現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ミュージカルを観て

2015-02-22 04:14:43 | 虚無僧日記

Rさんからチケットをいただいて、ミュージカル「The Light

in the Piazza」を観てきました。名古屋市文化振興事業団の

企画公演。原作はエリザベス・スペンサー。2005年に 米

リンカーンセンターで初演されて各部門の賞を総ナメ。

ストーリーは、イタリアのフイレツェに母と旅行にきた娘

クララが、イタリア人の青年ファブリッツィオと恋に落ちる。

そして結婚話にまで進展するのだが、式の前日、彼女には

脳に障害があり、幼いまま成長が止まっていて、一見

純真爛漫で可愛くみえていたが、実は26歳、青年より

6歳も年上。名前を書くにも幼稚な字、パニック症候もあると

判る。青年の父親もクララの父も結婚に反対するが、

母親の懸命な説得で、晴れて結婚式で the End。

 

「障害者にも理解を」というテーマのようだが、難しい問題だ。

まさに「結婚はハッピーエンド(幸せはそこまでで終わり)」。

旅先で知り合って、人目惚れして恋に落ち、結婚。もっとも

離婚率が高いパターン。

ストーリの中でも、フィレンツェは母にとっては 新婚旅行の

思い出の地だったが、すでに夫との愛は冷えきっている。

ファブリッツィオの兄夫婦もそろそろ愛に亀裂がはいっている

ことが示される。

 

まして、心が幼いままの26歳、家事をこなす能力もない上に

パニック症候では、結婚してから先が思いやられる。

そこから先のドロドロとした愛憎をどう乗り越えていくかが

重大なテーマだと思うのだが、めでたく結婚で幕が下り、

万雷の拍手。涙を流す若い女性も。

チケット4,500円。1,500席で5回公演。7千人以上の

集客。

私とは異次元の世界。いろいろ考えさせられた日でした。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。