福光Cafe

目覚めの珈琲、癒しの珈琲、希望の珈琲など淹れたての香りをのせてお届けします。

「気づき」の力 ― 生き方を変え、国を変える 柳田邦男著(新潮社)

2008年10月31日 | 読書



「気づき」の力 ― 生き方を変え、国を変える 柳田邦男著(新潮社)
 

いま、変わるために必要なこと。 ―――

“ 今求められているもの、それは価値観の転換であり心の持ち方の転換だ。

  それ以外の何ものでもない。そのことに「気づく」必要がある ” (あとがきより)

“ エッセイという形で文章を書くには、言語化する前に、まず自分が対象を

 どのようにきめ細かく見ているか、そして見る自分は対象にどのような意味を

 見出しているか、その「見る眼」と「気づき」が大事だ。

 一口で感性と言うことができよう ”

“ この絵本が今の時代に語りかけているテーマを一言で言うなら、それは、

  ≪孤独な時間の大切さ≫ということになろう。

  なぜ、「孤独な時間」は大切なのか。答えは簡単だ。人は孤独な時こそ、

  とことん悩んだり、苦しんだり、寂そう感にとらわれたりして、それらを乗り越える

  ために懸命に考えるからだ。逆を言うなら、人は孤独にならなければ、真剣に

  「考える」という経験をしないで過ごしてしまい、考えるという「心の習慣」が

  身につかないだろう ”

“ 「なぜこの大人向けの本で絵本の話を延々と」などと言うなかれ。

  想像力や感性の枯れた大人にこそ、絵本はその再生の特効薬なのだから ”

<「さよなら」と、キツネがいいました。「さっきの秘密をいおうかね。
  なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
  かんじんなことは、目に見えないんだよ」>(サンテグジュペリ『星の王子さま』)

<目に見えるものに価値をおく社会と、目に見えないものに価値をおくことができる
  社会の違いをぼくは思った。そしてたまらなく後者の思想に魅かれるのだった。
  夜の闇の中で、姿の見えぬ生命の気配が、より根源的であるように。>
  (星野道夫『森と氷河と鯨 ワタリガラスの伝説を求めて』)

“ 「父親である柳田さんが内観を受けることが、息子さんにとって意味があるか

   どうかは、私にもわかりません。問題は、柳田さんが崖っ縁に立たされて、

  もうこの先はない、というぎりぎりの切羽詰まった心境になって、その中で結果の

  ことなど考えずに、全身を投げ出すくらいの覚悟で内観を受けるなら、意味が

  出てくるかもしれません」 ” 
  (精神科の治療を受けている息子の父親として、内観を受ける事を医師から
   進められた事を、臨床心理学者である河合隼雄先生に柳田氏が質問したこと
   の返事)

<人生には時に「100点以外はダメなときがある」ことを知る必要がある。
  努力を続けてきた、という人のなかには、常に80点の努力を続けてきている
  人がある。確かにその人の「平均点」は人並み以上どころか、大変に高い。
  ところが、100点以外はダメ、というときも80点をとっていては駄目なのである>
  (河合隼雄『こころの処方箋』)

“ 最近の自分の文章を読み直してみると、事故や事件や社会問題について論じて

  いても、ただ論理的に分析しているだけでなく、関係する人々の心の動きや

  生き方や価値観などを直接論じなくても視野に入れていることが感じられる。

  それは河合先生に背中を押される思いで書いているからだと思う ”

 

 柳田邦男氏の講演を聴いて感じたことだが、以前の書物にはなかった「心のさま」

 が感じられたのは、このような含みがあったことが解り、納得した次第である。

 河合隼雄氏の「100点以外はダメなときがある」のくだりは、『リーダーシップ原論』

 のなかでいわれていることに通ずるものがある。

 「いつも100~120%の力を出すことが大切。

 50、60%の力で、できることばかりして いたのでは伸びなくなる」

 『自分の壁』に挑戦していかなければ、いつまでたっても壁は破れない。

 


 

 

 

 

 

 

 

 


こころが枯れていないか...。

2008年10月26日 | 出来事

午前中、障がい者小規模作業所「コーヒータイム」を訪問した。

以前より代表Hさんから、紅葉季節限定で休日もオープンするので、

ぜひコーヒーを飲みに来て下さいと誘われていた。

パソコン雑誌を持込み、小一時間ほどくつろいできた。

焙煎豆を挽いてサイフォン式で入れるおいしいコーヒーでした。

コーヒーを淹れてくれた若者におじぎをしながら “おいしいよ ”と言ったら、

はにかんで、“ ありがとうございます ”と返してくれた。

庭の植木の葉もほんのり色づきはじめてきた。

作業所のH君も元気にラベンダーの香袋作りをしていた。

H君から2人の作業所仲間を紹介された。一緒に仲良くやっているとの事。

代表と作業ボランティアの方に当面のお願いができた。

補助金がない中、これからも頑張っていけますようにと祈り、コーヒーの香りを

引きずりながら作業所を後にした。

午後は相方と柳田邦男の講演を拝聴した。

何冊か執筆本を読んでいたが、絵本を翻訳したり絵本についての講演に携わって

きてからの氏は知らなかったので、変わったことに改めて気づかされた。

以前の本には先鋭的な部分を感じていたが、今は心に響く言葉に感動した。

心に残ったフレーズは、“ こころが枯れていないかは、絵本がバロメーターになる ”

「心が貧しい」よりいい表現だと思った。

 

 

 

 

 

 

 


月刊「寺島実郎の世界」

2008年10月25日 | 出来事

月刊「寺島実郎の世界」10.19 OA

10.26 OA ~ “ 国際連帯税について ”

今、アメリカ発サブプライムローン問題によって、結局アメリカを中心とした国々だけ

では世界の問題を解決してゆく力はなくなってきたことが鮮明になってきた。

グローバル化の中で、地球規模問題解決の新たな枠組み作り、新たな対処のシス

テム作りの機運が出てきている。

日本でも今年2月に超党派議員による「議員連盟」が設立された。

アメリカ付属ではなく、日本独自の世界へ向けたアピールを発する“ 場 ”は大事だ。

国際刑事裁判への加盟もしかりである。

 

 

 

 

 


懐かしい私のレコードからⅠ

2008年10月24日 | 音楽
田島裕子 ヴァリエーション 「想い出の季節の中で」


私が某家電品販売卸会社に就職し、製品を勉強する良い方法が、家電品店舗の売場

で接客するのが一番との事で、某百貨店家電品売場にヘルパーとして派遣された。

今ではメーカー、販売会社からのヘルパーは原則自粛されている。

その時初めての月給で買ったのが、このレコードです。

ヤマハポプコンで入賞したのが、「田島裕子」さん。

この百貨店で弊社メーカーの売場コーナーを設置し、オーディオ製品を3セット

販売したのが思い出される。

自前でこのレコードを持込み、この歌を流していた。






こんなんじゃなかったんだが...。

2008年10月19日 | 出来事

今日は相方が結婚披露宴に呼ばれていたので、送迎の合間に友人巡りを。

しかし、3人とも外れ。

しかたなく、お昼は玄米五穀のご飯とみそ汁、和風健康野菜らしきメニューの

ランチを食べようと、そのお店へ行ったら第三日曜日だけ休業でした。

今日はついてないなと思いながら、結局ラーメンになってしまった。

麺の太さを選べるお店なので、太麺をチョイスし辛子味噌で食べた。

そういえばラーメンを題材にしたコミックマンガで、腰のある讃岐うどんを麺にし、

アレンジしたラーメンスープとの融合した新しいらーめんを開発した場面があった

のを思い出した。太麺が流行っているのかな?

ゆっくりコーヒーを飲みながら、音楽を聴き、本でも読みたいと思い、しばらくぶりの

“喫茶店”へ。

しかし、子供づれのお客が多くて音楽よりうるさいくらい。

以前は音楽を聴きながらゆっくりできたのになあと思いながら...。

最近は、静かに音楽を聴きながらコーヒーを飲めるところが少なくなった。

 

 


10月も半ばに...。

2008年10月12日 | 音楽

休んでいたら10月も半ばになってしまった。

街路樹の葉も色づき始め、紅葉の季節となってきました。

カメラを持参していくのをいつも忘れてしまう...

本日は音楽だけリンクします。

季節をイメージしながら聴いて下さい。

 

♪枯葉の中で  上品チエ

♪風になりたい 川村ゆうこ 

♪少し遠出をしてみませんか 浦部雅美

♪瑠璃色の地球 松田聖子