やれば簡単にできる・・・が、面倒だ。
そこで調べてみると、焼き付け用のHexファイル(テスト済み、アセンブル済み)さえあれば、焼き付けを代行してくれるショップが見つかった。 幸いキット用のHexファイルは公表されている。
ここでは、PIC費用は実費(¥100前後)、焼き付け費用(1個につき¥100)、プラス送料負担。 大事なのは PIC 1個からでもやってくれる、という点。 いまどきありがたいショップじゃ~あ~りませんかっか。