福光Cafe

目覚めの珈琲、癒しの珈琲、希望の珈琲など淹れたての香りをのせてお届けします。

ボンボンの恫喝ほど滑稽なものはない

2011年07月04日 | 政治・経済

松本 龍復興担当大臣は、宮城県を訪れて村井宮城県知事を叱責。

自分より先に席についていなかったのが面白くなかったのか。

自治体行政の長を恫喝まがいの叱責をする様は滑稽に映る。

さらにマスコミへの牽制も笑える。

記事にしないで、映像を流した東北放送に喝采!

http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk&feature=player_embedded



松本 龍復興担当大臣
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%BE%8D_%28%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%29


親の代からの松本組の顧問であり、大株主。

菅内閣閣僚資産でもダントツの8億。

ガレキ処理に松本組が絡んでいたら、閣僚にいることは問題視されるかも。

人権擁護に力を発揮していたというが、開放同盟・で活躍?していたのね。

私は政局は嫌いだと発言していたが、内ゲバは好きなようです。

こういう輩は絶対好きになれないのでアップしました。

 

 

 

 

 


やっと欺瞞政治家の終焉

2011年06月08日 | 政治・経済

【森田実の言わねばならぬ】

2010年6月11日に菅首相が行った所信表明演説には、菅政治の本質を解く鍵がある。

所信表明演説の中に、菅直人氏の政治家人生において影響を受けた三人の名が出てくる。

市川房枝(参議院議員、女性解放運動のリーダー)、松下圭一(法政大学教授、政治学者、社会党右派のブレーン、江田三郎氏に近かった)、永井陽之助(東京工業大学教授、政治学、現実主義の外交論者)である。

だが、菅氏が三氏から学んだのは、三氏の「成果」のみであり、「成果」をもたらした三氏の精神を学ぼうとしなかったことは、多くの関係者の証言によって明らかにされている。

菅氏は輝いた人の「光」のみをつまみ食いし、「光」を生み出したきびしい「努力と精神」を受け継がなかった。菅氏の人生は、接触した人々を利用し、踏みつけにしたパフォーマンス人生だった。

(中略)


菅氏の政治家人生には、理想や理念が感じられない。

ただあるのは、その時その時を切り抜ける狡猾でトリッキーなテクニックだけである。

この底にあるのはクールハートである。ウォームハートではない。

 

 

【勝手な真似をすると国家は牙を剥き出す】

「菅政権は僕を逮捕しようとした」…

福島原発の惨状をビデオ収録しTVで報道した青山繁晴氏が衝撃の事実暴露

http://blog.livedoor.jp/newsslash/archives/3276425.html

 

退陣時期についていろいろ語られているが、この総理に花道退陣はいらない。

即退陣を願う。

 

 

 

 


与党が具体的政策を示すのが基本だろ

2010年07月05日 | 政治・経済

投票日まで一週間足らずとなりました。

相変わらず消費税10%ばかりが、前面に出た議論ばかり。

あくまでも消費税は、「強い財政」「強い経済成長」「強い社会保障」のセットを

全体で議論する上での、最終手段でしかない。何で一番最初の入り口なの?

さらに最近示された「強い」3点セットの新戦略・中間報告を見てみると、目標はある

が具体的な財源試算が示されていない。

※2015年基礎財政収支のGDP比赤字半減、2020年黒字化。

そもそも、来年度予算を今現在考えたときに、国債44兆円抑制のしばり。

来年度マニフェスト実現分。社会保障費増分。これらで約12兆円不足。

この時点で、消費税増税分5%では追いつかない。

さらに、上記の目標を達成するためには、2020年で約21兆円不足。

また、月額7万円の最低保障年金の創設には、19兆円もの新規財源が必要。

要するに、消費税の議論を呼びかけても、全く意味をなさない。

3点セット全体のビジョンを、民主党が具体的政策を示し、野党に対案を求め、

それで与野党協議をするのが、政権与党の基本姿勢と思うが。。。


ともかくも、国会議員は年間2000万円もの報酬が、我々国民の税金から

支出されている。国民のために働かない国会議員は、一番のムダである。

今回の参院選で選ばれる国会議員の任期は6年。

1億2千万円のムダが出ないようにしっかり見極めたい。

即戦力にならない立候補者は、その時点でカットだね。


さらに、民主党は先の衆院選でのマニフェストに記載された重要政策が、

今回は削除されたり、修正されたものが多すぎる。

しかも、消費税10%のように唐突に発言されるに至っては。。。


【アサヒコム】 http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1


【毎日jp】 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100705k0000m070114000c.html

 

 

 


ここまで堂々とされると何も言えねえ!

2010年07月02日 | 政治・経済

消費税ばかりの論で面白くない。

国会論戦のないまま選挙に突入したからね。

各党の政策・実績をしっかり見ていきたい。

勢い、言葉だけでは国民の生活は守れない。

ところで、二階堂さんでこんなの見ました。

そういえばしばらく読んでなかった。ここまで落ちぶれたのね。


 

 


身内からも批判続出

2010年06月30日 | 政治・経済

『2010年度内に消費税に関する改革案を取りまとめる。
当面の税率は自民党が提案している10%を一つの参考にしたい』

『自民党が提案している10%を参考にしたい。
そのこと自体は公約と受け止めていただいて結構』

『消費税を含む税制改革の議論を各党に呼び掛けるところまでが私の提案』


消費税の公約も、消費税の使いみちも、完全にぶれまくりです。

これに対して、小沢前幹事長が静かにできずに遊説先で批判しまくり。



ニュースの深層
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/761


ニュースの深層
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/776


永田町ディープスロート
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/753


田原総一朗
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100630/234418/

 


 

 

 


やはり公約撤回か?

2010年06月27日 | 政治・経済

消費税を含めた与野党協議までが私の提案だと。

鳩山前首相に続いて、公約撤回か。

最後は消費税の発言は、公約ではないなんてね(笑)

 

YOMIURI ONLINE
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100627-00000382-yom-pol


世に倦む日日
http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-329.html


泥酔論説委員の日経の読み方
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20100627


国民を裏切った審判は7.11

2010年06月26日 | 政治・経済

【マニフェスト】

去年の衆院選はマニフェスト選挙で、数々の国民向けの政策をちりばめて、

政権交代を成し遂げた。今回の参院選は、消費税一色の選挙争点。

どこもマニフェストを叫ばないのはなぜ?

子ども手当満額支給、農家への戸別所得補償、高速道路無料化、ガソリン税

の暫定税率廃止、基礎年金の全額税方式、後期高齢者医療制度の廃止

※マニフェストには載せていなかった、「普天間基地移設」の迷走。

これらマニフェストに載せた財源は、ムダを削れば20兆円を生み出せると豪語。

しかし、捻出できなかったうえに、赤字国債を増やしてしまった。

マニフェストは破綻したも同じ。だから、前面に出さないのか。

 

【財政再建・消費税】

ムダを削れば、財源は捻出できるから、4年間は消費税増税は必要ない。

こう言って、衆院選を戦って政権交代したのです。

それを菅総理に変わった途端の、消費税増税発言。

しかも、社会保障の充実にとの明確な使い道を提示せず、財政再建が必要

ギリシャのようにならないためにとの、脅迫にも似た論理で増税しないと破綻

するかの如く発言するに至っては、あいた口がふさがらない。

さらに小賢しいのは、すぐに値上げになるのではない。

2,3年の議論を経て、いろいろな手続きを踏んで施行するため、しばらくは

消費税増税の実施にはならないと、火消しに躍起だ。

さらにまた、過去「年金問題」時に、消費税を5%値上げして、最低保障年金制度

のシステムを作ると言っていたのは、どうなってしまったのか。

鳩山前首相のように、公約ではないとは言わないだろうね。


これら、国民に約束をして政権交代したにもかかわらず、実現不可能に

なりつつあることの“裏切りの審判”は、刻々と迫っている。


 

泥酔論説委員の日経の読み方

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20100625

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20100626


二階堂ドットコム

http://www.nikaidou.com/archives/3085


民主党検証wiki 民主党がパチンコ保護をする報道されない理由
http://www12.atwiki.jp/nomore-mns/pages/20.html


時評コラム 田原総一朗

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100624/233502/

 

 


菅総理の“沖縄切り捨て確信あふれる放言”

2010年06月22日 | 政治・経済

小沢一郎・鳩山由紀夫に続いて、菅総理もやはり変われなかった。

菅首相の所信表明演説に対する各党代表質問のお答も、自分の気持ちを抑えた

回答でしたが、副総理時代の本音発言が身内から批判を浴びてしまいました。

身内である喜名昌吉参議院議員(沖縄県連代表)が、今月出版した著書「沖縄の自

己決定権」の中で暴露している。

喜名氏『沖縄問題をよろしく』

菅氏『沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチし

たくない。もう沖縄は独立したほうがいい』と、放言していた。

すなわち、「基地問題は解決できるわけがない」「基地は背負うしかない」との本音が

垣間見れる。

菅氏のこの言葉を受けて、喜名氏は『半分ジョークにしろ、そういうことを副総理・財

務相で、将来首相になる可能性もある彼が言ったということ、これは大きい。非公

式であったとしても重い』と、記している。

所詮、彼の放言は沖縄県民の苦しみ、悲しみの想いをないがしろにするものだ。

明日の、「沖縄慰霊の日」に出席するらしいが、彼の過去からの放言癖は、首相に

なっても治らない。沖縄県民からの怒りは避けられないだろう。


産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100615/plc1006152358024-n1.htm

 

 

 

 

 


現実生活の政治を行ってほしい

2010年06月19日 | 政治・経済

さながら消費税10%の攻防戦の様相。

自民党は消費税10%を目安に、福祉の社会保障充実に当てることを明記。

民主党はマニフェストに数字を明記せず、菅総理が10%を参考にするという戦術。

しかし、民主党はそもそも、昨年の衆院総選挙で、総予算207兆円を無駄削減で、

20兆円の財源を確保するといって政権交代し、「4年間は消費税増税はしない」と、

増税を回避していたではないか。

にもかかわらず、それを税収の落ち込みを理由に、突然の消費税増税の論である。

民主党の反省、総括のないままの『チェンジ』はこればかりではない。

「金と政治」 「名ばかりの政治主導」 「ガソリン税の廃止撤回」 

「子ども手当の満額支給撤回」 。。。

。。。6月1日、鳩山前総理は口蹄疫対策で「対策に万全を期す」と発言。

。。。6月2日、退陣表明。。。。?

参院選挙至上主義の何ものでもない。『国民の生活が第一』ではなかったのか。

 

【おまけ】
菅総理発言を、小さな親切で修正しておきました。

「官邸こそ修業の場」 → 「現場こそ修業の場」

「リーダーシップを発揮するためにも私を信頼してください」
 → 「私が国民の先頭に立ってリーダーシップを発揮します」

「最小不幸の実現」 → 「国民の最大幸福を実現」

 

産経新聞
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/405647/

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100615/plc1006152358024-n1.htm

 

 

 

 

 

 


あ~菅ちがい 国民にはかなわない!(にんにくCM)

2010年06月05日 | 政治・経済

鳩山から菅へ。

人事も反小沢色のメンバーで固めた。

これで「新たな民主党」ということで、10ポイントも支持率上昇とは。

また失望しないように祈るばかりです。


 

菅新首相に期待57% 緊急世論調査、民主支持急上昇 【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060501000475.html


世に倦む日々

http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-312.html


二階堂ドットコム

http://www.nikaidou.com/archives/2597

 


しょせん権力闘争のドラマ

2010年06月04日 | 政治・経済

政治はゲームのようにリセットして、新しく再度出発はできない。

菅総理になって、いかにも、なんでもやってくれそうなマスコミの対応、、、。

「経済成長」「財政再建」「社会保障」をワンセットにして取組むとな。

鳩山総理の時と同じように、ハードル高くしないほうがいいよ。

せっかく政権交代したのだから、4年間で実現していくと宣言したら。

与党の政権運営の大変さを、じっくりかみしめながら、、、。

ところで、小沢の「辺野古」の土地は、基地決定すれば金を生む。

政治家じゃなく、「不動産屋」だね。

引退しない限り、「クリーン民主党」は実現しない。

それとも、民主党から出るか。

 


政治は一寸奉仕

2010年04月29日 | 政治・経済

ジャジャ~ン! 3ケ月振りにならんとするほどの久しぶりの更新です。

眠っている間に、鳩山政権は迷走、眠走、無謀走の限りを尽くしておりました。

よく政治の世界は “一寸先は闇” と言われてきましたが、なんてことはない。

政の軸足を「国民」の目線にしっかり置いておけば、やることは唯一つ。

国民への奉仕の何物でもない。

軸足を政局という所だけに置くから、その先が見えなくなり、暗闇となるだけ。

とりあえず私自身のことを言えば、高速道路の無料化は絶対やってもらうからね!

仕事柄、大変なんだよ。


首相の椅子を蹴った政治家に学ぶ

2010年02月09日 | 政治・経済

昔、リクルート事件で失脚した竹下 登。

その後の首相にと推薦されたが、「表紙だけ変えても何も変わらない」と言って

首相の座を辞退した政治家『伊東正義』。

資産には縁遠く、持家も一般庶民の標準的な家の大きさだった。

今、子鳩と称する二人の政治家の資産・政治資金を取巻く疑惑は、一区切りが

ついても国民の目からは怪しい扉の土蔵に見える。

隠れた“死に金”を、法の網をくぐり“生きた金”にした。

二人はこのまま参院選に向けて続投とのこと。

子鳩さんに孔子の言葉を贈りたい。

“君子は義に喩えり、小人は利に喩える”

『人格者は正しいことを基準にし、器の小さい人は利益を優先する』

 

 

 


佐藤 優対談<オンザウェイジャーナル・・・高野孟万華鏡>

2010年01月14日 | 政治・経済

佐藤 優の直近話を聞きたかったので、括ってみたら。。。

時々聴いている【オンザウェイジャーナル】<寺島実郎の世界>

<高野孟万華鏡>で年の始めに対談をしていた。

 

2010123日 「座・対談〜佐藤 優さん」

暁 >  「座・対談」のコーナーです。本日はお客様に佐藤優さんをお迎えしました。
高野>  佐藤さんはいまアウトプットが凄いですね。連載をおいくつやっているのですか?
佐藤>  怖いので数えてないですが、おそらく40は超えていると思います。400字詰めの原稿で月1200枚くらいなのですが、先月は年末進行でかなり出版社からあおられて1600枚くらいの原稿を書いていて本当にキツイかったです。
高野>  普通の人だったら中身を考えないで手を動かしているだけで精いっぱいの枚数ですね。
暁 >  佐藤さんはよほど普通の人よりも早く書けるという事ですね。
佐藤>  そうでもないと思います。私が外務省に現役で仕事をしていた頃は出張等に行っている時に400字詰め換算で100枚くらい書かされる事がよくあったので慣れています。
高野>  私もどちらかと言うと書く事に関しては早いほうですが、佐藤さんにはかなわないですね。
 佐藤さんは1月号の文藝春秋に外務省の機密問題を書かれていて、その記事自体も面白いのですが、その末尾のほうで鳩山内閣の普天間をめぐる対米外交も書かれていますが、マスコミ的に言うと「混乱」、「大揺れ」だと思います。
佐藤>  私から言わせると混乱しているのは安保マフィアに牛耳られているマスコミのほうだと思います。
高野>  全くその通りだと思います。
 佐藤さんが書かれているのは「いろいろな人がいろいろな事を言っていて、その結果としてかえって鳩山の存在感が高まって、外国は鳩山を相手にせざるを得ない。これは相当な外交的成果である」という内容ですが、私はこの意見に賛成で、その前に鳩山さんがインド洋の給油問題においてもいきなり中止と言って、アメリカは一言の抵抗もなく、受け入れてしまったわけで、これもある意味においては外交的成果だったと思います。マスコミはそれも含めて「そんな事を言ったらアメリカは怒る」と散々言っていたにもかかわらず、オバマが受け入れてそれが成果だとも何とも言わずに黙っていました。
佐藤>  オバマさんが来日する前にロバート・ゲイツが来ました。彼は元CIAの長官で、しかも叩き上げでCIAの長官になった人物でソ連を担当していたので人を脅す事が仕事なのです。そこのところで「コラー!日本人!」と言ったのであれば、みんな縮みあがると思ったそうなのですが、面白いのは案外縮み上がっていないのが北沢俊美さんなのです。私はオバマさんが来日している時の日米首脳会談の直前に北沢さんとお会いしました。私は大臣室に呼ばれて小一時間くらい話をしました。北沢さんは裏話を披露して下さって、「実はゲイツと差しで話をした」と。ゲイツさんが来た時に「ちょっと待ってくれ」と言ってとどめて、10分間、北沢さんは1対1の差しで話をしたのだそうです。その時に、北沢さんは「鳩山さんも小沢さんもこの権力は10年続くからね。それをわかってやっているのか?」と言うと、ゲイツさんは両手を挙げていたそうです。私はその時が重要で、これはダメだという感じになったのだと思います。
 私は北沢さんという人は役割分担によって憎まれっ子を担当しているのだと思います。したがって、日米合意だという形で辺野古のニュアンスを強く出す雰囲気の発言をわざとやっているという事になります。「俺は憎まれっ子でもいい」と。つまり、沖縄の人たちもそれをよくわかっていて、北沢さんの事を嫌いなのです。しかし、憎んではいません。それに対して岡田外務大臣は思いっきり憎まれています。
高野>  彼は一見、頑固一徹のようなイメージですね。
佐藤>  頑固で真面目にやっているような感じなのですが、彼自身は官僚なので官僚的な生真面目さが全部裏目に出ています。
高野>  表と裏の使い分けが全くできていない人ですね。
佐藤>  霞が関において表と裏がないと言うと、裏と裏だけの人のような感じになります。
高野>  普天間問題についてですが、これはどのように展開していくと思われますか?
佐藤>  普天間問題は全部仕切り直しをするべきだと思います。つまり、前政権のものを何でも繋げばよいという話ではないということです。
鳩山さんの面白さは宇宙人であるところにあって、数学ができる宇宙人です。彼は工学部出身でオペレーションズ・リサーチを専攻していました。つまり、何かの作戦を行なう時にどのようにものをもってきて、兵力を配置すればよいのかという事を研究していたのです。
高野>  ゲームの理論等もそうです。
佐藤>  したがって、彼はいわゆる微分法で言うところの偏微分=ラウンド・ディーが解る人なのです。要するに、「大きいところでは沖縄はこのように動きます」、或いは「事業仕分けにおいて蓮舫さん等が頑張っているところにはこのような意味合いがある」、更に「羽毛田さんと小沢さんが喧嘩を始めた事にはこのような意味合いがある」。つまり、これらがちょこちょこ動いたらどのようになるのかという形、これの全体の連立方程式や微分方程式を組むことが出来る人なのです。
暁 >  政治に応用できるのは凄いですね。
佐藤>  彼は最初からこのようなことしか考えていません。自分のことしか考えていません。
高野>  自分の頭の中だけの世界で完結しているわけですね。
暁 >  ゲームという事ですか?
佐藤>  ゲーム感覚は凄く強いと思います。したがって、鈴木宗男さんと組むというあたりが普通の感覚の人ではないということです。何故かと言うと、前々回の選挙において、鈴木宗男さんは鳩山さんをくみ取ってやろうと思って、地元の財閥の岩倉さんという人を立てて、2000票くらいまでに迫りました。そのような不倶戴天の敵なので普通であればこのような人とは絶対に組みません。しかし、力がある者とは誰とでも握るという発想なのです。
高野>  しかも、対ロシア外交をなんとかしようという気持ちがあるわけですね。
佐藤>  実際にロシア外交は動きます。
 普天間でみんな失敗した理由は、「足して2で割る」ということを考えるからです。要するに、アメリカは現行案でキャンプ・シュワブの沿岸だと言っていて、民主党は県外、国外という雰囲気を強く選挙で出してしまいました。それを足して2で割ると辺野古の沖合くらいだという感覚で行なうことが駄目なのです。鳩山さんはそうではなくて、宇宙人的な感覚によって自己の権力基盤をいかに強化するか、そして、あれは前共和党のブッシュ政権のネオコンがつくった案に基づいて行なっているという考えなのです。それに対して、オバマさんは必ずしもこれではないぞという感覚を掴んでいてうまくやっています。
高野>  普天間に関して言うと、結局、越年をして、佐藤さんがおっしゃったように仕切り直しをするべきだと思います。先日、私は岡本行夫さんと会う機会があって、彼も「これは仕切り直ししかない」とおっしゃっていました。
佐藤>  岡本さんは沖縄の気持ちも一生懸命考えようという人で非常に頭のいい人です。ただし、私は沖縄の側にも言いたいことがあります。ここのところでこれを反米闘争であるとか、反基地闘争にしてしまうと負けます。これはあくまでも民主主義をめぐる戦いなのです。
 いま、沖縄の民意が2つあり、1つは直近の選挙で明らかにされたものと沖縄のマスメディアによって伝えられている県外・国外であるというものです。
自民党は県内を容認する自民党の候補が1人も当選しなかったということの重さがあり、いままでの沖縄の歴史において一度もなかったことです。しかし、もう1つの民意があって、仲井眞知事は県外、国外が望ましいけれども、どうしてもということならば、辺野古の沖合であれば受け入れられるというものです。どちらが沖縄の民意なのかということをはっきりする、つまり、この民意の一本化をしなければならないのです。
高野>  鳩山さんも「沖縄県民の気持ちをまず第一に」という台詞を繰り返し言っていますが、沖縄県民の気持ちはどこにあるのだということになってきます。
佐藤>  そこのところを踏まえた上で、決めましょうと言っているわけです。鳩山さんは全くぶれていなくて、最初から辺野古も否定していません。彼は「いろいろなオプションがある中で、民意を踏まえた上で私は決めます」と言っているわけで、その通り行なって欲しいと思います。
 小沢さんの沈黙についてですが、沈黙には2通りあります。1つは何もわからないために黙っている。もう1つは全体像がわかっているために、敢えて自分からは発言をしません。それはどのような意味かというと、「鳩山さんがやっている流れでよいのだ」と。どちらの沈黙と読むかによってです。
高野>  私は後者のほうだと思います。
佐藤>  私も後者だと思っています。
いま、小沢さんが重要な人になっています。更に、あともう1人重要な人がいて、仙谷由人さんです。私が非常に望んでいることがあって、それは小沢さんと仙谷さんが仲良くすることが非常に大切なのです。私がみるところ、仙谷さんと前原誠司さんは盟友で、前原さんは右寄りのように見られていますが全くそうではなくて、非常に柔軟で安全保障の論理をよく理解している人です。更に、あと1人はあまりマスコミのほうでは脚光を浴びませんが、物凄く頭のよい人で財務副大臣の峰崎直樹さんです。
仙石さん、前原さん、峰崎さんの3人のトライアングルを組んでいる影響をマスコミはあまり書きませんが、私は凄く大きいと思っています。
高野>  それはこの政権の機微に触れると言いますか、核心部分ですね。
佐藤>  彼らは官僚の手のひらの上でのせられているのではないかと言われていますが、そんなことはありません。一番最後のところで事務次官の制度の廃止というように、仙谷さんは合口を突き付けるということを行なっています。
高野>  私はいまの政権の中で一番ものが見えていて、腹がすわっていている人物が仙谷さんだと思います。
佐藤>  彼は少し性格も悪いですが、そのような人のほうが国民のためには必要なのです。したがって、民主党の権力は強いのだということをマスコミがもう少し認識するべきなのです。何の理念もないと。しかし、権力となると、その一点でキュッと固まります。いまはこれでよいのです。
高野>  永田町の記者たちの常識では、政界再編がどうした、小沢さんがそのようなことが好きだからいずれガラガラポンだと言います。
佐藤>  永田町の常識は、もはや、日本の非常識になりつつあります。
高野>  自民党の若手たちもそのような調子で民主党は割れるぞと言っていますが、私は以前から割れないと言っています。
佐藤>  私は公明党をキチンと見るべきだと思っています。
今回の羽毛田発言についてですが、あんなことを記者会見で言うから天皇様を政治に巻き込むことになるわけで、私は羽毛田さんが悪いと思います。
高野>  私もそう思います。
佐藤>  この時に公明党の山口委員長は何を発言したかというと、「これは全然政治利用ではない」で、これは公明党が自民党との分岐を鮮明にしているということで、権力の論理をよくわかっているのです。また、小沢さんも同じでよくわかっていて、敢えて石井一さんを今度の参議院選挙においてつけます。私は7年前に国会において石井さんに徹底的にやられた経緯があり、更に、石井さんが創価学会施設を監視すると言いだした事に関してはけしからんと思っています。何故ならば、公明党の施設を監視するのは勝手にやればよいことで、宗教団体の施設を監視するというようなことはけしからんと思うからです。しかし、石井さんが選挙対策委員長であるという事は簡単には公明党と一緒にはやらないというシグナルで、むしろ、そのようになると、公明党としても接近したくなるわけです。したがって、上手な配置をしていると思います。
高野>  絶対に公明党と組むことはないということですね。
佐藤>  しかし、私は中長期的にみて組むと思います。そのためのシグナルなのです。
高野>  ここで、ロシアの話をしたいと思いますが、鳩山さんはお祖父さん以来の個人の思いとしても、自分の在任中に北方領土問題の打開を計りたいという気持ちが非常に強くあって、今年前半の1つの焦点になってきますね。
佐藤>  そこで、だらしがないのは外務省で、例えば、昨年の12月1日の北方領土の返還の根室を中心とする大きなデモがありました。そこに外務省の交渉をしている人間は誰も来ていませんでした。外務副大臣の福山哲郎さんとその秘書官だけでした。その秘書官は私に挨拶もしませんでした。挨拶は世の中の一番の原則であるのに挨拶すらできない人間なんていうものは下の下だと思います。このような人間を福山さんの横につけていること自体が駄目なのです。
高野>  それは外務省のどのような姿勢ですか?
佐藤>  真面目に北方領土交渉や返還運動等を行なう気持ちはないということです。或いは、会場に鈴木宗男さんと私がいるために怖くて誰も近寄れなかったという説もありますが、そんなに気が弱くはないでしょう。
高野>  ロシアを相手ですからね。
佐藤>  それから、ゴルバチョフさんも来ていました。しかし、外務省はゴルバチョフさんと会わせないほうがよいという答申文を現政権との関係が悪いからという理由で松野副長官に出しているのです。
高野>  それはロシアの現政権とゴルバチョフとの関係が悪いという意味ですね。
佐藤>  そうです。そして、明治大学の講演会を行なった時にゴルバチョフさんの名誉学位授与式にここの臨時代理大使、つまり、大使がいないためにいまのナンバーワンとなるオヴェチコさんがここにずっといるのです。そして、鳩山さんとゴルバチョフさんと会いました。そうすると外務省は態度を変えて、福山さんは明治大学の講演会に来るから、その時のスピーチ文を作っていると言いました。この時も秘書官は来ていたのですが私には挨拶もしませんでした。まったくもって行儀がなっていません。