ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第 125号、陰山メソッド

2005年10月31日 | 教育関係
教育の広場、第 125号、陰山メソッド

 昨年『学力をつける本』とかいう書名の本を出して評判になった
陰山英男さんは、今年(2003年)の4月からは公募でどこかの小学
校の校長になったようです。

それはともかく、陰山さんのやり方は「陰山メソッド」と言われ
、陰山さんは「母親たちのカリスマ教師」だそうです。その陰山さ
んがニュースステーションに生出演するというので、VTRにとっ
て見てみました。2週間くらい前のことだったと思います。

それを見た感想を2つ。

第1に、やる気のある人は結果をみて反省し工夫をするものだと
いうことです。

陰山さんも、その百マス計算のやり方で、同じ問題を2度やる今
の方法にたどり着くまでにはいくつかの前段階があったようです。
つまり、「結果を見て、微調整をしながら、完成させた」というこ
とです。

やる気のある人は皆こうして「自分のやり方」を作り上げていく
のだと思います。逆に、人に語るものがなく、「結果を見て改善し
ていかない人」はやる気がないのだと思います。

ただそれだけの事だと思います。

第2に、ニュースステーションの人達は陰山さんに「なぜ校長に
なったのですか」という質問をしませんでした。その質問は専ら陰
山メソッドに絞られていました。

なぜでしょうか。ニュースステーションの人達に「学校は校長で
8割決まる」ということがその重要性の割に理解されておらず知ら
れていないことについて、問題意識がないからだと思います。

陰山さんが4月から校長を勤める小学校には、今年は昨年の2倍
だったか3倍だったかの新入生が来たそうです。その地方で学校選
択制が取り入れられたからです。

やる気とは何か、ジャーナリストにとっての問題意識の重要性に
ついて考えた次第です。

(2003年06月02日発行)