中村(萬屋)錦之介が演じた『宮本武蔵』という映画で、
武蔵が、蝿を箸(はし)で捕まえるシーンがありました。
捕まえようと追っかけまわすのではなく、無表情で、
“無”の心になって食事をしていて、蝿が近づいて
くると 素早く捕捉する。まるで無表情なカメレオンの
ようです。
さすが錦之介の演技。一乗寺下り松で吉岡一門と
対決する時、武蔵は先に行って 木の上に隠れて
いるのですが、この時も「殺気」がみなぎって
いれば、相手に気取られてしまいます。
己れの存在を無にする。それは「子連れ狼」でも
そうでした。萬屋錦之介は 無表情で「殺気」を
無にして 敵の中に分け行っていくというシーンが
随所にありました。
これがNHKの『宮本武蔵』では、市川新之助
は、闘志満々、敵意剥き出し、これでは相手に
悟られてしまいます。まだまだ若い新之助でした。
「市川海老蔵」を襲名した「新之助」さん。
数々の失敗で叩かれて、少しは大人になれた
でしょうか。「私心を無にする」ことも大切です。
虚無僧も「己を無にする」修行なのです。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください
武蔵が、蝿を箸(はし)で捕まえるシーンがありました。
捕まえようと追っかけまわすのではなく、無表情で、
“無”の心になって食事をしていて、蝿が近づいて
くると 素早く捕捉する。まるで無表情なカメレオンの
ようです。
さすが錦之介の演技。一乗寺下り松で吉岡一門と
対決する時、武蔵は先に行って 木の上に隠れて
いるのですが、この時も「殺気」がみなぎって
いれば、相手に気取られてしまいます。
己れの存在を無にする。それは「子連れ狼」でも
そうでした。萬屋錦之介は 無表情で「殺気」を
無にして 敵の中に分け行っていくというシーンが
随所にありました。
これがNHKの『宮本武蔵』では、市川新之助
は、闘志満々、敵意剥き出し、これでは相手に
悟られてしまいます。まだまだ若い新之助でした。
「市川海老蔵」を襲名した「新之助」さん。
数々の失敗で叩かれて、少しは大人になれた
でしょうか。「私心を無にする」ことも大切です。
虚無僧も「己を無にする」修行なのです。
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