「私も変わらなければならない」
「民主党も風だよりの今のままでは駄目だ」
小沢党首が民主党の党首になった時の第一声である。
今回参議院議員選挙を直前にして、変わったのだろうか?
野党ではなく、政権準備党として政権を奪取できる力を
蓄えてきたのだろうか?そこが知りたい。
(今回の参議院議員選挙の結果だけでは現実的には政権云々は言えないし、衆議院で過半数を取らない限り無理であるが)
果たして現実は?
■この6年間で党首は5人も代わっている。
■不祥事に絡む議員辞職は8年間で30人
■議員・党員・職員の逮捕者は7年間で50人
あまりにも多くないですか?自民党も結構ニュースになるが、
ここまでは多くないよ!
変わったのはこれだけですか?
私が記憶している限りほとんど実績らしい実績は皆無。
わずかに「がん対策基本法案」提出の時、小沢党首が自らがん
治療を行なっていたため、この事と政治は区別しなければなら
いと言って民主党も賛成し成立した。
『政権与党と違って野党の場合には、実績を残せない』と言って
きたがそうだろうか。
本当に国民のためを思い国民のために必要な事項であれば、
必死になって役人を説得し、財源を確保し、法案を提出し、
与党にも協力を仰ぎ、国民にも納得してもらえば法律はできる。
そのためにも日常的に国民の声を収集するべく、現場を歩かな
ければならないだろう。
TVに出て格好をとるだけの政治では駄目だ!
小沢党首が言った「今のままでは駄目だ」は、まさに日常活動と
して現場の声を聞けとの叱咤であったはず。
ところがどっこい。今回の新潟中越沖地震の義援金活動を、
水戸黄門になぞり「珍道中」とブログに書き込む議員。
渋谷区の温泉スパ爆発事故のときには自民党・民主党区議が
まさに救助活動をしていた時間に近くで祝賀会をしていた。
過去(岡田代表の時)JR西日本福知山線脱線転覆事故の時、
JR西日本の車掌主催の懇親会に衆議院議員が出席。
また、参議院議員17人がゴルフコンペを行なっていた。
一大事の時にこれだもの、ましてや日常は押して知るべし。
次に小沢党首の番。
「私も変わらなければならない」と言いつつ、選挙対策として
個人行脚を重ねたのが、古巣の後援会・団体組織。
自民党を割り飛び出したはずが...。
まして本会議採決時に欠席とは、昔と変わっていない。
要するに何も変わっていないのだ!
あの永田偽メール事件のどん底から何も変わっていない!
あ!忘れてた。変わったのもうひとつあった。
選挙が近づくたびに変わる公約・マニフェスト。
国民との約束事だから、その都度リセットしてはいけないのだ!