福光Cafe

目覚めの珈琲、癒しの珈琲、希望の珈琲など淹れたての香りをのせてお届けします。

甲府へ行ってきました

2011年09月30日 | 出来事

Oさん姉妹、Sさんと山梨県へ。

日中の気温は、今の時期としては高かったですが、朝晩はかなり涼しい。

天気も良く、絶好のドライブ日よりでした。

社員旅行と、研修旅行以来だから四、五年ぶりの甲府でした。

北関東自動車道が全線開通し、関越自動車道・東北自動車道・常磐自動車道と

アクセスできるようになったので、今回はその恩恵にあずかりました。

さらに圏央道が、それぞれの自動車道にアクセスできるようになれば、

首都高の混雑も緩和される。

談合坂SAもリニュアールオープンされていた。

帰りのお土産は、もちろん「桔梗信玄餅」。あと「ワインのホタテ煮」

日帰り走破距離900km。おつかれさまでした。

 

 


久しぶりの温泉

2011年09月28日 | コーヒータイム

K区長、I社長と三人で、岳温泉「櫟平ホテル」。

久しぶりに飲みながら懇談。復興の前進アイデア等をお互いに披露。

現実的な前進も大事だが、大胆な独創性で対処しないと復興の歩みは難しい。



日本を創る ― 震災後論   作家・佐藤優氏

「3・11で日本は権力が“炉心溶融”を越こし、エリートの劣化が顕在化した。彼らは、想定で
 きるリスクマネジメントは百点だが、想定外のクライシスマネジメントがほとんどできません」

「偏差値エリートは怒られるのを極端に嫌います。緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク
 システム<SPEEDI>のデータが出てこなかったのも、情報を出して波紋を越こしたくなか
 ったから。責任回避して危機を処理できなかった」

「官僚の能力低下は深刻で、政治の課題に応えられていません。なぜか。練習試合をして
 いないからです。かつて自民党の部会は官僚にとって、老練な政治家から質問が飛び、
 ときには灰皿が飛んでくるような修羅場でした。民主党議員は偏差値エリートという点で
 官僚と同質で、官僚を鍛える場がなくなっている」

「エリートたちは哲学的訓練が足りません。論理の力で自分がどういう位置にいるかを認識
 する哲学がない。人間の感情を学ぶ文学も読まない。政治は言葉の芸術なのに、言葉の
 使い方があまりに貧困です。野田佳彦首相は、『どじょう』発言をした。
 どじょうは英語で『ローチ』ですが『間抜け』の意味がある。発言の国際的な反応を考えて
 いないとしか思えません」

「官僚は態度が悪いとか、尊大だとか言われるのは痛くもかゆくもない。
 こたえるのは『能力がない』と言われること。官僚を働かせるのは簡単です。
 『おまえ、頭悪いんじゃないか』と刺激すればいい。政治家は世界観を持つことが重要です」

                                        <福島民報から抜粋>

 

 

 


発火点 ~ 真保裕一著  講談社文庫

2011年09月18日 | 読書

十二歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に一人で生きてきた。

親を殺された者を見る、好奇の視線に抗うように。

あの夏に何があったのか。

二十一歳の今、敦也はなくした九年を埋めるために再び故郷を訪れる。

胸に迫る衝撃の真相。

著者の心情が強く投影された、魂の軌跡。

 

 どうやら長い長い手紙の最後をしめくくる言葉を、いよいよ書く時が来たらしい。
 最初の一行を書き始める時には思いもしなかった緊張感を、俺は今、感じている。
 でも、勇気を奮い起こして、君に最後の一文を捧げたいと思う。
 もう一度、一緒にやり直してくれないだろうか。
 心から君を愛している。
 だから―――結婚しよう。

 
   


昭和の歌姫伝説

2011年09月15日 | 音楽

 

ちあきなおみ ジャンルを超えた神曲歌姫                

 

引退してから公には登場しないのが、より現役時代を鮮明にさせている。

 

読み始める
ダイイング・アイ ~ 東野圭吾著    光文社文庫

 


さまよう刃 ~ 東野圭吾著 角川文庫

2011年09月12日 | 読書

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。

花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。

謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。

犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。

正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える。

 

     


変身 ~ 東野圭吾著 講談社文庫

2011年09月11日 | 読書

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。

そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。

それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、

手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。

自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植されたドナー(脳の持主)の正体を突き止める。

 

    


つくばみらい ~ いわき

2011年09月08日 | 出来事

両親を乗せて親戚宅へ。私はいわきへ。

両親は2泊3日でゆっくりした様子。久しぶりに浅草観光をしたとのこと。

やはり観光客が少なかったらしい。

いわきもだいぶガレキは片付いてきた感じがする。

すっきりすると同時に残った土台が痛々しい。

もう少しで震災から半年が経つ。まだまだこれからが始まりという思いだ。



    


片想い ~ 東野圭吾著 文春文庫

2011年09月04日 | 読書

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。

彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが・・・・・。

十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。

過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描く。


菷木蓬生「インターセックス」とも共通する、男女ではない人間としてのあり方も問う。

 

    


「天空の峰」1995年単行本( 東野圭吾著)が問いかけるもの

2011年09月03日 | 読書

湯原は身を乗り出し、下を見た。

ビッグBが海に吸い込まれていくのが見えた。

一瞬の後、水しぶきの白い塊が、花火が破裂するように円を描いて飛び散った。

『新陽』発電所から、数十メートルは離れている。

 

そのデータの送信が途絶えていた。

その状態が一分を超えた時、パソコンは次のステップに入った。

まず、予め用意されていた文書が呼び出された。

さらにその文書が、指定されたいくつかの場所へ、ファックスされることになった。

その文書は次のようなものだった。

『 関係者各位

  我々の希望がきいてもらえず残念だ。その結果としてCH-5XJが高速増殖原型炉

 「新陽」に落ちたことは、たった今確認した。「新陽」が無事であることを、我々は確信して

 いる。今回用意した爆発物は、ダイナマイトたった十本である。原発の各種安全装置は

 確実に機能し、今頃は原子炉は安全な状態で冷やされていることだろうと思う。

 今回の試みは、我々からの忠告である。

  沈黙する群集に、原子炉のことを忘れさせてはならない。その存在に気づかぬふりを

 させてはならない。自分たちのすぐそばにあることをいつも意識させ、そのことの意味を

 考えさせねばならない。そして彼等に道を選ばせねばならない。

  今回我々が「新陽」を狙ったのは、それが最も危機感を与える効果があると思ったから

 だが、、じつはもう一つ理由がある。それは、世界最大のヘリを千数百メートル上空から

 落下させた場合、他の原発では放射能漏れのおそれがあったからである。

 それは原子炉建屋の堅牢さとは無関係だ。

  我々が恐れたのは、何かの狂いで、ヘリが使用済み燃料プールに墜落することであった。

 プールの天井は、原子炉建物のように頑丈ではない。薄い板一枚である。

 その下に、プルトニウムを大量に含んだ使用済み燃料が、大量に並んでいる。

 そこへヘリが突っ込み、たとえ十本のダイナマイトでも爆発するとどうなるか。

  プルトニウムは水に混じりだすだろう。そしてやがて浴槽の垢のように、プール壁面に

 付着するだろう。中には乾燥し、細かな粒子となって浮遊し、どこまでも飛んでいくものも

 あるだろう。その粒子が人の肺に入り、定着し、そこで放射能を発し続けることもあるかも

 しれない。確率の低い話である。しかしゼロではない以上、我々としてはそうした原発を

 狙うわけにはいかなかった。現在日本中の原発は、どこも皆、使用済み燃料を大量に

 抱えている。それが少ないのは、稼動して間もない「新陽」だけであった。また「新陽」は

 プールを地下に設置してある。ヘリからの被害を免れるだろうと我々は予測した。

  皮肉なものである。危険だと思われている高速増殖原型炉が、我々の計画の前では、

 最も安全だと判断されたのだ。

  我々の周りに存在している原子炉が、ひとつの顔を持っているわけではないことの証

 であろう。彼等は様々な顔を持っている。人類に対して、微笑むこともあれば、牙を剥く

 こともある。微笑みだけを求めるのは、傲慢である。

  繰り返す。沈黙する群集に、原子炉のあることを忘れさせてはならない。

 常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。

  子どもは刺されて初めて蜂の恐ろしさを知る。今度のことが教訓になることを祈る。

 ダイナマイトはいつも十本とはかぎらないのだ。

                                             天空の峰 』

 

数々のベストセラーを放つ著者が、1995年に刊行した「天空の峰」。

ここに描かれている問題は、今なお、解決されないままで、日本国が抱えつづけている

最大級の国家危機である。

 

 

対談『二十一世紀の警鐘』 池田大作/アウレリオ・ペッチェイ 1984年

<未来のエネルギー源>

池田:石油や石炭といった、現在、主流を占めているエネルギー資源は、大気汚染等の深

    刻な問題を抱えているばかりでなく、やがていつかは枯渇してしまう有限な資源です。

    そこで、原子力がこれからの主要エネルギー資源の一つになるであろうと期待する

    人々が少なくありませんが、その危険性は計り知れないほど大きいことが、

    すでに種々の事故によって実証されています。

                         中略

    そればかりでなく、放射性廃棄物の処理の仕方が、いまや重大な問題になっています。

    よほど厳重に密閉された容器に詰めて投棄したとしても、腐食・破壊の危険は、

    どのような物質で作られた容器にもつきまといます。

                         中略

    このように、原子エネルギーは、この地球の陸地も海洋も放射能で汚染する危険性を

    もっています。したがって、代替エネルギーが開発されるまでの“つなぎ”として、

    ある程度やむをえないかもしれませんが、今日の石油に代わる主エネルギー資源と

    して、原子力に期待することはむずかしいと私は考えます。

 

「沈黙する群集」ではなく、言を発する人間でありたいと思う今日この頃。

 

  
      


天空の峰 ~ 東野圭吾著 講談社文庫

2011年09月01日 | 読書

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。

無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。

日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。

そしてヘリの燃料が尽きるとき・・・。

驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。


「今まで書いた作品の中で一番の思い入れが強いのはどれかと訊かれれば、
 これだと答えるだろう」 ― 東野圭吾