福光Cafe

目覚めの珈琲、癒しの珈琲、希望の珈琲など淹れたての香りをのせてお届けします。

月刊寺島実郎の世界

2009年01月25日 | コーヒータイム

「全員参加型秩序」

様々な立場、背景の人々が自ら発信する姿。しかも理念性のある意見。

軍事力による均衡とは正反対の、比較平和主義こそ、この混迷の時代にとって

大事な視点である。

日本こそ核を持たない国の代弁国として、核を持つ常任理事国に対して

平和の意見を言える国である。

世界経済の不安の中、日本全体が悲観的になっている。

円の価値が上がっている今こそ、円高を戦略的に活用すべき時であり、

世界に対して円の価値を高めておく必要がある。(対ドル25%も価値が上昇)

輸出依存の企業以外は円高追い風になっている。

特にエネルギー関連企業こそさらに技術力を世界に対して発揮すべき。

 

「日本人で初めて世界一周をした人」

長崎に日本で初めて気球を打ち上げた記念碑がある。

1805年ロシアからのレザノフ使節に同行してきた医者達(4人)が、

和紙で作った気球を打ち上げた場所との記録。

これに似た記録を、以前寺島氏はロシアのサンクトペトルブルグで発見していた。

それは、宮城県仙台の漁師が太平洋で難破し、カムチャッカ半島に流れ着き、

彼らはユーラシア大陸を横断してサンクトペトルブルグまで連れて行かれ、

そこでロマノフ王朝の王とともに、パリから来ていた気球師達が気球を上げるのを

見たという記録。しかも1803年の出来事。

つまり彼らはレザノフ一行とともに長崎へ送り返されていたことになる。

さらに1705年の記述として、大阪の漁師「伝兵」がカムチャッカ半島に流れ着いて、

ロマノフ王朝からサンクトペトルブルグに日本語学校を建設する命を受ける。

このようにロシアは昔から極東に対する興味を抱いていた。

ペリー浦賀来航が近代史の幕開けと思われているが、アメリカ・フランスよりも古く

日本はシアとの接点があった。

その意味で、この歴史観からロシアとの安定的な関係を結んでいく重要性もある。

 

 

 

 

 

 

 


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