館山の砂浜で冷凍した小アジをつけて投げ込み釣りをする倅・・・
生きたアジやキスを釣るのには時間がかかる・・・いつでも手に入る死にアジを使いたい・・・冷蔵庫で冷凍保存もできるしね・・・
いつも家族連れで来ている倅にはまとまった釣りの時間が無いのです・・・かわいそう・・・だから、細切れの時間で用意できる冷凍アジを使った釣りになってしまうのです。
期待しているのはマゴチやヒラメ・・・ほかの大物でもいい・・・なんでもいい・・・釣れれば・・・
夏に海水浴で潜ったときに、クロダイやヒラメ、マゴチにダコ、などを目撃しているらしい・・・
だが・・・いつもエサは何者かにかじられて骨だけになって帰ってくる・・・かじられるということは何かがくってるということ・・・
こりゃ~イカだぜ・・・きっと・・・砂浜にはコウイカの背骨がちらほら打ち上げられている・・・アオリイカじゃなくてコウイカなのかな・・・
ということで、この状況に合わせた釣り仕掛けと釣り方を考案することになった。
1. 生きアジでも死にアジでも(他の小魚でも)使える仕掛け
2. マゴチやヒラメも釣れる仕掛け
3. イカが食っても釣れる仕掛け
4. ぶっこみ釣りでも浮き釣りでも使える仕掛け
5. 砂浜でも深場でも使える仕掛け
イカ釣りたければエギングやればいいじゃね~か! というご意見が聞こえるような・・・
でも、エギングって疲れるでしょう? 一日中竿を上げたり下げたりするのは・・・ちょっと・・・と思う人もいるでしょ? 投げ込んどきゃ釣れるってのが理想だよね・・・
外道にヒラメが釣れる方が楽しかっぺ?・・・
もちろん、エギも、エギに死にアジを背負わせる仕掛けも持ってはいるんだわ・・・はは・・・
そこで考えたのがこれ・・・
開いたら図をもう一度クリックすると大きくなって見やすいですよ。
図解説
普通の泳がせ仕掛け(左の2つ)は、飲ませ針というもので、掛け針1本だけ、あるいは、掛け針に孫針が着いているものがある。
小魚を飲み込むターゲットは、このいずれかの針を飲み込むので釣りあげられるわけです。
ワシはこの2本バリの泳がせで、ヒラメやエイを釣りました・・・ハイ
ところが、この普通の泳がせ仕掛けでは、イカが小魚を食っても釣れない。 餌が骨にされるのを待つだけなのです。
考案した仕掛けは、掛け針移動仕掛け・・・です。
掛け針がターゲット(ヒラメ、マゴチ、イカ、等)によって引っ張られると、掛け針は幹糸に沿って移動します。 ふつうは竿とは反対方向に引っ張るよね。
すると、次に控えている針にターゲットが引っかかる、というメカニズムです。
その作り方は、こうです。
掛け針は、回転ビーズ(Lサイズ)によって幹糸につながっています。 回転ビーズは上下方向と、左右方向に、極小の穴が開いていて、通した糸にコブを作ると抜けずに止まります。 よく三又サルカンの代わりに使われます。
掛け針のハリスを回転ビーズの横穴に通して固定します。 仕掛けの幹糸を縦穴に通します。 このままですと、回転ビーズは幹糸に沿って上下に自由に動きます。
海釣りで、道糸に浮きをつける際に、しもり玉、浮き止め糸(絹糸などを幹糸にネイルノットで結ぶ)というように配置しますが、この浮き止め糸の原理を利用します。
回転ビーズは、いわば、しもり玉でもあるわけです。
浮き止め糸1式だと、簡単に動いてしまい、小魚をつけて投げ込む際に、掛け針は下の方に移動してしまいます。 投げ込まずに、小魚を手にもって近くにポンッと投げるような場合は、浮き止め糸1式の方が、ターゲットが引っ張った時に、小さな力でも移動するので有効だと思われます。
が、投げ込みを前提している以上、掛け針が簡単に動いてもらってはこまるのです。 そこで、浮き止め糸を2式つなげて配置すると、簡単には動きません。 強い力で引くと動きます。 ですから、あんまり勢いよく投げ込むと、掛け針が下に移動してしまうかもしれませんから、適度な大きさの小魚を適度な力で投げ込む必要があります。
浮き止め糸は手で移動できますから、エサの小魚の大きさによって孫針との間隔を調節できます。
孫針にオプションを設けました。 (普通の孫針は省略)
ルアーの3本足フックを孫針とするもの。
これは掛け針を引っ張るイカ、または、掛け針を飲み込んだヒラメやマゴチが、掛け針を引くと、下の3本足フックに引っかかることを狙っています。 場合によって、この孫針をターゲットが直接飲み込む場合にも有効です。
カン付フック+エギ用フック
カン付フックを孫針として、小魚の背中、腹鰭の脇、アジの場合ゼイゴなどに刺します。 エギ用フックをそこから2㎝程度垂らしておきます。
掛け針、孫針を飲み込むターゲットはこれで釣れます。
イカの場合、小魚すなわち掛け針を引っ張りますから、その段階で合わせを入れることで、掛け針が下に移動し、同時に孫針のカンの中を通っている幹糸も合わせによって上に動きますから、カンの穴に向かってエギ針が勢いよく動きます。 そこでイカがエギ針にひっかかるという寸法です。
問題は、合わせを入れずに放置しておいてもイカが掛け針を引っ張るか否かということです。 ですから、浮きをつけないぶっこみ釣りの場合は、時折、から合わせを食らわせるのが効果的かと思います。
3本足フック+エギ用フック
孫針に3本足フックを取り付けた理由は、ぶっこみ釣りで放置しておいた場合に、イカが自発的に孫針に触り引っかかることで釣れる、あるいは、逃げようとして3本足フックを引っ張ることで、その下にあるエギ用フックに引っかかることを狙っています。 3本足フックはカンに幹糸を通すだけで、固定されていません。
このカンの位置が効果を左右すると思います。 なぜなら、合わせをくらわすと、その位置に向かってエギ用フックがぶっ飛んでくるからです。
合わせのタイミングを知りたくなるでしょっ?
・・・
だから、ぶっこみでも浮きをつけてぶっ込んでおけば・・・合わせられるよね~
おすすめは、浮き付ぶっこみ泳がせ釣りです。 ターゲットは、アオリイカ、ヒラメ、マゴチ、その他、です。
ということで、イカ、ヒラメ、マゴチ、などを狙った掛け針移動式の泳がせ仕掛け完成で~す。
近く、実釣にて効果があれば報告することにいたしましょう・・・