現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『八重の桜』 第2回 「なんのために鉄砲さ撃つ」

2013-01-24 20:08:07 | 「八重の桜」
「山本八重がなぜ 鉄砲や大砲に習熟していたか」について
説明した出典史料を私は知らない。「砲術家の家に生まれたから、
(自然に)身につけた」という記述しかない。それを、脚本家の
「山本むつみ」はみごとにドラマにしている。

『八重の桜』第1回、2回で、父母から厳しく反対されて
いるように、たしかに「女が銃を撃つ機会なんか無い(はずだった)」
「鉄砲を習って何になる」「何のために鉄砲を撃つのか」という
問いがあったはず。鉄砲は人の命を奪う道具だ。当時はまだ
「飛び道具とは卑怯なり」の時代だった。

事実、会津籠城戦で中野竹子らが薙刀を持って出撃せんとした時、
山本八重は加わらず、中野竹子から「卑怯者」呼ばわりされた
とか。八重は、「薙刀で鉄砲に向かうは無謀」と思っていたし、
あくまで「狙撃」で戦うべきと心得ていたのだ。子供の時から
鉄砲の威力を見て、鉄砲があれば女でも強くなれる、勝てる」。
「女が強くなるために鉄砲を持つ」と思っていたことだろう。


さて、今アメリカでは相次ぐ銃乱射事件に備えて、女性も
銃を持つことがブームになっているとか。ピンク色した
女性用の銃など、女性向けの銃がゾクゾク売れているそうな。

「銃があるから事件が起きる」のか「銃で武装すれば
事件は起こらないのか」。核兵器と理屈だ。

全米ライフル協会は「銃規制」に反対し、「銃が人を
傷つけるのではない、人が人を傷つけるのだ」と反論
している。「銃を持っていれば、殺されることはない」。

山本八重も同じだったかも。

ところで「山本八重」と「山本むつみ」、同姓だ。
それだけに「むつみ」には「八重」が乗り移って、
八重の心情が読めるのかも。




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