なすがままに

あくせく生きるのはもう沢山、何があってもゆっくり時の流れに身をまかせ、なすがままに生きよう。

訃報

2005-06-27 17:40:00 | 昭和
今月半ば知人が亡くなった、63歳の若さだった。僕はこの5年位の間に知人を8人位見送っている。そのうち、60歳代半ばが5人もいる。しかも、全員ガンだった。昨年一月に無くなった人は僕のところで働いていたパート女性だった。65歳だった。病室を見舞うと「今年から年金がもらえるからもう、働かんでもいいよ、そしたら、主人と温泉旅行に行くつもりよ」と語っていたがその半年後帰らぬ人となってしまった。何故かみんな年金をもらう年か年金生活2年以内に亡くなってしまっている。似たような話は他の人からも聞いた事がある。そのため、僕は新聞の訃報欄に掲載された方の享年に注目し始めた。亡くなられた人は80歳台が圧倒的に多い、次に多いのが60歳代だった。年金をもらわずに亡くなる方のなんと多い事かと改めて思った。老後の幸せを年金に託して、懸命に働いて、掛け金を長年払ってきたのに全ては泡の如く消えてしまった。その払った年金の掛け金は他の人の年金に廻される事になる。平均寿命は確かに延びているがそれは平均寿命をはるかに越えて生存しているお年よりが増えたのが原因である。僕達の周りでは働き盛りの人や現役を引退して老後の幸せの入り口で亡くなる人も意外に多いのだ。年金の掛け金を払って年金を受け取れずに亡くなる人の統計などないのだろうか?もし、ないのなら厚労省にぜひとも作成して欲しいものだ。